頭や歯の痛みは「食いしばり」の恐れアリ! クレンチング症候群の原因・予防方法

頭や歯の痛みは「食いしばり」の恐れアリ! クレンチング症候群の原因・予防方法

朝起きた時などに感じる歯や顎、頭の痛みは、食いしばりが原因かもしれません。放置しておくとさまざまな部分に負担がかかるため、注意が必要です。食いしばりが疑われる場合は、予防や治療を行うことで改善される可能性があります。この記事では、食いしばり(クレンチング症候群)の原因や症状、セルフチェック項目などをご紹介します。

               

食いしばり(クレンチング症候群)の原因と症状

食いしばりとは歯を強く噛みしめる癖のことで、クレンチング症候群とも呼ばれます。クレンチング症候群は、歯やその周辺だけでなく、他の部分にまで痛みなどの症状が表れるケースがあります。食いしばりの原因と、食いしばりによって起こりうる症状を確認しておきましょう。

原因はストレスであることが多い

食いしばりは、強いストレスや緊張が原因と言われています。ストレスから顎の筋肉が緊張して歯に過度な圧力がかかることにより、食いしばりにつながる仕組みです。また、ストレスを緩和させるために無意識に歯を食いしばってしまうという見解もあります。このように、食いしばりが続いて歯に長時間圧力がかかると、さまざまな症状が出てしまうので注意が必要です。
しかし、食いしばりは寝ている間や何かに集中している時などの無意識な時に起こりやすいので、自分では気づきにくいという特徴があります。通常、口を自然な状態で閉じていると上下の歯が当たることはなく、上下の歯の間が2mm程度開くのが理想的です。ふと気づくと上下の歯が当たっているなど、食いしばりの疑いがある時には、早めに歯科医院に相談しましょう。

歯やその周辺に表れる症状

食いしばりによって、歯や歯ぐきに影響が出る場合があります。
・歯や歯の詰めものの欠け、割れ
→食事で歯にかかる圧力は約50kg前後です。一方、食いしばりをした際には瞬間的に約200kgもの圧力がかかると言われており、これが原因で歯や歯の詰めものが損傷してしまうことがあります。また、歯根まで割れるケースもあります。

・歯の揺れ
→食いしばりは、歯を支える働きを持つ歯槽骨(しそうこつ)に過剰な負担を与えます。歯槽骨が擦り減って壊れた結果、歯を支えられなくなり、揺れにつながるのです。

・歯周病、歯肉炎
→食いしばりの圧力が歯だけでなく歯周組織にも加わると、歯ぐきに炎症が起きてしまい、歯周組織が破壊されることがあります。それにより、歯周病を発症するケースもあるようです。

顎に表れる症状

食いしばりの圧力が顎にかかった場合、顎関節症になることもあります。顎関節症になると、顎の関節やその周辺に痛みを感じたり、口の開きが制限されたりするといった症状が表れます。

全身に表れる症状

食いしばりは口周りだけでなく、全身にも影響を及ぼします。
・頭痛、顔面痛、肩こり
→食いしばりが続くことで、側頭筋と呼ばれる顎を動かすための筋肉や、顎部分にある咬筋(こうきん)など、さまざまな筋肉が緊張状態になり、その結果頭痛や顔面痛、肩こりなどにつながります。

・腕や肩のしびれ
→肩こりなどの症状が悪化すると、腕や肩にしびれが生じます。

・腰痛
→腰痛の原因の1つに食いしばりがあります。歯を食いしばることで左右の噛み合わせが歪んでしまい、体全体のバランスが崩れて腰痛につながります。

その他の症状

食いしばりを放置していると、下記の症状が表れるケースがあります。
・倦怠感
→倦怠感も、食いしばりが原因の可能性があります。寝ている間に歯を食いしばると全身が疲れ、倦怠感を引き起こすことがあります。

・耳鳴り、めまい
→歯の食いしばりによって噛み合わせに不具合が生じ、耳鳴りやめまいを起こしてしまう場合もあります。

食いしばりをしているかセルフチェックしてみよう

クレンチング症候群は無意識の癖なので、自分で気づくのは難しいかもしれません。食いしばりによる症状が出たことで初めて、自分がクレンチング症候群であると気づくケースもあります。いくつかの項目からセルフチェックすることも可能です。ここからは、口内の状態と体の不調に分けて、セルフチェック項目をご紹介します。

まずは口内の状態から確認

まずは下記項目をチェックして、口内の状態を確認しましょう。
  1. 上と下の歯の噛み合わせ面が擦り減って平らになっている
  2. →食いしばりながら歯ぎしりすると、上下の歯が強く擦り合わされて平らになります。

  3. 歯の外面と歯ぐきの境目部分に、削り取られたような傷(跡)がある
  4. →食いしばりによって歯と歯ぐきの境目に強い力が加わり、境目部分の歯にくさび型の欠損ができます。

  5. 舌のふちに歯型が付いている
  6. →食いしばりによって舌が歯列に押し付けられることが原因です。

  7. 歯に接している頬の内側に白い線ができる
  8. →食いしばると頬の筋肉が収縮し、頬の内側が歯に押し当てられて白い線ができます。

体の不調の有無も確認

食いしばりをしていると、口内だけでなく顎や肩などにも痛みが生じることがあります。口内の次は、体の不調の有無もチェックしてみましょう。
  1. 耳の穴から約1cm手前にある顎の関節部分を押すと痛みを感じる

  2. 顎のエラ部分を押すと筋肉に痛みを感じる

  3. 肩が凝っている

  4. 上顎の口蓋中央、または下顎の内側に骨の隆起がある
  5. →食いしばりによる噛む力に耐えようとして、顎の骨が発達、隆起します。

口内の状態と体の不調の項目の中で当てはまるものがあれば、クレンチング症候群の可能性があります。先述した症状が出始めたり悪化してしまったりする前に、歯科医院などの医療機関で相談しましょう。

食いしばりの予防方法

クレンチング症候群は、初期段階や軽度であれば予防が可能です。セルフチェックの結果、クレンチング症候群に少しでも該当している方は、日常からできる予防方法を試してみてください。

上下の歯の接触を意識して避ける

食いしばりを避けるため、上と下の歯が接触しないように日頃から意識してみてください。目につくところに食いしばり注意のメモを貼っておき、上下の歯が接触していると気がついたらすぐに離すなど、工夫しましょう。その他、深呼吸をするなど、リラックス状態を心がけることも食いしばり予防につながります。

ガムなどを噛むようにする

ストレスを減らすことも食いしばり予防の1つです。ガムを噛むことでイライラがやわらぎ、ストレス解消にもなると言われています。また、血流を良くする効果も期待できます。

寝る時の姿勢や頬杖などの癖、枕の高さに気を付ける

顔を横向きにして寝る、頬杖をつくなどの癖が常習化していると、片側の顎に負担がかかります。これらが癖になっている方は、意識して改善すると食いしばり予防になるでしょう。また、枕が高すぎることも首や顎に過剰な負担がかかる原因につながります。枕が低いと口が開きやすくなるので、食いしばりも予防することができます。

歯科医院で受けられる食いしばりの治療法

食いしばりにより、既に不調が出ている場合は早めに歯科医院を受診しましょう。歯科医と相談し、自分に合った治療法を見つけてください。ここからは、食いしばりの主な治療方法をご紹介します。

スプリント(マウスピース)療法

自分の歯型にあったスプリントを装着することで、眠っている間の食いしばりによる歯への負担を軽減させる治療法です。スプリントは、マウスピースやナイトガードとも呼ばれます。顎などの筋肉の緊張緩和にもつながるため、肩こりや頭痛の軽減も期待できます。

噛み合わせの調整

噛み合わせが食いしばりに関係している場合は、調整が必要です。噛み合わせの高さが低い場合、食いしばりが助長されてしまうことがあります。そのため、歯列矯正をすることで歯にかかる力のバランスを改善します。

食いしばり治療と一緒に唾液検査で口内環境をチェックしよう

食いしばりで歯科医院を受診する際は、唾液検査も利用するのがおすすめです。唾液検査をすると自分の口内環境をチェックでき、口内トラブルが見つかれば食いしばりと一緒に治療することができます。唾液検査シルハは、水で10秒間口をすすぐだけで下記の項目を検査できます。
・歯の健康に関する項目
→むし歯菌・酸性度・緩衝能

・歯ぐきの健康に関する項目
→白血球・タンパク質

・口腔清潔度に関する項目
→アンモニア
検査結果はレーダーチャートで表示され、わかりやすいのも魅力です。歯科医院を中心とした全国1,500以上の医療機関でシルハの検査が受けられるので、以下のリンクからお近くの医療機関を検索してみてください。

食いしばりの予防&早めの治療で、健康な歯と体に

歯やその周辺の不調、顎や頭の痛みなどは、食いしばりが原因で起こっている可能性があります。食いしばりは自覚しにくいため、気になる症状やセルフチェック項目で自己診断してみてください。当てはまる症状や項目があれば、早めに歯科医院などの医療機関を受診して、健康な歯と体を保ちましょう。

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