はちみつは栄養価が高く、抗菌作用などもあることから、口内炎に効くと言われています。実際に
はちみつは口内炎に対してどのような効果が考えられるのか、はちみつの種類やとり方などを解説します。
※1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあるため、与えないようにしましょう。
引用:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。_厚生労働省
はちみつは口内炎に対してどのような効果が考えられるのか、はちみつの種類やとり方などを解説します。
※1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあるため、与えないようにしましょう。
引用:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。_厚生労働省
口内炎にはちみつが効くといわれる理由

はちみつが口内炎に効くといわれるのは、いくつか理由があります。たとえば、はちみつがもつ作用や含まれる栄養素があげられます。
はちみつについては様々な研究がありますが、その1例としてにサウジアラビアの国立サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ大学の研究において、はちみつが口内炎に対して鎮痛効果や炎症を抑える効果があることが報告されています。この研究結果により、はちみつが口内炎の症状を緩和する可能性があることを示されています。
ここでは、はちみつのもつ効能がどのように口内炎に作用するといわれているのかを解説します。
(参考)Quintessence Publishing Company:再発性軽度アフタ性潰瘍の治療におけるハチミツと局所コルチコステロイドの有効性の比較
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25019115/
はちみつについては様々な研究がありますが、その1例としてにサウジアラビアの国立サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ大学の研究において、はちみつが口内炎に対して鎮痛効果や炎症を抑える効果があることが報告されています。この研究結果により、はちみつが口内炎の症状を緩和する可能性があることを示されています。
ここでは、はちみつのもつ効能がどのように口内炎に作用するといわれているのかを解説します。
(参考)Quintessence Publishing Company:再発性軽度アフタ性潰瘍の治療におけるハチミツと局所コルチコステロイドの有効性の比較
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25019115/
殺菌作用と抗炎症効果
はちみつにはグルコースオキシダーゼという酵素が含まれており、過酸化水素(オキシドール)を生成します。過酸化水素がもつ一般的な消毒液のような抗菌作用によって、炎症を引き起こす細菌の増殖を抑制する効果があると考えられています。Yi Ling Tangらの研究によれば、過酸化水素が炎症性転写因子の活性を抑制することが報告されています。
また、はちみつには抗炎症作用のある成分も含まれており、口内炎の痛みや炎症を和らげる可能性があります。
ただし、はちみつを摂取してすぐ効果が得られるかについて明確に示した報告は確認できていません。しかし、口内炎の症状を軽減する効果や、取り入れる回数を増やすことで完治までの期間を短縮できる可能性は期待できるでしょう。
また、はちみつには抗炎症作用のある成分も含まれており、口内炎の痛みや炎症を和らげる可能性があります。
ただし、はちみつを摂取してすぐ効果が得られるかについて明確に示した報告は確認できていません。しかし、口内炎の症状を軽減する効果や、取り入れる回数を増やすことで完治までの期間を短縮できる可能性は期待できるでしょう。
ビタミンB
はちみつの主成分はブドウ糖や果糖などの糖類で約8割を占めていますが、他にもビタミンやミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどさまざまな栄養素が含まれています。
その中でもビタミンB群には免疫力を高める効果があり、とくにビタミンB2とビタミンB6は皮膚や粘膜の健康維持の作用があるため、摂取することで口内炎の改善や予防に効果的です。
口内炎は口の中の粘膜に起こる炎症の1つであるため、傷んだ粘膜を保護し、自然な治癒を促進する効果が考えられるのです。
口内炎の原因はさまざまなため確実な治療法を知ることは困難ですが、はちみつをとることは口内炎の症状の改善や予防に役立つ可能性があります。
その中でもビタミンB群には免疫力を高める効果があり、とくにビタミンB2とビタミンB6は皮膚や粘膜の健康維持の作用があるため、摂取することで口内炎の改善や予防に効果的です。
口内炎は口の中の粘膜に起こる炎症の1つであるため、傷んだ粘膜を保護し、自然な治癒を促進する効果が考えられるのです。
口内炎の原因はさまざまなため確実な治療法を知ることは困難ですが、はちみつをとることは口内炎の症状の改善や予防に役立つ可能性があります。
はちみつが口内炎を悪化させるといわれる理由
はちみつが口内炎に効果的である理由をご紹介しましたが、一方ではちみつが口内炎を悪化させるという声もあるようです。
はちみつの糖質は口内の細菌のえさとなるおそれがあります。はちみつにはフルクトースやグルコースなどの糖質が含まれており、これらは細菌の栄養源となるため、場合によっては、はちみつを摂取することで口内の環境が悪くなり、口内炎を悪化させてしまうリスクも予想できます。
はちみつの摂取するかどうかに関係なく、口内炎ができたときには口内環境を清潔に保つようにすることが大事です。
はちみつの糖質は口内の細菌のえさとなるおそれがあります。はちみつにはフルクトースやグルコースなどの糖質が含まれており、これらは細菌の栄養源となるため、場合によっては、はちみつを摂取することで口内の環境が悪くなり、口内炎を悪化させてしまうリスクも予想できます。
はちみつの摂取するかどうかに関係なく、口内炎ができたときには口内環境を清潔に保つようにすることが大事です。
はちみつの種類と特徴

はちみつにはさまざまな種類があります。ここでは口内炎により効果が期待できるはちみつの種類と、それぞれの特徴をご紹介します。
マヌカハニー
マヌカハニーは、ニュージーランドの「マヌカ」という植物の花から採れる特別なはちみつです。特徴として、通常のはちみつよりも高濃度の MGO(メチルグリオキサール) という抗菌成分が含まれており、強力な抗菌作用によって細菌の繁殖を抑える働きがあります。
マヌカハニーには、抗菌作用と抗炎症作用が期待できます。
マヌカハニーには、抗菌作用と抗炎症作用が期待できます。
純粋はちみつ
純粋はちみつとは、余計な混ぜものが入っていない天然成分100%のはちみつのことです。
一方、価格が安いはちみつによく見られる加糖はちみつは、水あめや甘味料などを加えて水増しされたものです。
加糖はちみつでは添加物が加わって、はちみつ本来の成分が薄まってしまっているため、口内炎に対する効果もあまり期待できません。また加糖はちみつの場合、添加されている糖分によって口内の細菌を増やしてしまうおそれもあります。
口内炎対策の効果を期待してはちみつを摂取するのであれば、純粋はちみつを選びましょう。
一方、価格が安いはちみつによく見られる加糖はちみつは、水あめや甘味料などを加えて水増しされたものです。
加糖はちみつでは添加物が加わって、はちみつ本来の成分が薄まってしまっているため、口内炎に対する効果もあまり期待できません。また加糖はちみつの場合、添加されている糖分によって口内の細菌を増やしてしまうおそれもあります。
口内炎対策の効果を期待してはちみつを摂取するのであれば、純粋はちみつを選びましょう。
非加熱はちみつ
市販のはちみつのほとんどは加熱はちみつです。非加熱はちみつとは、高熱処理がされていないはちみつのことです。
加熱はちみつは、熱を加えることでサラサラの液状に変化するため、フィルターを通して不純物を取り除きやすく、効率的に製造できます。一方で非加熱はちみつは、ドロドロと粘度があるため、細かいフィルターに通しにくく製造に手間がかかります。
はちみつに含まれる成分の中には、熱に弱いビタミンや酵素なども多く含まれているため、口内炎に対する効果を得たい場合は、高熱処理がされていない非加熱のはちみつを選ぶことも大切です。
非加熱はちみつは、免疫力を高めるためのビタミンCやビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を含んでおり、口内炎に対する効果も期待できるといわれています。
加熱はちみつは、熱を加えることでサラサラの液状に変化するため、フィルターを通して不純物を取り除きやすく、効率的に製造できます。一方で非加熱はちみつは、ドロドロと粘度があるため、細かいフィルターに通しにくく製造に手間がかかります。
はちみつに含まれる成分の中には、熱に弱いビタミンや酵素なども多く含まれているため、口内炎に対する効果を得たい場合は、高熱処理がされていない非加熱のはちみつを選ぶことも大切です。
非加熱はちみつは、免疫力を高めるためのビタミンCやビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を含んでおり、口内炎に対する効果も期待できるといわれています。
はちみつのおすすめのとり方

効果が期待できるとされているはちみつを選んでも、とり方を間違えてはもったいないことになります。ここでは、はちみつのおすすめのとり方をご紹介します。
梅干しや生姜と一緒にとる
口内炎に対するはちみつの効果を高めるために、梅干しや生姜を組みわせてとることもおすすめです。
梅干しはクエン酸、生姜はジンゲロールやショウガオールといった成分を含んでおり、どちらも抗菌作用と抗炎症作用がある成分です。そのため、はちみつと一緒に梅干しや生姜を摂取することで、口内炎の症状を軽減する効果が期待できるでしょう。
注意点として、梅干しに含まれるクエン酸による酸味や生姜の辛味は口内炎の患部を刺激するおそれがあるため、口内炎の症状を見ながら慎重に塗りましょう。
梅干しはクエン酸、生姜はジンゲロールやショウガオールといった成分を含んでおり、どちらも抗菌作用と抗炎症作用がある成分です。そのため、はちみつと一緒に梅干しや生姜を摂取することで、口内炎の症状を軽減する効果が期待できるでしょう。
注意点として、梅干しに含まれるクエン酸による酸味や生姜の辛味は口内炎の患部を刺激するおそれがあるため、口内炎の症状を見ながら慎重に塗りましょう。
はちみつうがいをする
口内炎にははちみつうがいもおすすめです。準備するものと方法をご紹介します。
目安の分量として
目安の分量として
- 水 適量
- はちみつ 15cc(大さじ1)
- ぬるま湯 150cc(4分の3カップ)
を準備し、はちみつをぬるま湯に溶かしておきます。
方法は、まず水を口に含み、歯磨き後と同じ容量で、喉ではなく口の中をうがいします。
いきなり喉ではちみつうがいをすると、口の中の細菌やウイルスがはちみつ湯に混じって喉についてしまうことを防ぐためです。次に、はちみつ湯を口に含んで真上を向き、喉にはちみつ湯をしみこませるようにして、数秒うがいをします。
ぬるま湯に溶かすだけであればはちみつの成分が損なわれることはありません。はちみつを直接患部に塗るのには抵抗がある、という方にも取り組みやすいのでおすすめです。
方法は、まず水を口に含み、歯磨き後と同じ容量で、喉ではなく口の中をうがいします。
いきなり喉ではちみつうがいをすると、口の中の細菌やウイルスがはちみつ湯に混じって喉についてしまうことを防ぐためです。次に、はちみつ湯を口に含んで真上を向き、喉にはちみつ湯をしみこませるようにして、数秒うがいをします。
ぬるま湯に溶かすだけであればはちみつの成分が損なわれることはありません。はちみつを直接患部に塗るのには抵抗がある、という方にも取り組みやすいのでおすすめです。
正しくはちみつを活用しよう
はちみつは口内炎の症状を改善するのに効果が期待できるという研究結果もあります。ただし、はちみつをとるだけで治そうとするのではなく、生活習慣の改善や口内のケアも必要です。また、口内炎が続く場合は、病気や感染症が原因となっていることもあるため、自分で判断せずに受診することも重要です。