マスクを着用していて、口のニオイが気になることがあります。マスクを着けていれば周囲にバレることはないのか、ニオイを軽減する方法や対策はないのかと思う方もいるかもしれません。そこで、マスク着用時の口臭漏れや口臭が発生する原因、口臭を防ぐ方法・対策などについて解説します。
マスクをしても口臭はバレる! 口臭漏れに要注意
マスクをしているときに、口臭が気になることがあります。このとき「マスクを着けているから周りには気づかれないはず」と思う方もいるかもしれません。しかし、マスクは口の部分が完全に密閉されるものではなく、上部や側面に隙間が空いていて、フィルター部分もある程度酸素を通します。そのため、マスクを着けていても呼気が漏れ、周囲に口臭が伝わる場合はあるでしょう。また、マスクそのものが口臭の原因になっており、そのニオイが漏れ出てしまうケースもあります。
【特に冬場は注意】むしろマスクが口臭の原因になる?4つの理由
先述のとおり、工業用のマスクであればわかりませんが、一般的に市販されているマスクに口臭を防ぐ効果は期待できません。むしろマスクの着用が口臭を招く場合もあります。なぜマスクが口臭の原因になるのか、その理由を4つご紹介します。
1. 口呼吸が増え、唾液が減る
マスクが口臭を招く理由のひとつが、口呼吸の増加です。マスクを着けると鼻から酸素を取り込みにくくなるため、ついつい口呼吸をしがちになります。口呼吸が増えると口内が乾燥しやすく、唾液の量も減るため雑菌が増え口臭の発生へとつながります。
マスク着用時の息苦しさや不快感にストレスを覚え、体が緊張して唾液量が減ることで出る場合もあります。特に空気が乾燥する冬場は口内も乾燥しやすく、口臭が気になる機会が増加します。
マスク着用時の息苦しさや不快感にストレスを覚え、体が緊張して唾液量が減ることで出る場合もあります。特に空気が乾燥する冬場は口内も乾燥しやすく、口臭が気になる機会が増加します。
2. マスク内が高温多湿になり、雑菌が増える
マスク内は、呼気に含まれる水分と体温によって高温多湿状態になります。すると高温多湿の環境を好む雑菌が活発に動き出してマスク内で増殖するため、ニオイが気になることがあります。特に空気が冷える冬場は、マスク内と外の温度差から結露が発生しやすくなり、雑菌も増殖しやすいため注意が必要です。
3.使い捨てマスクを何日も使っている
マスクの内部には汗や皮脂、唾液、食べかすなどさまざまな汚れが付着しがちです。さらに、高温多湿の状態になるため、マスク上に雑菌が繁殖します。雑菌が皮脂や汚れを分解する際に生成する物質は、ニオイの原因のひとつです。すぐに捨てるのがもったいないから、取り換えるのが面倒だからと何日もマスクを使い続けていると、ニオイが次第に強くなる場合があります。
使い捨てのマスクは、常に清潔なマスクを使えるのがメリットですので、繰り返し使わずに毎日新しいマスクと交換しましょう。
使い捨てのマスクは、常に清潔なマスクを使えるのがメリットですので、繰り返し使わずに毎日新しいマスクと交換しましょう。
4. 洗濯による除菌が上手く行われていない
布製やウレタン製の洗って使えるマスクは、使用後に毎回洗濯していてもニオイがすることがあります。洗濯の際、完全には落とし切れていなかった汚れをエサに、雑菌が繁殖するためです。
マスクの汚れが落ちない主な理由は、マスク内部に付着する汚れに油分を含むものが多いことです。メイク汚れや皮脂汚れ、食べかすなどには油分が含まれており、水洗いだけで落とし切るのは容易ではありません。
マスクの汚れが落ちない主な理由は、マスク内部に付着する汚れに油分を含むものが多いことです。メイク汚れや皮脂汚れ、食べかすなどには油分が含まれており、水洗いだけで落とし切るのは容易ではありません。
<マスクの除菌方法>
油汚れは食器用洗剤などの中性洗剤を使うとよく落ちるので、水洗いで済ませずに中性洗剤を使いましょう。使用後は毎回洗濯し、しっかりと乾かすことも大切です。
注意点として、洗濯機でほかの洗濯物と一緒に洗うと、汚れや雑菌がうつったりマスクが傷んだりすることがあります。マスクのみを手洗いすることをおすすめします。
また、マスクに付着した雑菌を除菌し切れておらず、ニオイが出ているケースもあります。しっかり洗っているのにマスクのニオイが取れないときは、次亜塩素酸水を作って漬け置き洗いをするのがおすすめです。
次亜塩素酸水は医療現場でも使われる殺菌料です。500mlの水に5mlの塩素系漂白剤(原液の濃度が5~6%のもの)を混ぜると次亜塩素酸水が作れます。
次亜塩素酸水が完成したら、洗面器やバケツなどの深さがある容器に入れ、10~30分ほどマスクを漬け置きしましょう。なお、柄物など素材によっては色落ちする場合があるので、目立たない場所で色落ちしないかどうかを確認してから使用してください。
注意点として、洗濯機でほかの洗濯物と一緒に洗うと、汚れや雑菌がうつったりマスクが傷んだりすることがあります。マスクのみを手洗いすることをおすすめします。
また、マスクに付着した雑菌を除菌し切れておらず、ニオイが出ているケースもあります。しっかり洗っているのにマスクのニオイが取れないときは、次亜塩素酸水を作って漬け置き洗いをするのがおすすめです。
次亜塩素酸水は医療現場でも使われる殺菌料です。500mlの水に5mlの塩素系漂白剤(原液の濃度が5~6%のもの)を混ぜると次亜塩素酸水が作れます。
次亜塩素酸水が完成したら、洗面器やバケツなどの深さがある容器に入れ、10~30分ほどマスクを漬け置きしましょう。なお、柄物など素材によっては色落ちする場合があるので、目立たない場所で色落ちしないかどうかを確認してから使用してください。
マスク口臭を防ぐ方法・3つの対策について
マスクが原因の口臭は、日々の心がけで予防できる可能性があります。ここでは、マスクが原因の口臭を防ぐ方法と、マスク口臭を防ぐための3つの対策をご紹介します。
1. 毎日清潔なマスクに取り換える
マスクが原因の口臭は、マスクに付着した汚れや雑菌が元で発生することがあります。使い捨てマスクは1度使用したら廃棄し、毎日新しい清潔なマスクに交換しましょう。
使い捨てマスクを洗濯して再利用する方もいますが、洗濯したとしても使い回すのは避けましょう。使い捨てマスクは毎回廃棄する前提で作られているものです。洗濯するとフィルターの効果が落ちたり、繊維が裂けて傷んだりして、マスクの機能が失われることもあります。
布やウレタンなどの洗える素材のマスクは、使用するたびにきちんと洗濯して清潔に保つことが重要です。少し手間はかかりますが、洗濯機で洗うのではなく手洗いしましょう。洗ってもニオイが落ちないときは、次亜塩素酸水で漬け置き洗いをするとニオイが落ちやすくなります。
使い捨てマスクを洗濯して再利用する方もいますが、洗濯したとしても使い回すのは避けましょう。使い捨てマスクは毎回廃棄する前提で作られているものです。洗濯するとフィルターの効果が落ちたり、繊維が裂けて傷んだりして、マスクの機能が失われることもあります。
布やウレタンなどの洗える素材のマスクは、使用するたびにきちんと洗濯して清潔に保つことが重要です。少し手間はかかりますが、洗濯機で洗うのではなく手洗いしましょう。洗ってもニオイが落ちないときは、次亜塩素酸水で漬け置き洗いをするとニオイが落ちやすくなります。
2. マスク用の消臭・除菌スプレーを使用する
マスクスプレーを使用するのもおすすめです。マスクスプレーとは、マスクに噴霧することで除菌・消臭効果を発揮したり、マスクによい香りを付けたりする製品です。
毎日新しいマスクに交換していても、1日の中で時間の経過とともにニオイが気になってくる場合があります。そのようなときにマスクスプレーを使用すると、マスクのニオイを軽減できます。
使い方は製品によって異なりますが、マスクの外側に数回噴射し、数十秒乾かしてから着用する方法が一般的です。マスクの内側にスプレーすると肌に刺激を与えるおそれがあるので、製品ごとの使用方法にも異なりますが、噴射は外側に行いましょう。
エタノールと精油を使えば、自分好みの香りのマスクスプレーも作れます。ただし、香りや効果が強くなりすぎる場合があるため、精油だけを直接マスクに付けずエタノールと混ぜて使用しましょう。
「マスクスプレーは乾かす必要があって面倒」という場合は、貼るだけでマスクを除菌したり、よい香りにしたりする効果が期待できるマスクシールを使う手もあります。消臭マスクや香り付きのマスクなどもあるので、使いやすいものを探してみるのがおすすめです。
毎日新しいマスクに交換していても、1日の中で時間の経過とともにニオイが気になってくる場合があります。そのようなときにマスクスプレーを使用すると、マスクのニオイを軽減できます。
使い方は製品によって異なりますが、マスクの外側に数回噴射し、数十秒乾かしてから着用する方法が一般的です。マスクの内側にスプレーすると肌に刺激を与えるおそれがあるので、製品ごとの使用方法にも異なりますが、噴射は外側に行いましょう。
エタノールと精油を使えば、自分好みの香りのマスクスプレーも作れます。ただし、香りや効果が強くなりすぎる場合があるため、精油だけを直接マスクに付けずエタノールと混ぜて使用しましょう。
「マスクスプレーは乾かす必要があって面倒」という場合は、貼るだけでマスクを除菌したり、よい香りにしたりする効果が期待できるマスクシールを使う手もあります。消臭マスクや香り付きのマスクなどもあるので、使いやすいものを探してみるのがおすすめです。
3. 歯磨き・歯科での定期クリーニングを行う
口内が汚れていると、口臭が出やすくなります。また、口呼吸で口内が乾燥したときにも、歯垢や歯石が溜まっていると口臭の発生につながります。そこで、歯磨きなどのセルフケアや歯科での定期的なクリーニングを行って口内を清潔に保ち、口臭そのものを予防しましょう。
見逃しがちなのが舌の汚れです。細菌が汚れを分解するときに生成される、口臭の原因となる物質(硫黄ガス)の多くは、舌の表面に付着した「舌苔」から発生すると考えられています。
そのため、歯をキレイにしていても、舌が汚れていると口臭はなかなか改善しません。舌クリーナーや子ども用歯ブラシ、ガーゼなどを使って舌の汚れも落としておきましょう。
なお、舌が傷つくと味覚障害を起こすおそれがあるので、硬いブラシを使ったり強くこすったりしないように注意することが大切です。
見逃しがちなのが舌の汚れです。細菌が汚れを分解するときに生成される、口臭の原因となる物質(硫黄ガス)の多くは、舌の表面に付着した「舌苔」から発生すると考えられています。
そのため、歯をキレイにしていても、舌が汚れていると口臭はなかなか改善しません。舌クリーナーや子ども用歯ブラシ、ガーゼなどを使って舌の汚れも落としておきましょう。
なお、舌が傷つくと味覚障害を起こすおそれがあるので、硬いブラシを使ったり強くこすったりしないように注意することが大切です。
4. 水分補給を行う
口内が乾燥すると歯垢が流れず蓄積するため、口臭が発生しやすくなります。こまめに水分補給を行い、口内の乾燥を防ぎましょう。特に冬場は汗をかいたり体温が上がったりする機会が少なく、水分不足に気づきにくい傾向にあります。定期的に水分を取るように意識して過ごすことが必要です。
唾液腺を刺激するタブレットを食べたり、よく噛んで食べたりするのも、唾液の分泌を促して口内を潤わせるのに効果的です。また、マスクを着用すると息苦しさを感じて口呼吸になりがちなので、着用する必要がない場所ではマスクを外しておきましょう。
唾液腺を刺激するタブレットを食べたり、よく噛んで食べたりするのも、唾液の分泌を促して口内を潤わせるのに効果的です。また、マスクを着用すると息苦しさを感じて口呼吸になりがちなので、着用する必要がない場所ではマスクを外しておきましょう。
口臭を防ぐ! おすすめの消臭マスク
口臭を防ぎたい方向けに、消臭マスクや呼気漏れを防ぐマスクなども販売されています。使い捨てマスクはもちろん繰り返し使えるタイプのマスクもあるので、口臭が気になるときは試してみてはいかがでしょうか。そのような機能を持った商品を紹介いたします。
フェードプラス 消臭マスク
フェードプラス 消臭マスクは、人工酵素を配合した不織布で作られたマスクです。消臭性能が優れているうえにマスクとしての性能も高く、4層構造のフィルターでウイルス飛沫や花粉、PM2.5などを99%以上カットできます。
究極のヤマシン・フィルタマスク Zexeed®
究極のヤマシン・フィルタマスク Zexeed®は、超極細ナノファイバー製の高性能フィルターが搭載されたマスクです。オリジナルの立体形状で顔に密着し、空気漏れしにくいのに呼吸しやすいため、口呼吸の原因となる息苦しさを軽減できます。
Pronote 無臭元マスクAir
臭気対策・排水処理対策などを長年手掛けてきた企業が製作した消臭マスクです。マスクのニオイの原因である酢酸・アンモニア・イソ吉草酸を中和するため、1度外して再び着用してもニオイが気になりません。
柔らかい生地なのに型崩れしにくく、洗濯すると消臭効果が復活するので何度も繰り返し使用できます。
柔らかい生地なのに型崩れしにくく、洗濯すると消臭効果が復活するので何度も繰り返し使用できます。
マスク着用時の口臭が気になる! そんなときは歯科医院で定期クリーニングを
マスクを着けたときにニオイが気になる場合は、マスクを清潔に保つ、歯科医院で定期クリーニングを受けるなどしてニオイのもとを断つことが重要です。
シルハのクリニック検索では、全国約7万件の歯科医院の情報を掲載しています。近くの歯科医院や予防に力を入れる歯科医院など検索できますので、ぜひご活用ください。
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