デンタルフロスは、さまざまなタイプの中から自分が使いやすいものを選び、正しい方法でケアすることが大切です。今回は、デンタルフロスのタイプ別の特徴や選び方のポイント、正しい使用方法を紹介します。使いやすいデンタルフロスを見つけて、正しい使い方で毎日の口内ケアをしてみてください。
デンタルフロスの種類と特徴
デンタルフロスには、ホルダーとロールの2タイプがあり、それぞれ形状や特徴、使用方法が異なります。まずは、これら2つのタイプの特徴について、詳しく見ていきましょう。
ホルダータイプ
ホルダータイプは、ヘッドの形がF字型とY字型の2タイプになっています。F字型は、持ち手とフロスが平行になっており、前歯をケアするのに向いているタイプです。F字型の後に開発されたY字型は、奥歯のケアもできるように、フロスが持ち手と垂直になっています。
ロール(糸巻き)タイプ
フロスが糸巻状になっているロールタイプは、必要な長さをカットして、両指に巻き付けて使います。ロールタイプには、ワックスタイプ・ノンワックスタイプ・エクスパンドタイプの3種類があります。
フロスがワックスでコーティングされているワックスタイプは、切れにくく繊維も広がりにくいため、詰め物部分のケアにおすすめ。
繊維が固まっていないノンワックスタイプは、歯の表面に付いた汚れを落としやすい特徴があります。
エクスパンドタイプは、唾液や摩擦でスポンジが膨らみ汚れが取りやすいですが、フロスが太いので狭い隙間には使いにくいです。
フロスがワックスでコーティングされているワックスタイプは、切れにくく繊維も広がりにくいため、詰め物部分のケアにおすすめ。
繊維が固まっていないノンワックスタイプは、歯の表面に付いた汚れを落としやすい特徴があります。
エクスパンドタイプは、唾液や摩擦でスポンジが膨らみ汚れが取りやすいですが、フロスが太いので狭い隙間には使いにくいです。
デンタルフロスの選び方
どれを選べば良いのか迷うほど、さまざまなデンタルフロスが販売されています。ここでは、自分に合ったデンタルフロスを選ぶためのポイントを見ていきましょう。
使いやすさやコストで選ぶ
ホルダータイプは、持ち手が付いているので、使い慣れていない人や初心者におすすめ。前歯のケアに使いやすいのがF字型です。前歯と奥歯の両方をケアしたい場合は、Y字型を選ぶと良いでしょう。コストは、Y字型の方がF字型よりもやや高めの傾向にあります。
ロールタイプは、前歯や奥歯、歯並びが悪い所にも、比較的使いやすいですが、使い慣れる必要があります。1回の使用量で考えると、ホルダータイプよりもコストがかからず経済的です。
ロールタイプは、前歯や奥歯、歯並びが悪い所にも、比較的使いやすいですが、使い慣れる必要があります。1回の使用量で考えると、ホルダータイプよりもコストがかからず経済的です。
フロスの素材で選ぶ
デンタルフロスに使われる糸の素材は、主にナイロン、ポリエステル、ポリエチレンの3種類があります。
<ナイロン製フロス>
以前は、絹が使われていましたが、現在はナイロンが使われるようになりました。ナイロンは絹よりも耐久性があり切れにくく、摩擦力も高いため、歯間の食べかすや歯垢をしっかり落としたい時におすすめです。丈夫な反面、硬さがあるので、痛みが苦手な人は避けた方が良いでしょう。
<ポリエステル製フロス>
ナイロン製よりもやわらかいのが、ポリエステル製です。歯や歯ぐきに優しいケアができるので、歯間に入れた時の痛みや、歯ぐきの出血が気になる人などにおすすめです。摩擦力はナイロン製のものよりも劣りますが、繊維の束で歯間の汚れを絡めて取ることができます。
<ポリエチレン製フロス>
狭い歯間の汚れを取り除くのに適しているのが、ポリエチレン製のフロスです。極細ですが、ナイロン製やポリエステル製よりも丈夫で切れにくいため、丁寧にケアができます。
<ナイロン製フロス>
以前は、絹が使われていましたが、現在はナイロンが使われるようになりました。ナイロンは絹よりも耐久性があり切れにくく、摩擦力も高いため、歯間の食べかすや歯垢をしっかり落としたい時におすすめです。丈夫な反面、硬さがあるので、痛みが苦手な人は避けた方が良いでしょう。
<ポリエステル製フロス>
ナイロン製よりもやわらかいのが、ポリエステル製です。歯や歯ぐきに優しいケアができるので、歯間に入れた時の痛みや、歯ぐきの出血が気になる人などにおすすめです。摩擦力はナイロン製のものよりも劣りますが、繊維の束で歯間の汚れを絡めて取ることができます。
<ポリエチレン製フロス>
狭い歯間の汚れを取り除くのに適しているのが、ポリエチレン製のフロスです。極細ですが、ナイロン製やポリエステル製よりも丈夫で切れにくいため、丁寧にケアができます。
プラスαの効果で選ぶ
デンタルフロスを選ぶ時は、歯間の汚れを落とす以外のプラスαの効果をチェックしてみるのもおすすめです。
例えば、フッ素加工がされたフロスは、汚れを落とした後にむし歯になりにくいフッ素を歯間などに塗布できるので、むし歯予防に期待ができます。また、たばこやコーヒーなどのステインによる黄ばみが気になる人には、ステインケアができるフロスなどもあります。
例えば、フッ素加工がされたフロスは、汚れを落とした後にむし歯になりにくいフッ素を歯間などに塗布できるので、むし歯予防に期待ができます。また、たばこやコーヒーなどのステインによる黄ばみが気になる人には、ステインケアができるフロスなどもあります。
フレーバーで選ぶ
無香料のデンタルフロスが多いですが、爽やかなミント系フレーバーや、子ども向けのフルーツフレーバーのものもあります。フレーバー付きのデンタルフロスは清涼感が得られるので、使用後にさっぱりしたい時におすすめです。
使う場所や見た目で選ぶ
旅行先や職場でも使いたい人は、ホルダータイプよりも持ち運びがしやすいロールタイプがおすすめです。フロス部分が露出しておらず、ケースに入れて運べるので、衛生的に保つことができます。洗面所に置いても、おしゃれなインテリアとして見えるスタイリッシュなものや、カラーリングされた可愛いフロスもあり、使うのが楽しくなるようなアイテムも増えています。
デンタルフロスの正しい使い方と注意点
ホルダータイプとロールタイプでは、形状が違うため、使用方法が異なります。食べかすや歯垢を取り除くには、それぞれのタイプに合った正しい使い方をすることが大切です。ここでは、ホルダータイプとロールタイプの正しい使用方法と、注意したいポイントについて見ていきましょう。
ホルダータイプの使い方
F字型とY字型がありますが、基本的な使い方は同じです。
1.フロスを歯と歯の間に当てます。
2.フロスをゆっくりと動かしながら、 歯と歯の間に入れていきましょう。
3.上下に動かしながら両側の歯の側面をこすり、歯垢を落としていきます。
4.取り出す時には、慌てずにゆっくりとフロスを動かしながら、歯間から取り出しましょう。
1.フロスを歯と歯の間に当てます。
2.フロスをゆっくりと動かしながら、 歯と歯の間に入れていきましょう。
3.上下に動かしながら両側の歯の側面をこすり、歯垢を落としていきます。
4.取り出す時には、慌てずにゆっくりとフロスを動かしながら、歯間から取り出しましょう。
ロールタイプの使い方
ロールタイプはまず、フロスのカットから始めます。
1.ケースからフロスを引き出し、1回の長さをカットします。指先から肘までの長さを目安とし、1回分を40センチ程度にするのがおすすめです。両方の中指にフロスを2〜3回巻きつけます。人差し指と親指でフロスをつかみ、その間隔を1~2センチの長さにして、ピンとなるように左右に引っ張ってください。
2.フロスを歯に付けて横に動かしながら、ゆっくり歯間に入れていきます。ホルダータイプと違い、慣れるまではやりにくさを感じる場合もあるため、鏡を見ながらやると良いでしょう。
3.歯の側面に沿って上下に動かし、歯垢を掻き出していきます。隣接する歯の両面を同じように掃除するのがポイントです。
4.フロスをゆっくりと横に動かしながら、取り出していきます。
1.ケースからフロスを引き出し、1回の長さをカットします。指先から肘までの長さを目安とし、1回分を40センチ程度にするのがおすすめです。両方の中指にフロスを2〜3回巻きつけます。人差し指と親指でフロスをつかみ、その間隔を1~2センチの長さにして、ピンとなるように左右に引っ張ってください。
2.フロスを歯に付けて横に動かしながら、ゆっくり歯間に入れていきます。ホルダータイプと違い、慣れるまではやりにくさを感じる場合もあるため、鏡を見ながらやると良いでしょう。
3.歯の側面に沿って上下に動かし、歯垢を掻き出していきます。隣接する歯の両面を同じように掃除するのがポイントです。
4.フロスをゆっくりと横に動かしながら、取り出していきます。
使う時の注意点
使用方法がよく分からない場合は、歯科医院で指導を受けてから使うのがおすすめです。歯ぐきを傷つけないように鏡をみて確認しながら使いましょう。歯間が狭いところに勢いをつけてフロスを差し込むと、歯肉を傷つけることがあるので、ゆっくりと動かしながら入れていくのがポイントです。
フロスが引っかかったりほつれたりする場合は、歯石やむし歯ができている可能性もあるので、歯科医院に相談することをおすすめします。
フロスが引っかかったりほつれたりする場合は、歯石やむし歯ができている可能性もあるので、歯科医院に相談することをおすすめします。
デンタルフロスの購入先
選び方や使用時のポイントを押さえたら、実際に自分に合った商品を購入して使ってみましょう。最後に、デンタルフロスの購入先について紹介します。
行きつけの歯科医院
歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの歯科用品を揃えている歯科医院もあるので、行きつけの歯科医院で尋ねてみてください。行きつけの歯科医院だと診察を受けた後などに、自分に合ったケア方法やアイテムをアドバイスしてもらえるので安心です。どの商品から買ったら良いかわからない場合なども、行きつけの歯科医院のアドバイスを聞いてから決めると良いでしょう。
ドラッグストアやECサイト
ドラッグストアやECサイトでも、さまざまな商品が売られています。ドラッグストアでは、実際に商品を目で見て確認することができ、お買い得価格での入手も可能です。ECサイトでは、各商品の特徴や使用方法、価格などをゆっくり比較しながら買うことができます。また、口コミ情報を参考にするのもおすすめです。
デンタルフロスを正しく使ってむし歯予防をしよう
デンタルフロスは、使いやすさや素材などを見て、自分がケアしやすいものを使うことが大切。どれを購入するべきか悩む時には、歯科医院のアドバイスを聞いてから選ぶのもおすすめです。正しい使用方法で歯間の汚れを取り除き、むし歯予防につなげましょう。