口臭ケアは人と接する際に重要ですが、自分では気づきにくいものです。口臭に悩んでいない人は、口臭の原因やケア方法を知ることで、今の状態をキープしやすくなります。一方、自分の口臭に不安のある人は、自分の口臭を確認した上で対策を講じることが大切です。
口臭ケアを行う前に知りたい、ニオイの主な原因
口臭が強くなってしまうのは、胃腸を始めとする身体の不調が原因というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、実は原因のほとんどは口の中にあるとされています。口臭ケアを行う前に、自分の口の中にトラブルがないかチェックしていきましょう。
むし歯
むし歯は、口臭に関わる大きな要因の1つ。むし歯の穴に食べかすなどを挟まったままにしておくと、細菌が繁殖してプラーク(歯垢)に変わり、ニオイを発するようになってしまいます。さらに重度のむし歯になり、細菌が神経まで侵入してしまうと腐敗臭がする場合もあります。
舌苔(ぜったい)
舌苔とは、舌の表面に付く白いコケのようなもの。細菌やタンパク質を含んでいるので、口臭の原因になると言われています。体調不良の時には舌苔が厚くなり、その影響から口臭がさらに強くなります。
歯周病
歯周病になると、病気の原因となる細菌が発するガス(揮発性硫黄化合物)によって口臭が強くなると言われています。歯周病が進行し、炎症部分が膿んでくると、膿のニオイが混ざって悪臭となる場合も。その強いニオイは、腐った卵や玉ねぎ、生ゴミなどと例えられることもあります。
【口臭ケアの第一ステップ】自分の口臭をチェックしましょう
口臭をチェックする方法はいくつかあります。気軽にできるものから本格的なものまであるため、自分のニーズに応じて使い分けてみてくださいね。こちらでは、自分の口臭をチェックする3つの方法を紹介します。
コップのニオイを嗅ぐ
家にあるコップで簡単に口臭チェックができます。まずは自分の息をコップに吐き、一旦蓋をします。その後、そっと蓋を開けてニオイをチェックしてみてください。少しでもニオイが気になれば、口臭があるかもしれません。
コップを使うのが気になる場合は、ビニール袋でも代用できます。その時は、ニオイが付いていない袋を使用してくださいね。
コップを使うのが気になる場合は、ビニール袋でも代用できます。その時は、ニオイが付いていない袋を使用してくださいね。
口臭チェッカーを使う
口臭チェッカーは、息を吹きかけるだけで自分の口臭を測定してくれる機械です。半導体センサーが内蔵されていて、口臭の原因になる物質を通常3〜6段階で判定してくれます。持ち運びがしやすい軽量タイプ、測定時間が早い高性能タイプなど、さまざまな種類があるので自分のニーズに合わせてチョイスしてください。
歯科医院で検査をしてもらう
自分の口臭をより詳しく知りたい場合は、歯科医院で受けられる口内ガス検査が良いでしょう。口臭に影響する口内環境をチェックしたい時は、唾液検査がおすすめです。
全国の提携歯科医院で受けられる唾液検査「シルハ(SillHa)」では、口を10秒すすぐだけで口内の清潔度や、口内環境に関わる6つの項目を測定可能です。検査に対して「時間がかかる」「痛い」などのイメージを持つ方も多いかもしれませんが、「シルハ(SillHa)」なら気軽に、かつ短時間で検査を受けられます。
全国の提携歯科医院で受けられる唾液検査「シルハ(SillHa)」では、口を10秒すすぐだけで口内の清潔度や、口内環境に関わる6つの項目を測定可能です。検査に対して「時間がかかる」「痛い」などのイメージを持つ方も多いかもしれませんが、「シルハ(SillHa)」なら気軽に、かつ短時間で検査を受けられます。
【口臭ケアの第二ステップ】口内環境のケアを見直しましょう
ニオイの原因や口臭チェックの方法を知った後は、自宅でセルフケアをしていきましょう。こちらでは、おすすめのセルフケア方法やアイテムを紹介していきます。
1.歯間清掃用具を使う
セルフケアの基礎は、食べかすや歯垢などをしっかり取り除くことです。歯ブラシだけでは限界があるので、デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃用具を併用しましょう。
デンタルフロスと歯間ブラシは役割が異なります。デンタルフロスの目的は「歯の間」の汚れを取り、むし歯を予防すること。一方の歯間ブラシは「歯と歯肉の間」の汚れを取り除き、歯周病の予防を目的としています。自分の口臭の原因に合わせて、歯間清掃用具を使い分けてみてくださいね。
デンタルフロスと歯間ブラシは役割が異なります。デンタルフロスの目的は「歯の間」の汚れを取り、むし歯を予防すること。一方の歯間ブラシは「歯と歯肉の間」の汚れを取り除き、歯周病の予防を目的としています。自分の口臭の原因に合わせて、歯間清掃用具を使い分けてみてくださいね。
2.舌ブラシで舌苔を落とす
舌ブラシを選ぶ際に大切なのは、使用感と汚れ落ちです。清掃効率で選ぶ方には、舌に接する部分が鋭利になっているヘラ型、もしくはU字型スクレーパーが適しています。
初めて使う方、鋭利なものが怖い方には、やさしい使い心地のブラシ型の舌ブラシと、舌ジェルの併用がおすすめです。舌は繊細な器官なので、硬い毛のブラシは向きません。やさしく丁寧なケアを心がけてください。
初めて使う方、鋭利なものが怖い方には、やさしい使い心地のブラシ型の舌ブラシと、舌ジェルの併用がおすすめです。舌は繊細な器官なので、硬い毛のブラシは向きません。やさしく丁寧なケアを心がけてください。
3.マウスウォッシュやデンタルリンスを使う
マウスウォッシュとデンタルリンスは、口の中を爽やかにしてくれる他、口臭を予防する役割もあります。マウスウォッシュは口に含んですすぐだけで済みますが、デンタルリンスは口をすすいでからブラッシングする必要があります。
殺菌剤が配合されている製品なら、口臭予防の効果をさらに実感できるでしょう。食後やお出かけ前、就寝前の使用がおすすめです。購入時は、パッケージに記載されている「洗口液(マウスウォッシュ)」や「液体歯磨(デンタルリンス)」といった記載をお見逃しなく。
殺菌剤が配合されている製品なら、口臭予防の効果をさらに実感できるでしょう。食後やお出かけ前、就寝前の使用がおすすめです。購入時は、パッケージに記載されている「洗口液(マウスウォッシュ)」や「液体歯磨(デンタルリンス)」といった記載をお見逃しなく。
4.マウススプレーで乾燥を防ぐ
人と会う前など厳重な注意をしたい時には、マウススプレーをバッグに忍ばせておきましょう。殺菌作用があるマウススプレーであれば、口臭の原因となる菌を殺菌してくれるので、しっかりとした口臭ケアが可能です。
また、マウススプレーで口の中に潤いを与えることで、口臭の原因の1つである「乾き」を予防できます。気分もリフレッシュできるので、日々のオーラルケアと合わせて上手に活用してみてくださいね。
また、マウススプレーで口の中に潤いを与えることで、口臭の原因の1つである「乾き」を予防できます。気分もリフレッシュできるので、日々のオーラルケアと合わせて上手に活用してみてくださいね。
5.タブレットやガムで口臭ケアをする
マウススプレーより、もっと身近で手に取りやすいタブレットやガム。ニオイの原因となる舌苔を落としてくれるものや、お腹の中からケアしてくれるものまで、ラインナップが豊富に揃っています。味も複数あるので好みに合わせてチョイスできるだけでなく、気分もリフレッシュできますよ。
【口臭ケアの第三ステップ】睡眠と食習慣を見直しましょう
口内のトラブルに加えて、生活習慣の乱れも口臭の大きな要因になります。日々の習慣に改善できるポイントがないか、一度見直してみるのも良いでしょう。最後に、生活習慣の改善ポイントを紹介します。
食生活を見直してみる
口臭を引き起こす舌苔の原因の1つが食生活の乱れです。暴飲暴食や偏った食事、不摂生などは消化不良を引き起こします。結果的に胃腸が荒れてしまい、それに伴って舌苔が厚くなる恐れがあります。
食品をあまり噛まずに飲み込むと唾液の分泌が減り、口臭が強くなってしまう場合も。噛む回数を多くするためにも、硬いものを食べるなど、しっかりと噛んで食事をする習慣を身に着けましょう。
食品をあまり噛まずに飲み込むと唾液の分泌が減り、口臭が強くなってしまう場合も。噛む回数を多くするためにも、硬いものを食べるなど、しっかりと噛んで食事をする習慣を身に着けましょう。
睡眠時間を十分にとる
十分な睡眠が取れないと自律神経が乱れて唾液が減り、胃腸の調子が悪くなる恐れがあります。活性酸素の除去がスムーズに行われず、細胞がダメージを受けやすくなってしまうのです。細菌に対する抵抗力も落ちてしまい、歯周病を進行させてしまう恐れもあるので注意してください。
口臭ケアを行ってストレスフリーな生活を
セルフケアを続けることは、口臭のない状態をキープすることにつながります。唾液検査の「シルハ(SillHa)」を受けて、口臭リスクが低いことを数値で確認できれば、日々の生活をよりポジティブに送れるでしょう。口の中を清潔に保ち、健やかな毎日を過ごしてくださいね。