※お断り
本記事におけるマウスウォッシュやデンタルリンスの特徴や使い方は、メーカーの公式見解とは異なる場合があります。実際の製品の詳細や使い方については、各社もしくはかかりつけの歯科医院にお問い合わせください。
本記事におけるマウスウォッシュやデンタルリンスの特徴や使い方は、メーカーの公式見解とは異なる場合があります。実際の製品の詳細や使い方については、各社もしくはかかりつけの歯科医院にお問い合わせください。
マウスウォッシュに入っているオススメの成分
マウスウォッシュの成分表示をみると、たくさんの成分が書かれていますが、どの成分がどのような役割を持つのか、なかなか難しいですよね。
そこで、どの成分にどんな効果があるのか、オススメする成分はどの成分かなど、歯科衛生士の皆さんに本音のところを教えていただきました。
そこで、どの成分にどんな効果があるのか、オススメする成分はどの成分かなど、歯科衛生士の皆さんに本音のところを教えていただきました。
はじめに、前回のマウスウォッシュ辛口レビューに引き続き、集まっていただいた歯科衛生士の皆さんをご紹介します。
オススメする薬用成分
マウスウォッシュの数ある成分のなかでも、特に効果が期待できる薬用成分について、オススメの成分を教えていただきました。
特にオススメする薬用成分は?
- CPC(塩化セチルピリジウム)
- グルコン酸クロルヘキシジン
- IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
薬用成分については、皆さんが満場一致でこれらの成分をオススメとのことでした。
歯周病や口臭の元となる細菌を殺菌するのに効果が期待できる成分です。
歯周病や口臭の元となる細菌を殺菌するのに効果が期待できる成分です。
高橋さん
まず、歯科衛生士の観点では、歯科専売品を使ってもらうことをオススメします。
もし市販品を買うのであれば、セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)やイソプロピルメチルフェノール(IPMP)の様な薬用成分が含まれているものを選びましょう。
もし市販品を買うのであれば、セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)やイソプロピルメチルフェノール(IPMP)の様な薬用成分が含まれているものを選びましょう。
エタノールはオススメしない?
一方で、殺菌成分として耳にすることの多いエタノールについては、歯科衛生士の皆さんからはかなり厳しい意見が挙がりました。
増村さん
アルコール(エタノール)も確かに「殺菌」ではありますが、使い続けることによるデメリットの方が圧倒的に多いです。
高橋さん
コロナ禍になった影響もあり、「消毒にはアルコール」というイメージが強いですよね。
梅原さん
口の中の粘膜は皮膚の13倍の薄さです。
そのため、そもそもアルコールは刺激が強すぎます。
そのため、そもそもアルコールは刺激が強すぎます。
高橋さん
長期間使うと口腔乾燥症といって、常にお口の中が乾いた状態になる恐れもありますから、使用頻度には注意が必要ですね。
歯科専売品のマウスウォッシュをオススメする理由
マウスウォッシュの薬用成分についてオススメするものやしないものがありましたが、そもそもオススメは歯科専売品とのことでした。
歯科専売品と市販品のマウスウォッシュの違いについて解説します。
歯科専売品と市販品のマウスウォッシュの違いについて解説します。
歯科専売品は患者さんに合わせて使うことが前提
歯科専売品は、数々のエビデンスを背景に成分や仕様が決められており、市販品に比べて高い機能性と技術的な特徴を備えています。
また、歯科専売品は、医学的な判断に基づいて患者さん一人一人の課題や状態にあったものを処方することが基本です。そのため、よりご自身にあった製品を、より適切な使い方で使うことができるため、効果が得られやすくなります。
さらに、歯科医院ではマウスウォッシュだけではなく総合的なオーラルケアの指導を受けられます。そのため、歯科専売品を選択すると、より効果的なオーラルケアを行うことができます。
また、歯科専売品は、医学的な判断に基づいて患者さん一人一人の課題や状態にあったものを処方することが基本です。そのため、よりご自身にあった製品を、より適切な使い方で使うことができるため、効果が得られやすくなります。
さらに、歯科医院ではマウスウォッシュだけではなく総合的なオーラルケアの指導を受けられます。そのため、歯科専売品を選択すると、より効果的なオーラルケアを行うことができます。
歯科専売品の特長は? 歯科衛生士の皆さんの意見
歯科衛生士の皆さんからみても、歯科専売品のマウスウォッシュに関しては、歯科医師、歯科衛生士の指導の下で使用すべき専門的な製品であるとの考えが圧倒的でした。
梅原さん
歯科専売品は患者さんが抱えるお口の問題を解決したエビデンスが多く揃っています。
高橋さん
添加物や着色料等、余計なものが入っていないのも、歯科専売品の魅力の一つですね。
増村さん
歯科専売品は歯科医師や歯科衛生士の指導の下で使用することを前提とした製品です。
そのため、指導を受けることで適切に使うことができ、適切に使うことで本来の効果が期待できます!
そのため、指導を受けることで適切に使うことができ、適切に使うことで本来の効果が期待できます!
もちろん市販品のマウスウォッシュも一般的に、口内細菌を殺菌して口臭や歯周病を予防する、基本的な機能を備えています。
また、手軽に入手できる、簡単に使用できる、価格帯がリーズナブル、といったメリットがあります。
また、手軽に入手できる、簡単に使用できる、価格帯がリーズナブル、といったメリットがあります。
歯科専売品と市販品の特徴を踏まえた上で、自分のニーズにあった製品を選択することをオススメします。
デンタルリンスとマウスウォッシュ 似ているようで何が違う?
マウスウォッシュと似たような言葉で「デンタルリンス」という言葉を耳にしたことはありませんか?
これらは共に口の中を清潔に保つために使う液体状のオーラルケアグッズですが、同じものではなく、使い方が異なります。
これらは共に口の中を清潔に保つために使う液体状のオーラルケアグッズですが、同じものではなく、使い方が異なります。
デンタルリンスとマウスウォッシュの違い
デンタルリンスは、別名が「液体歯磨き」であり、歯磨き粉の代わりに使用することを前提とした製品です。口の中を洗浄するために使用することがメインであり、口内トラブルの原因となる細菌を除去する目的に使用されます。
一方のマウスウォッシュは、歯や歯ぐきを健康に保つことに着目をした製品であり、デンタルリンスのように歯磨き粉の代わりの使用を想定していません。
基本的には歯磨きをした後に使用することが推奨されており、歯垢を取り除いた状態で使用することで効果を最大限に引き出すことができます。
基本的には歯磨きをした後に使用することが推奨されており、歯垢を取り除いた状態で使用することで効果を最大限に引き出すことができます。
このように、それぞれ推奨される使い方が異なっており、それぞれ適切に使用することが口の中を健康に保つポイントになります。
歯科衛生士の考えるデンタルリンスのメリット
歯科衛生士の皆さんにも、デンタルリンスとマウスウォッシュの違いを踏まえて、それぞれのメリットを教えていただきました。
高橋さん
知覚過敏の人にはオススメです!
一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれているから、それが刺激となる人にはとてもオススメですね。
一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれているから、それが刺激となる人にはとてもオススメですね。
増村さん
歯磨き粉の発泡成分により泡だらけになってしまうのがあまり好きじゃない人にもいいですよね。
梅原さん
音波ブラシと一緒に使うと歯垢の除去効率もあがりますよ!
歯科衛生士の考えるマウスウォッシュのメリット
増村さん
使う順番やタイミングがとても大事。
歯磨きをした後や就寝前に使うと、朝起きた時の口臭が気にならなくなると思います。
歯磨きをした後や就寝前に使うと、朝起きた時の口臭が気にならなくなると思います。
高橋さん
就寝時は一番お口の中の細菌が繁殖します。
その繁殖予防としてマウスウォッシュは効果が高いです。
その繁殖予防としてマウスウォッシュは効果が高いです。
梅原さん
外出先での一時的なエチケットにもオススメです。
スプレーなどに入れ変えて持ち運んでもOKです!
スプレーなどに入れ変えて持ち運んでもOKです!
マウスウォッシュをより効果的に使うには
マウスウォッシュは、含んでいる有効成分や使い方だけではなく、口に含んでからのすすぎ方も効果に影響をします。
マウスウォッシュの有効成分を活かすためには、どのようなすすぎ方が良いのでしょうか。
マウスウォッシュの有効成分を活かすためには、どのようなすすぎ方が良いのでしょうか。
座談会に参加いただいた歯科衛生士の増村さんに、「お口くちゅくちゅ」の見本を見せていただきました。
しっかりと口をすすげる!効果的な口のすすぎ方(歯科衛生士 実演)
via www.youtube.com
ご自身のすすぎ方と比べてみていかがでしょうか。
ぜひ増村さんの方法を参考にして、より効果的な口のすすぎ方を実践してみてください。
ぜひ増村さんの方法を参考にして、より効果的な口のすすぎ方を実践してみてください。
しっかりと口内を洗い流せる口のすすぎ方は次の通りです。
- 規定の量をお口に含みます。
- 液体をお口全体に行き渡らせるようなイメージで、真ん中→左→右と力強く洗口します。
- 30秒は吐き出さず、2を繰り返します。
- 吐き出します。必要に応じてブラッシングをします。
増村さん
マウスウォッシュの一番のポイントは水流で汚れを落とすことです。
そのため、力強く洗口しましょう。歯と歯の間にも行き渡るようなイメージです。
そのため、力強く洗口しましょう。歯と歯の間にも行き渡るようなイメージです。
高橋さん
必ず30秒はお口の中にマウスウォッシュを留めておきましょう。
有効成分が効果を発揮できる時間を作ることが大切です。
有効成分が効果を発揮できる時間を作ることが大切です。
マウスウオッシュの使用をオススメしない人とは
ここまで、マウスウオッシュのメリットや選んだ方が良い成分、より効果の高い洗口方法をお伝えしてきましたが、全ての人がマウスウオッシュを使った方がいいかというと、実はそうではありません。
では、一体どんな人がマウスウォッシュの使用に向いていないのでしょうか?
では、一体どんな人がマウスウォッシュの使用に向いていないのでしょうか?
梅原さん
まず、大前提として口をうまく閉じられない人はあまり使わない方がいいです。
効果がほとんどないですね。
神経質で、効果が出ているのか気にしすぎてしまう方もオススメはしません。
効果がほとんどないですね。
神経質で、効果が出ているのか気にしすぎてしまう方もオススメはしません。
増村さん
マウスウォッシュを使うことにより、ブラッシングがおろそかになってしまいそうな人にもオススメはしません。
マウスウォッシュはあくまでも補助的なものということを理解して使うようにしていただきたいです。
マウスウォッシュはあくまでも補助的なものということを理解して使うようにしていただきたいです。
高橋さん
マウスウォッシュを毎日しているから、お口の中のトラブルが起こらないと思っている方も少なからずいらっしゃると思います。
ですが、長期的に使うことは粘膜の角化や乾燥などリスクもあることを念頭に入れて、必要な時にだけ行うように心がけましょう。
ですが、長期的に使うことは粘膜の角化や乾燥などリスクもあることを念頭に入れて、必要な時にだけ行うように心がけましょう。
まとめ
今回の座談会では、マウスウォッシュの有効成分や歯科専売品と市販品との違い、デンタルリンスとの違いを解説していただきました。
マウスウォッシュは、自分にあったものを適切に使用することで効果が期待できます。できるなら歯科医院に相談の上で、マウスウォッシュを使うようにしましょう。
また、どのようなものを使うかだけでなく、口のすすぎ方でも効果は変わってきます。歯科衛生士の方の見本を参考に、ぜひ口のすすぎ方も見直してみてください。
適切に使うことができれば、マウスウォッシュは口内環境をより良くして、健康を保つために重要な役割を果たしてくれます。
それにはまずは適切なブラッシングも必要不可欠です。今一度ご自身のオーラルケアを見直し、定期的な歯科医院への受診もしていきましょう。
マウスウォッシュは、自分にあったものを適切に使用することで効果が期待できます。できるなら歯科医院に相談の上で、マウスウォッシュを使うようにしましょう。
また、どのようなものを使うかだけでなく、口のすすぎ方でも効果は変わってきます。歯科衛生士の方の見本を参考に、ぜひ口のすすぎ方も見直してみてください。
適切に使うことができれば、マウスウォッシュは口内環境をより良くして、健康を保つために重要な役割を果たしてくれます。
それにはまずは適切なブラッシングも必要不可欠です。今一度ご自身のオーラルケアを見直し、定期的な歯科医院への受診もしていきましょう。
フリーランス歯科衛生士として活動する傍ら、司会業の経験を活かし、講習会講師や歯科コンサルティング業など、多方面での活動を行う。