歯磨きのプロが徹底検証!市販でおすすめの歯ブラシ6選【歯科衛生士座談会Vol.1】

歯磨きのプロが徹底検証!市販でおすすめの歯ブラシ6選【歯科衛生士座談会Vol.1】

(2022年10月18日公開)
普段、どんな歯ブラシを使っていますか?歯ブラシは種類が多いので、どれが自分に合っているか悩みますよね。そこで今回は、歯磨きのプロである歯科衛生士の皆さんに集まっていただき、一般の方でもキレイに磨ける歯ブラシはどれなのかを徹底検証する「歯科衛生士座談会」を開催。実際に歯ブラシを手に取って、おすすめの歯ブラシを選んでいただきました。

               

はじめに 歯科衛生士おすすめの歯ブラシをアンケート調査

歯科衛生士座談会を開催するにあたって、おすすめの歯ブラシについて事前に歯科衛生士の皆さんにアンケートを実施しました。
今回は、ネット通販で買えるものや電動歯ブラシは対象外にして、ドラッグストアなどのお店で気軽に購入できる歯ブラシのみを対象として調査をしています。

歯科衛生士が選んだ市販の歯ブラシ6選

事前アンケートの結果、たくさんの歯ブラシがおすすめの歯ブラシとして挙がってきました。そのなかでも特におすすめする声の多かった6種類の歯ブラシをご紹介します。
  1. システマハブラシ 超コンパクト ストレートハンドル(LION社)
  2. デンタルプロハブラシ 超コンパクト(DENTALPRO社)
  3. クリニカアドバンテージ ハブラシ 3列超コンパクト(LION社)
  4. ルシェロ歯ブラシ B-20M ピセラ(GC社)
  5. G・U・M歯周プロケア デンタルブラシ#488(SUNSTAR社)
  6. NONIO TYPE-SHARP(LION社)
この6本の歯ブラシを、歯科衛生士座談会で徹底検証します。
※毛の硬さは「ふつう」の歯ブラシを使用して比較しています。

おすすめ歯ブラシを歯科衛生士が徹底検証

今回は歯科衛生士さん3名に集まっていただき、アンケート調査で選ばれた6種類の歯ブラシの使用感やデザインなどを検証しました。
まずは、今回集まっていただいた歯科衛生士さん3名をご紹介します。
歯科衛生士 高松さん

<高松有加里さん>

歯科衛生士歴 14年
歯ブラシマニア。様々な知識から患者さんの口腔内に合わせた歯ブラシを選ぶのが得意。
歯科衛生士 上田さん

<上田麻衣さん>

歯科衛生士歴 8年
現在は1歳と3歳の子供を持つママ衛生士。
歯科衛生士 清水さん

<清水久美さん>

歯科衛生士歴30年以上
旦那さんと共に歯科クリニックを経営。ブランクがありながらもずっと歯科衛生士として活躍中。

おすすめ歯ブラシ6種類を歯科衛生士が実際に検証

1.システマハブラシ 超コンパクト ストレートハンドル(LION社)

高松さん

先が丸くなっていて、奥歯が磨きやすい!

上田さん

いろんな色があって、見た目も可愛いですね。

清水さん

毛が細くて長いから健康な歯ぐきに当たると、少し痛いかも・・・歯の表面の汚れを落とすには毛の量ももう少し欲しいですね。ただ、歯周ポケットには入りやすいので歯周病の方にはいいかもしれないですね。

2.デンタルプロハブラシ 超コンパクト(DENTALPRO社)

高松さん

毛が柔らかくて、とても軽いですね。ハンドルに柔軟性があって歯ぐきを傷つけにくいので安心ですね。

清水さん

キャップがもしあれば、持ち歩くには便利ですね!

上田さん

毛は柔らかいですが、とても細いのでしっかりと汚れを落とすという感じではないのかも? 日頃しっかりケアできている人の予防目的に良さそうです。

3.クリニカ アドバンテージ ハブラシ 3列超コンパクト(LION社)

清水さん

見た目がスマートでお洒落なので、持ち歩くのにいいですね! 

高松さん

ハンドルが細いので、力を入れすぎないよう工夫がされていますね。

清水さん

毛が短いので、しっかりとしていて少し硬く感じますが、薄型ヘッドなので奥歯に届きやすい形状で汚れしっかり落とせそうですね。ただ毛の密度が少ないから、劣化するのが早そう・・・。

4.ルシェロ歯ブラシ B-20M ピセラ(GC社)

高松さん

歯科衛生士に人気の歯ブラシですね! 毛の密度が高くて、段差植毛で汚れがしっかりと落ちます。形に特徴があるのでブラッシング指導をしっかり受けた人でないと上手くブラッシングできないかもしれないですね。

上田さん

色もキレイでデザインが素敵ですね。6種類の中で唯一キャップ付きのタイプなので、働く女性にぴったりです! ただ、 市販では売っているのを見かけることが少ないので、気軽には買えないかも?

清水さん

ややコンパクトで毛がしっかりとしているので、小学校高学年~中学生くらいのお子さんでも使いやすいと思います。

5.G・U・M歯周プロケア デンタルブラシ#488(SUNSTAR社)

高松さん

歯科衛生士と共同開発でつくられた歯ブラシなんですね!

上田さん

持ちやすい! ハンドルがカーブしていて、ヘッドも小さいので奥歯にも届きやすそうですね。毛も柔らかいので、歯ぐきを傷つける心配もなさそうですね。

清水さん

あれ? ヘッドの先が丸くなっているせいか、実際に使ってみると奥歯が少し磨きにくいですね。一般の方には磨くのが難しいかも。

6.NONIO TYPE-SHARP(LION社)

清水さん

毛の色が選べて、とてもお洒落ですね。人が持っているのを見ると、よりお洒落に見える!

高松さん

透明なハンドルも持ちやすいですね。毛にコシがあってとても磨きやすい! 

上田さん

奥歯によく届いて、磨きやすいですね! 毛の密度もあって、汚れがしっかり落とせそうですね。
どの歯ブラシもそれぞれに長所・短所があり、使い心地も全然違っているようですね。

一般の方におすすめの歯ブラシは?ベスト3を決定

6種類の歯ブラシの検証時に、それぞれの歯ブラシのデザインや清掃性、使い心地などを項目別に評価していただき、その結果をもとに市販の歯ブラシベスト3を決定しました。

【第3位】 ルシェロ歯ブラシ B-20M ピセラ(GC社)

高松さん

毛の密度が高く、しっかりと磨ける。コンパクトなサイズ感なうえにキャップ付きなので、持ち運びにも便利です。
こちらは歯科衛生士にとても人気の歯ブラシです。ただし、形状的に磨く人を選ぶため、一般の方向けとしてはもうひと息だったようです。取り扱い店舗も、ロフトなどの大型店舗と限られているため、惜しくも3位となりました。ただし清掃性は高いので、使う際は歯科医院で磨き方を教えてもらうことをおすすめします。

【第2位】 G・U・M歯周プロケア デンタルブラシ#488(SUNSTAR社)

上田さん

ハンドルが持ちやすくて、細部まで毛先が届きやすいので、どんな方でも磨けそうですね。
こちらは歯科衛生士との共同開発なだけあり、評価が高かったのですが、奥歯がやや磨きにくいという意見もあり、2位となりました。しかし、持ちやすくて毛も柔らかいので、歯ぐきに優しくて毛先が隙間にも入りやすく、歯周病の方や、歯周病が気になっている方にもおすすめの歯ブラシです。

【第1位】 NONIO TYPE-SHARP(LION社)

清水さん

全体的に磨きやすいので、忙しくて時間のない方にもおすすめ。一般の方には最適な歯ブラシですね。
一般の方向けのおすすめの歯ブラシ第1位は、こちらになりました。形がシンプルで、どの場所にもブラシが届きやすくて、清掃性も第3位のピセラと並んで高評価でした。また、見た目もお洒落でデザイン性が高いため、女性や若い方には特におすすめです。

歯ブラシ選びのポイントは?

歯科衛生士の皆さんに、おすすめ歯ブラシに加えて、歯ブラシを選ぶ上でのポイントもお聞きしました。実際に歯ブラシを購入するときの参考にしてみてください。

高松さん

歯ブラシを購入するときは、持ちやすさが磨きやすさのカギになります。歯ブラシのハンドルが少し湾曲していると、奥歯が磨きやすいので、歯ブラシを横から見て確かめるようにしてみてください。

上田さん

ヘッドの大きさは、男性や磨く時間が短い方はやや大きめのものを、女性やお口が小さめの方、細かいところまで磨きたい方は小さめのものを選ぶと良いですよ。

清水さん

歯ブラシの毛の量は、多くて密度が高いものほど汚れがしっかり落ちやすいですよ。

おすすめしない歯ブラシの特徴

歯科衛生士としておすすめできない歯ブラシはどのようなものなのでしょうか。せっかくなのであまりオススメしないハブラシについても伺いました。

高松さん

歯ブラシの毛先が山型にカットされているものはおすすめしません。山型が歯の間に入りやすいですが、実はフラットな毛先のほうが歯の表面から歯の間まで多方面に届きやすくて、清掃性が高いです。

上田さん

ケース付きのトラベル用歯ブラシもおすすめしませんね。持ち運びに便利ですが、毛が硬めのものが多いので、歯ぐきを傷つけてしまうおそれがあります。

清水さん

ネット通販でも買える海外の歯ブラシは、注意が必要です。ヘッドが大きいものが多くて、口の小さい日本人には向かない場合があります。ただし、性能のいいものは正しく磨くことで清掃性も高くなるので、歯科医院で私たち歯科衛生士に実際に磨き方をレクチャーしてもらうのがおすすめですよ!

まとめ 市販で買えるおすすめ歯ブラシ

市販の歯ブラシを比較検証する「歯科衛生士座談会」、いかがでしたでしょうか。歯ブラシを実際に使って比べてみることで、それぞれの歯ブラシの特徴をリアルにお伝えできたかと思います。

今回比較検証をおこなった6本の歯ブラシの特徴を表にまとめました。
<表の見方>
【デザイン】
 ┗見た目のお洒落さや可愛さ
【清掃性】
 ┗汚れの落ちやすさ、毛の密度
【使い心地】
 ┗歯や歯ぐきに当たる毛の感触
【奥歯の届きやすさ】
 ┗奥歯まで届き、磨きやすいか
【持ちやすさ】
 ┗手にした時のフィット感
【買いやすさ】
 ┗お店で気軽に買えるか、価格帯
【総合評価】
 ┗6項目合計30点満点評価
表 6種類の歯ブラシの評価一覧
※各評点は今回の座談会における歯科衛生士の皆さんの評価に基づいて設定しています。
※価格帯は参考価格です。実際の販売価格は店舗により異なります。
もちろん、一人一人歯並びや口の大きさなど、口の特徴はそれぞれ異なります。むし歯や歯周病を予防して、健康な口内環境を保つには「歯ぐきを傷つけずに汚れをしっかり落とす歯ブラシ」がどの方にも共通しておすすめです。
今回の検証でご紹介した歯ブラシは、どれも歯科衛生士のおすすめで、市販でも手に入りやすい歯ブラシなので、是非試してみてくださいね。

歯磨きの指標にもなる 唾液検査シルハ

普段使っている歯ブラシでうまく磨けていると、口内の細菌が減り、唾液の質も良くなりやすいです。歯科医院で診てもらう際に、唾液検査シルハも一緒に体験してみてください。むし歯菌の活性度や細菌による口内の炎症、口内清潔度などの6項目をチェックすることができます。自身の口内環境を知って、どんな歯ブラシが自分に合うのかも聞いてみてくださいね。

下記のページから、シルハで検査ができる歯科医院を検索できます。

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