炭酸水の良い効果と飲みすぎによるデメリットを解説

炭酸水の良い効果と飲みすぎによるデメリットを解説

この記事では、炭酸水を飲むメリット・デメリット、健康効果を高める飲み方をご紹介します。

               
スカッとした爽快さに魅力のある炭酸水。近年、健康面や美容面での効果も注目を集めています。しかし、飲み方を間違えると、逆に体へマイナスをもたらすおそれがあるため、飲むタイミングや量には注意が必要です。また「炭酸水を飲むと歯が溶ける」という話もよく聞かれ、炭酸水を飲むことに不安を感じている方もいるかもしれません。今回は、炭酸水を飲むメリット・デメリット、健康効果を高める飲み方をご紹介します。

そもそも炭酸水とは

炭酸水とは、水に二酸化炭素を溶かして作られた炭酸飲料のことです。パチパチと弾けるような口当たりと、爽快感のある喉ごしが特徴です。農林水産省は、炭酸飲料を「飲用適の水に二酸化炭素を圧入したもの、及びこれに甘味料、酸味料、フレーバー等を加えたもの」と定義しています。その中でも、糖質を含まない「無糖炭酸水」が一般的に炭酸水と呼ばれるものです。無糖の炭酸水はそのまま飲めばカロリーゼロで、美容や健康に効果があることで注目されています。

炭酸水を飲むメリット

炭酸水は健康や美容に役立つ飲み物として、生活に取り入れている方も増えています。ここでは、炭酸水を飲むことで得られるメリットや、効果的な飲み方を分かりやすく解説します。

胃腸を刺激して消化をサポートする

炭酸水を飲むと、炭酸ガスが胃の粘膜を優しく刺激します。

これにより胃酸の分泌や胃腸の「ぜん動運動(便を送り出す動き)」が促されるため、消化を助けたり、便秘の解消をサポートしたりする効果が期待できます。

特に、朝起きてすぐに冷たい炭酸水を一杯飲むと、腸が刺激されてお通じが良くなりやすくなります。
※胃腸が弱い方や、逆流性食道炎・お腹が張りやすい方は、飲みすぎに注意しましょう。

ダイエットや食べすぎ防止に役立つ

炭酸水を飲むと、胃の中で炭酸ガスが膨らむため、自然と満腹感を得やすくなります。
食事の前に常温の炭酸水を300〜500ml程度飲むことで、食べすぎを防ぎ、カロリーコントロールに役立ちます。

※少量の冷たい炭酸水(100〜150ml程度)は、逆に胃を刺激して食欲を増進させてしまうため、ダイエット目的の場合は量と温度に注意しましょう。

気分をリフレッシュさせリラックス効果がある。

炭酸のシュワシュワとした心地よい刺激は、心身をリフレッシュさせる効果があります。仕事や勉強の合間に飲むことで、頭がすっきりし、ストレスや疲労によるモヤモヤ感を和らげてくれます。

血流が良くなる

炭酸水を飲むと、血液中の二酸化炭素濃度が上昇します。これを受けて体は「酸欠状態」と勘違いし、より多くの酸素を届けようと血管を拡張。血液をスムーズに全身へ送り出そうとします。
血液循環が改善されると代謝も活発になり、冷えやむくみ、肩こりといった不調の改善も期待できます。
さらに、血行が良くなることで歯ぐきにも酸素や栄養が届きやすくなります。唾液の分泌も促されるため、歯周病や口臭の予防にも役立つとされています。

飲み過ぎによる体への影響

炭酸水はたくさん飲めば良いというわけではなく、飲みすぎると以下のようなデメリットもあります。

下痢や腹痛になるおそれがある

炭酸水は少量であれば胃腸の働きが良くなり、便秘解消に役立ちます。しかし、飲みすぎると胃腸が過剰に刺激されるため、下痢や腹痛といった症状が出やすい方は注意が必要です。

ゲップやおならが出やすくなる

炭酸水を大量に飲むと、炭酸ガスによって胃が膨れて膨満感が生じたり、ゲップが出たりすることがあります。
とくに炭酸水や炭酸飲料は、下部食道括約筋が緩む原因となり、食道への胃酸の逆流を誘発しやすいため、逆流性食道炎の症状がある方や胸やけをしやすい方などは、飲みすぎないようにしましょう。

胃痛が起きやすくなる

疲労やストレスなどで胃腸が弱っている時や、朝起きてすぐの空腹時にいきなり飲むのはさけましょう。
胃の粘膜が敏感になっている状態で炭酸の強い刺激が加わると、胃酸の分泌が過剰に促され、弱った粘膜を傷つけてキリキリとした「胃痛」を引き起こす原因になります。
普段から胃もたれしやすい方や、体調が優れない時は、飲む量を控えるか、微炭酸のものを選ぶと安心です。

塩分が含まれるのでむくみの原因にもなる?

人間の体には体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあり、塩分をたくさん摂取すると体の塩分濃度を薄めようと体内に水分を溜め込みます。 これが原因でむくみやすくなります。
炭酸水の中には微量ながら塩分(ナトリウム)が含まれているものもあるので、飲みすぎはむくみの原因になるのではないかとも言われています。
炭酸水をいくつか調べたところ、比較的ナトリウム量が多いものとして「伊藤園 強炭酸水 ミネラルSTRONG」がありました。この商品を例に考えてみます。
100 mLに含まれる塩分(ナトリウム)の量は約43 mgなので、ペットボトル1本分 500 mLを飲むと、塩分量は約215 mgとなります。ちなみに、食塩相当量は

【ナトリウム(mg)=塩分相当量(g)X1,000÷2.54】

で換算することができます。
厚生労働省が推奨する1日当たりの塩分摂取の目標量は
  • 成人男性7.5 g 未満
  • 成人女性6.5 g 未満
そのため、食事による塩分摂取を考慮しないと、1日で30本(15 L)飲むと成人女性の塩分摂取目標量を超える計算です。また、一般的なみそ汁1杯の塩分量は約1.5 gと言われていますので、約7本分(3.5 L)になります。
例えば、1日に飲む水を2 Lとして、すべて炭酸水に置き換えたとしてもみそ汁1杯にもなりません。
このように考えてみると、多少飲みすぎたとしても塩分を摂取しすぎたり、塩分摂取によるむくみを気にしたりする必要はないでしょう。

無糖の炭酸水でも歯への影響はある

炭酸飲料を飲むと歯が溶けるという話をよく聞きますが、無糖であれば歯への影響は小さいです。ただし、注意した方が良いこともあります。

歯を溶かしてしまうおそれがある

歯の表面を覆っているエナメル質は、鉄よりも硬いのですが、酸による刺激に弱いという特徴があります。
炭酸水は名称に「酸」がついているとおり、酸性の飲み物です。炭酸水のほとんどがpH5.5以下の数値を示しています。pHとは、酸性、アルカリ性の度合いを表す数値のことです。7が中性、7より大きければアルカリ性、7より小さければ酸性になり、数字が小さくなるほど酸性度が高くなります。
なお、炭酸水以外のpHは、煎茶、緑茶、ウーロン茶、ミネラルウォータで6前後、紅茶が5.5前後、オレンジジュースは 3〜4、コーラは2~3とかなり強い酸性です。
コーラやサイダーなどの炭酸飲料は酸性度が高いだけでなく、糖質が含まれているため、酸によるダメージに加えて、むし歯のリスクも高くなります。糖質が入った炭酸飲料を頻繁に飲むことは避けたほうがいいでしょう。

無糖でも炭酸水は酸性

炭酸以外は何も含んでいない無糖の炭酸水の場合、他の炭酸飲料と比べて酸性度は低いため、歯への影響は少ないです。
ただし、炭酸水はもともと酸性であり、酸性度の強さも製品によって様々です。
そのため、無糖の炭酸水であっても頻繁に飲んでいたり、長い時間をかけて飲んでいたりすると口の中が酸性のままになるため、リスクが高くなります。

種類と健康面への影響の違い

炭酸水の種類は「ガスの充填法による違い」と「炭酸の強度による違い」によって分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ガスの充填法による違い

炭酸水は「天然のもの」と「人工のもの」の2種類に分けられます。

天然炭酸水

湧水の時点で炭酸ガス(二酸化炭素)を含んで発泡しているものです。日本には天然の炭酸水はほとんどありませんが、欧米では珍しくありません。ヨーロッパの天然炭酸水は、ミネラルが多く含まれた硬水が多いのが特徴です。ナトリウム含有量も多いため、塩分を気にしている方は、飲みすぎに注意しましょう。

人工炭酸水

天然水やろ過水、純水に、後から人工的に炭酸ガスを含ませたものです。飲料水に二酸化炭素を圧入して作られるため、炭酸の強さを調整できます。フレーバーが追加された炭酸水は酸性度が高くなっているため注意が必要です。とくに、レモンなどの柑橘系フレーバーの場合、クエン酸が加わっていることが多く、オレンジジュースと同じくらい酸性度が高いものもあります。

炭酸の強度による違い

炭酸の強さは、飲料中の炭酸ガス含有量を示すGV(ガスボリューム:1 GV =1 Lの液体に1 Lの炭酸ガスが溶けている状態)によって表されます。どこからが強炭酸といった明確な基準はありませんが、一般的にGVの数値が高いものを強炭酸水、低いものを微炭酸といいます。

強炭酸水

明確な定義はありませんが、3.5 GV以上のものを指すことが多いようです。なかには5.0 GV以上のものも存在します。刺激的な飲み口や喉ごしを楽しめますが、消化器への刺激も強くなるため、胃腸の弱い方は避けたほうがいいでしょう。

弱炭酸水

強炭酸とは反対にGVの数値が低いものを微炭酸といいます。炭酸の泡がきめ細かいほど刺激は弱く、シュワシュワとしたさわやかな口当たりが特徴です。炭酸を飲み慣れていない方は、刺激の少ない弱炭酸水から飲み始め、体調を見ながら炭酸の強度を調整することをおすすめします。

炭酸水の健康効果を高める飲み方と注意点

健康効果が期待できる炭酸水ですが、飲み方を誤ると体に負担をかけてしまうこともあります。

せっかくの効果を最大限に活かすために、以下のポイントを意識しながら取り入れるようにしましょう。
  • 一度にたくさん飲まない
  • 無糖・無香料の炭酸水を選ぶ
  • 胃腸が弱っていると時は飲まない
  • 常温で飲む

一度にたくさん飲まない

炭酸水は胃腸を刺激する作用があるため、一度に大量に飲むと胃腸に負担をかけるおそれがあります。通常の水と同様に、1回につきコップ1杯を目安に飲みましょう。

無糖・無香料の炭酸水を選ぶ

炭酸水の中には、カロリーゼロとうたっていても、甘味料やフレーバーが加えられたものがあります。
これらは酸性度が高い傾向にあり、歯が溶けるリスクが高いため注意が必要です。
また、糖質が含まれることで、むし歯のリスクも高くなります。成分表を確かめて、水と炭酸ガスだけで作られたものを選びましょう。

胃腸が弱っている時は飲まない

胃腸が弱っている時に炭酸水を飲むと、胃が刺激されて胃痛を引き起こす場合があります。 過剰に摂取しなくても胃に負担がかかるおそれがあるため、炭酸水を控えて、通常の水を飲むようにしましょう。

常温で飲む

冷たい炭酸水は胃腸への刺激が強くなるため、下痢や腹痛を引き起こすおそれがあります。また、冷えた炭酸水だと体を冷やしてしまい、炭酸水の血行を良くする効果がにくいおそれがあります。冷やさずに常温で飲むのがおすすめです。

炭酸水を上手に取り入れて、健康に役立てよう

炭酸水は、血行促進や便秘解消などさまざまな効果が期待されている飲料水です。ただし、飲みすぎると、胃腸や歯に負担がかかることもあるため、飲み方には注意しましょう。ぜひ炭酸水を毎日の生活に上手に取り入れて、美容と健康に役立ててみてください。

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