春の果物の代名詞 苺(いちご)
いちごは3月上旬~4月下旬頃にかけて旬を迎えます。いちごは品種が多く、「あまおう」や「とちおとめ」「さちのか」などの代表的なものをはじめ、「ミルキーベリー」や「パールホワイト」「天使の実」などの果皮が白いいちごもあります。
アントシアニンやキシリトールなどの特徴的な栄養素も豊富
いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは体内の酸化を防ぎ、コラーゲンの生成や鉄の吸収を助けるはたらきがあります。そのほかにも、疲労回復や肌荒れ、風邪予防にも効果があるとされています。ビタミンCは体内で生成することができないため、食材から摂取する必要があります。
また、いちごにはアントシアニンも豊富に含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、いちごの果皮の赤い色はアントシアニンによるものです。色が濃いものほどアントシアニンが豊富なため、白いちごにはあまり含まれていません。アントシアニンは、視力回復や眼精疲労回復、がん予防の効果が期待されています。
むし歯予防に効果があるキシリトールが多いのも、いちごの特徴です。糖質の含有量も少ないため、他の果物に比べて口の健康に良い果物と言えるでしょう。
また、いちごにはアントシアニンも豊富に含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、いちごの果皮の赤い色はアントシアニンによるものです。色が濃いものほどアントシアニンが豊富なため、白いちごにはあまり含まれていません。アントシアニンは、視力回復や眼精疲労回復、がん予防の効果が期待されています。
むし歯予防に効果があるキシリトールが多いのも、いちごの特徴です。糖質の含有量も少ないため、他の果物に比べて口の健康に良い果物と言えるでしょう。
栄養素を保つには熱をかけずに生で
いちごの香りと味を楽しむためには、なるべく早めに食べましょう。ビタミンCやアントシアニンは加熱に弱く、水に溶けやすい性質があります。栄養素を逃さないためには、熱を加えずに生のままで食べるのがおすすめです。また、空気や光の影響も受けやすいので、保存する際はビニール袋に入れるようにしてください。そうすることで、乾燥も防げます。
爽やかな香りに気分もリフレッシュ 八朔(はっさく)
八朔(はっさく)は爽やかな香りが特徴の柑橘類です。「朔」は一日(ついたち)の意味であり、昔は旧暦の8月1日頃から食べられていたことから、「八朔」と名付けられたといわれています。2月〜3月にかけて旬を迎えて、4月頃まで出回っています。八朔は程よい酸味と苦味が特徴で、弾力のある果肉の食感を楽しめる果物です。ほかの柑橘に比べて果肉が大きく、薄皮・外皮ともにしっかりとした硬さがあります。
豊富なビタミンに加えて抗炎症成分も含有
八朔には、風邪予防に効果的なビタミンCが豊富に含まれています。また、クエン酸も豊富に含んでいるため、疲労回復や抗酸化物質を減らす効果にも期待できます。
特徴的な成分の一つが、オーラプテンです。柑橘類の果皮に多く含まれている成分ですが、なかでも八朔は含有量の多い果物の一つです。オーラプテンは脂肪燃焼を促進したり、炎症を抑えたりする作用が期待されています。
特徴的な成分の一つが、オーラプテンです。柑橘類の果皮に多く含まれている成分ですが、なかでも八朔は含有量の多い果物の一つです。オーラプテンは脂肪燃焼を促進したり、炎症を抑えたりする作用が期待されています。
果肉はソースに 果皮はピールに
八朔は常温で2〜3週間ほど日持ちがする果物です。ただし、気温が高い場合は乾燥しないようにビニール袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存してください。手に持った際にずっしりと重さを感じられるものを選ぶと良いでしょう。
皮を剥いてそのまま食べるほかにも、爽やかな香りを活かしてソースやドレッシングに加えたり、果肉を絞ってジュースやカクテルにして飲んだりと、幅広く使えます。また、果肉をほぐしてサラダに和えることもおすすめです。八朔の酸味と苦味が、ほかの食材の味を引き立ててくれます。
豊富な栄養素が含まれている果皮は、そのまま食べるのには適しませんが、ピールに加工するのもおすすめです。表面を良く洗ってから使用するようにしましょう。
皮を剥いてそのまま食べるほかにも、爽やかな香りを活かしてソースやドレッシングに加えたり、果肉を絞ってジュースやカクテルにして飲んだりと、幅広く使えます。また、果肉をほぐしてサラダに和えることもおすすめです。八朔の酸味と苦味が、ほかの食材の味を引き立ててくれます。
豊富な栄養素が含まれている果皮は、そのまま食べるのには適しませんが、ピールに加工するのもおすすめです。表面を良く洗ってから使用するようにしましょう。
ビタミンCがたっぷり 甘夏(あまなつ)
甘夏は別名「夏代々(なつだいだい)」や「夏柑(なつかん)」「夏橙(なつだいだい)」などとも呼ばれています。酸味と甘味が強く、爽やかな香りが特徴の春の果物です。果肉には果汁がたっぷりと含まれており、プチプチとした食感も特徴的です。収穫は1月頃から始まりますが、倉庫でしばらく熟成させてから出荷されるので、旬を迎えるのは3月〜5月頃です。鹿児島で栽培される「出水の紅甘夏」は、オレンジ色の果肉と紅色の果皮が特徴で、酸味がまろやかな、果汁たっぷりのブランド甘夏です。
ビタミンに加えて食物繊維も摂れる
甘夏は、八朔と同様に風邪やストレスへの抵抗力を高めるビタミンCやクエン酸を豊富に含んでいます。体調を崩しやすい冬から春への季節の変わり目にぴったりの果物です。
また、薄皮には食物繊維の一種であるペクチンが含まれています。ペクチンには、整腸作用や血糖値上昇を緩やかにする効果があるとされています。
他にも、薄皮にはビタミンPとも呼ばれるヘスペリジンが含まれています。ヘスペリジンは、血流改善や抗酸化作用、脂質代謝の改善が期待できる成分です。
また、薄皮には食物繊維の一種であるペクチンが含まれています。ペクチンには、整腸作用や血糖値上昇を緩やかにする効果があるとされています。
他にも、薄皮にはビタミンPとも呼ばれるヘスペリジンが含まれています。ヘスペリジンは、血流改善や抗酸化作用、脂質代謝の改善が期待できる成分です。
薄皮も使ってマーマレードにするのもおすすめ
甘夏は、冷蔵庫で保存すると低温障害を起こしやすいため、なるべく常温の涼しい場所で保存しましょう。生のままはもちろん、サラダやマーマレード、ケーキのトッピングなどにもぴったりです。また、薄皮ごと使ってマーマレードにすると、薄皮に含まれる栄養素も逃さず摂取できるのでおすすめです。
豊富な品種が楽しめる キウイ
キウイは2月〜3月頃が旬の果物です。栽培される地方によっても異なりますが、国産キウイの収穫時期は10月〜12月頃にかけて行われます。追熟が必要な果物なので12月頃〜4月頃までお店に出回ります。キウイには多くの品種があり、代表的なのが「ヘイワード」や「ゴールデンキウイ」、「ベビーキウイ」などです。また、実の部分が赤色をした「レインボーレッド」や「プリンスレッド」などは見た目も美しく人気があります。
ビタミンに加えて消化を助ける成分も
キウイにもビタミンCが豊富に含まれており、その含有量はレモンに匹敵します。また、食物繊維も他の果物に比べて多く含まれています。むくみや高血圧に良いとされるカリウムも多く含んでいます。
キウイの特徴的な成分にアクチニジンがあります。アクチニジンはたんぱく質分解酵素の一種であり、食品中に含まれるたんぱく質を分解して消化を助ける作用が期待できます。
キウイの特徴的な成分にアクチニジンがあります。アクチニジンはたんぱく質分解酵素の一種であり、食品中に含まれるたんぱく質を分解して消化を助ける作用が期待できます。
生食だけでなく肉・魚料理に加えても良い
キウイは、そのまま食べたり、ヨーグルトに加えたり、スムージーにしたりするのに適した果物です。また、アクチニジンの作用を活かして、肉や魚と共に調理をして身を柔らかくする素材としても使えます。
春の果物を取り入れたおすすめレシピ
春に旬を迎える果物をたっぷりと使った爽やかなフルーツパンチのレシピです。お酒好きの人は炭酸水の半量を白ワインにするのもおすすめですよ。
いちごとキウイのフルーツパンチ
<材料>(2~3人分)
- いちご:8個
- 甘夏:1個
- キウイ:2個
- メロン:1/4個
- バナナ:1本
- 砂糖:大さじ2〜(お好みで)
- 炭酸水:適量
- レモン汁:適量
- ミント:適量
<作り方>
- いちごは半分に、キウイ、メロンは3センチ角にカットし、甘夏は小房から出しておく。
- 大きいボウルにカットした果物を入れ、レモン汁と砂糖をまぶしてマリネする。
- 2を冷蔵庫で冷やしておく。
- 食べる直前に炭酸水をたっぷりと注ぎ、ミントの葉を浮かべる。
春の果物はおもてなしにもぴったり!
春に旬を迎える果物はそのまま食べるのはもちろん、サラダやソースなど料理にも使えるものが多くあります。ジャムやマーマレードにしておけば長期保存ができ、いつでも季節の味を楽しめます。記事でご紹介したレシピは見た目も華やかなので、パーティーやおもてなしにもぴったりです。爽やかな春の果物を思う存分楽しみましょう。