治療した歯が痛い
一度治療して痛みがなくなった後、一定期間経つと痛み出す場合の原因は以下が考えられます。
- むし歯が再発している
- むし歯を削ったことで刺激を受けている
- 歯の神経が弱っている
- 被せ物や詰め物が合っていない
- 根管治療で神経が取り除けていない
- 歯根に膿が溜まっている
- 歯根破折している
- 銀歯を使っている
治療して痛みがなくなっても、さまざまな要因で痛みが再発するおそれがあります。時間が経過して痛みが出てきた場合は、速やかに歯科医院を受診しましょう。
むし歯が再発している
治療後に痛みがなくなっても、歯磨きを怠ったり、詰め物が劣化したりしてむし歯が再発すると、再び歯が痛いと感じる原因になります。
一度治療を行った歯はむし歯になりやすくなっており、より丁寧なケアが必要です。むし歯の重症度によっては、むし歯菌が神経まで到達し、激しい痛みを伴うこともあります。
重症化する前にむし歯を発見し、早期治療することが大切です。
一度治療を行った歯はむし歯になりやすくなっており、より丁寧なケアが必要です。むし歯の重症度によっては、むし歯菌が神経まで到達し、激しい痛みを伴うこともあります。
重症化する前にむし歯を発見し、早期治療することが大切です。
むし歯を削ったことで刺激を受けている
象牙細管までむし歯菌が感染している場合、管が削られ、痛みが続くことがあります。象牙細管とは、歯に栄養を送るための管です。
象牙細管は、歯の神経とエナメル質との境目まで通っているため、歯を削ったときやむし歯菌に感染した際に痛みが起こります。
象牙細管が傷つけられて生じている痛みを改善するには、1〜3か月程度かけて歯科医院で治療する必要があります。
象牙細管は、歯の神経とエナメル質との境目まで通っているため、歯を削ったときやむし歯菌に感染した際に痛みが起こります。
象牙細管が傷つけられて生じている痛みを改善するには、1〜3か月程度かけて歯科医院で治療する必要があります。
歯の神経が弱っている
むし歯治療をおこなうと、麻酔やドリルの振動などの刺激によって神経がダメージを受けます。そのため、治療が終わっても痛みが継続する場合があります。
神経がダメージを受けている場合、1か月経過しても痛んだりしみたりすることがあるでしょう。
神経のダメージが大きいほど、回復に時間がかかる場合があります。場合によっては、1〜2年の回復期間がかかることもあります。
神経がダメージを受けている場合、1か月経過しても痛んだりしみたりすることがあるでしょう。
神経のダメージが大きいほど、回復に時間がかかる場合があります。場合によっては、1〜2年の回復期間がかかることもあります。
被せ物や詰め物が合っていない
被せ物や詰め物の高さが合っていない場合、歯ぐきや歯根膜(歯の根っこと歯を支えている骨の間にある薄い膜)に負担がかかり、痛みが出る場合があります。
放置すると、痛みが強くなり、歯周組織を破壊するおそれがあります。むし歯の治療後、被せ物や詰め物をした部分に痛みや違和感があっても、一般的には2〜3週間程度で治まります。
一方で、3週間以上も痛みや違和感がなくならない場合は、被せ物や詰め物の位置がずれているのかもしれません。速やかに歯科医院を受診しましょう。
放置すると、痛みが強くなり、歯周組織を破壊するおそれがあります。むし歯の治療後、被せ物や詰め物をした部分に痛みや違和感があっても、一般的には2〜3週間程度で治まります。
一方で、3週間以上も痛みや違和感がなくならない場合は、被せ物や詰め物の位置がずれているのかもしれません。速やかに歯科医院を受診しましょう。
根管治療で神経が取り除けていない
根管とは、歯の根っこの内側部分にあたり、歯の神経や血管が通っているところです。根管治療とは、むし歯菌に感染した歯の神経を取り除き、根管を洗浄・除菌して被せ物をする治療法です。
根管治療をしたものの、むし歯菌に侵された歯の神経が残っている場合、細菌が再び繁殖して、痛みが再発するおそれがあります。
また、神経が残っていると、治療の一環で薬を詰めた際、神経が圧迫されて傷むこともあります。
放置すると、歯を支える歯槽骨が溶けて歯根の先端に膿が溜まるおそれがあるため、早期治療が必要です。
根管治療をしたものの、むし歯菌に侵された歯の神経が残っている場合、細菌が再び繁殖して、痛みが再発するおそれがあります。
また、神経が残っていると、治療の一環で薬を詰めた際、神経が圧迫されて傷むこともあります。
放置すると、歯を支える歯槽骨が溶けて歯根の先端に膿が溜まるおそれがあるため、早期治療が必要です。
歯根に膿が溜まっている
歯根に膿が溜まると、歯ぐきが腫れたり、痛みを感じたりします。放置すると、膿の袋が大きくなり、顎の骨や歯を溶かすおそれがあります。
歯根に膿が溜まる原因は、歯の神経を除去した箇所から細菌が感染することです。一般的な傷口の膿は自然に治ることもありますが、歯根の膿が自然治癒することはないため、重症化する前に根本原因も含めて治療をしなければなりません。
歯根に膿が溜まる原因は、歯の神経を除去した箇所から細菌が感染することです。一般的な傷口の膿は自然に治ることもありますが、歯根の膿が自然治癒することはないため、重症化する前に根本原因も含めて治療をしなければなりません。
歯根破折している
外傷などで歯に強い刺激が加わって脆くなると、日々の食事や噛みしめなど知らないうちに歯が折れていることがあります。
放置すると、歯ぐきや歯槽骨で炎症が起き、痛みが強くなります。歯の割れ方によっては抜歯が必要になることもあるでしょう。
放置すると、歯ぐきや歯槽骨で炎症が起き、痛みが強くなります。歯の割れ方によっては抜歯が必要になることもあるでしょう。
銀歯を使っている
銀歯は熱を伝えやすい素材のため、熱いものや冷たい飲食物によって痛みを感じるおそれがあります。
時間の経過とともに気にならなくなるものの、人によっては違和感が続く場合もあるかもしれません。どうしても気になる方は、セラミックなどの素材に変更してもよいでしょう。
時間の経過とともに気にならなくなるものの、人によっては違和感が続く場合もあるかもしれません。どうしても気になる方は、セラミックなどの素材に変更してもよいでしょう。
治療した歯が痛い場合は歯科医院を受診しよう
治療した部分で痛みが再発した場合は、再度歯科医院を受診する必要があります。特に、治療後の痛みが1か月以上続く場合や徐々に痛みが増してくる場合、痛みが再発した場合は、速やかに治療しなければなりません。
治療前には、状態を把握するためにレントゲンなどの検査をおこない、必要に応じて根管治療や噛み合わせの調整などをおこなう必要があります。
また、神経を残している場合は、抜髄(神経を抜く)するかを慎重に判断することが大切です。熱いものや冷たいものを口にしたときだけ痛みが起こる場合は、神経を残すことが多いです。
一方で、何もしていないときも痛みや腫れが起こる場合は、抜髄をする必要があるかもしれません。
治療前には、状態を把握するためにレントゲンなどの検査をおこない、必要に応じて根管治療や噛み合わせの調整などをおこなう必要があります。
また、神経を残している場合は、抜髄(神経を抜く)するかを慎重に判断することが大切です。熱いものや冷たいものを口にしたときだけ痛みが起こる場合は、神経を残すことが多いです。
一方で、何もしていないときも痛みや腫れが起こる場合は、抜髄をする必要があるかもしれません。
治療した歯が痛い場合の応急処置
治療した歯が痛い場合、以下の対処法で一時的に痛みを抑えられます。
- 痛み止めを服用する
- 患部を冷やす
痛み止めは、歯科医院で処方された痛み止めを服用することが効果的です。また、痛みを感じる部分の頬を冷やすことでも鎮痛効果が期待できます。
もし、これらの対処法を実践しても痛みが改善できない場合は、速やかに歯科医院を受診してください。
もし、これらの対処法を実践しても痛みが改善できない場合は、速やかに歯科医院を受診してください。
痛み止めを服用する
痛み止め(解熱鎮痛剤)を服用することで、痛みが抑えられます。もし、歯科医院より処方された痛み止めがある場合は、そちらを服用しましょう。
手元に痛み止めがない場合は、市販の痛み止めで構いません。薬剤師の方にご相談をした上で自分にあった痛み止めを選ぶことをおすすめします。痛みが長引く場合は、歯科医院を受診しましょう。
手元に痛み止めがない場合は、市販の痛み止めで構いません。薬剤師の方にご相談をした上で自分にあった痛み止めを選ぶことをおすすめします。痛みが長引く場合は、歯科医院を受診しましょう。
患部を冷やす
頬にアイスパックなどを当てて冷やすことで、痛みを和らげる効果が期待できます。一方で、冷やしすぎると、痛みが強まるおそれがあるため、注意しなければなりません。
目安として、5分冷やしたら、30分放置することを意識してください。痛みが治まらない場合は、歯科医院を受診しましょう。
目安として、5分冷やしたら、30分放置することを意識してください。痛みが治まらない場合は、歯科医院を受診しましょう。
歯を治療した後に注意すべきこと
歯を治療した後は、以下の点に注意して生活しましょう。
- 治療した歯を触らない
- 治療した歯で噛まない
- 飲酒や喫煙を控える
- セルフケアを徹底する
- 定期健診を受ける
治療した直後は、なるべく施術箇所を舌や指で触らないようにしましょう。また、施術箇所で食べ物を噛まないようにすることも大切です。
また、治療箇所の治りが遅くなる要因と喫煙や飲酒を控え、日々の歯磨きを徹底することが必要になります。
また、治療箇所の治りが遅くなる要因と喫煙や飲酒を控え、日々の歯磨きを徹底することが必要になります。
治療した歯を触らない
治療した直後の歯を指や舌で触ると、余計に痛みを感じるおそれがあります。また、指で治療箇所に触れた場合、細菌が患部に侵入するリスクもあるでしょう。
細菌に感染すると、むし歯や歯周病のリスクが高まり、治療後に期間が経過してからも痛みを生じる原因になります。治療直後は施術箇所をなるべく触らないようにしましょう。
細菌に感染すると、むし歯や歯周病のリスクが高まり、治療後に期間が経過してからも痛みを生じる原因になります。治療直後は施術箇所をなるべく触らないようにしましょう。
治療した歯で噛まない
治療した歯で噛むと、力が加わり、神経を刺激して痛みを感じやすくなります。特に硬い食べ物を噛むと、痛みが強くなるおそれがあるでしょう。
治療した直後に食べ物を噛む場合は、なるべく治療した歯とは反対側で噛みましょう。これにより、治療箇所に刺激が加わりにくくなるため、治療後の期間が空いてからも痛みの再発防止につながります。
治療した直後に食べ物を噛む場合は、なるべく治療した歯とは反対側で噛みましょう。これにより、治療箇所に刺激が加わりにくくなるため、治療後の期間が空いてからも痛みの再発防止につながります。
飲酒や喫煙を控える
飲酒すると、血液の循環が良くなり、血液が固まりにくくなって腫れが長引くおそれがあります。また、喫煙すると、毛細血管が収縮し、傷の治りが遅くなるおそれがあります。
特に喫煙は、たばこに含まれる有害物質が体の抵抗力を低下させ、細菌感染のリスクを高める要因になります。そのため、抜歯後2〜3日は喫煙を控えておくことをおすすめします。
特に喫煙は、たばこに含まれる有害物質が体の抵抗力を低下させ、細菌感染のリスクを高める要因になります。そのため、抜歯後2〜3日は喫煙を控えておくことをおすすめします。
セルフケアを徹底する
治療した歯に痛みが再び起こるのを防ぐためには、日々のセルフケアを徹底することが大切です。毎食後は、必ず歯磨きをおこない、食べかすや汚れが口内に残らないようにしましょう。
また、歯間ブラシやフロスを積極的に活用し、歯ブラシでは取り除くことが難しい歯の隙間などもケアしていくことが大切です。
また、歯間ブラシやフロスを積極的に活用し、歯ブラシでは取り除くことが難しい歯の隙間などもケアしていくことが大切です。
定期健診を受ける
治療した歯が健康的な状態かどうかを判断するためには、定期健診を受ける必要があります。
歯科医院で定期健診を受けることで、自分では気づけない歯のトラブルや疾患に気づくきっかけが得られることがあります。
3か月に1回は歯医者で定期健診を受診し、健康的な口内環境を保つようにしておきましょう。
歯科医院で定期健診を受けることで、自分では気づけない歯のトラブルや疾患に気づくきっかけが得られることがあります。
3か月に1回は歯医者で定期健診を受診し、健康的な口内環境を保つようにしておきましょう。
まとめ 治療した歯の痛みを解決して健康的な口内環境にしよう
治療した歯の痛みが再発する原因はさまざまです。口内疾患が再発することで痛みが生じる場合や、神経が弱くなり、歯そのものが損傷を受けている場合などが要因として挙げられます。
治療した直後は、施術箇所に刺激が加わらないよう、指や舌で触らないようにしましょう。また、飲酒や喫煙を控えることも大切です。
治療した歯に痛みが再発しないよう、日々の歯磨きや歯間ブラシ・フロスの活用を徹底していきましょう。
また、定期健診を受診し、口内環境が正常に保たれているかを確認することで治療部位の再発防止にも繋がります。
治療した直後は、施術箇所に刺激が加わらないよう、指や舌で触らないようにしましょう。また、飲酒や喫煙を控えることも大切です。
治療した歯に痛みが再発しないよう、日々の歯磨きや歯間ブラシ・フロスの活用を徹底していきましょう。
また、定期健診を受診し、口内環境が正常に保たれているかを確認することで治療部位の再発防止にも繋がります。