緊急インタビュー コロナ禍に歯科オンライン診療を活用しませんか?

緊急インタビュー コロナ禍に歯科オンライン診療を活用しませんか?

新型コロナウイルスの流行も拡大し、緊急事態宣言も発令された今、極力外出を控えたい方が大半だと思います。また、どうしても外出をしなければいけないなら、できるだけ外出をしている時間を短くしたいところですよね。
そのため、自分の口内環境は気になるけれど、歯科医院の受診は控えようと思われる方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、オンライン診療がオススメです。歯科医院でもオンライン診療を受けることができるんです。
でも、歯科でどのようにオンライン診療をするのか、どんなときに活用をしたらいいのか、わからないと思います。
そこで、実際にオンライン診療を実施されている歯科医院である、ヘルシーライフデンタルクリニックの手塚先生に、歯科のオンライン診療でできることやオンライン診療のメリットについて伺いました。

               

口の悩み相談の入り口としてオンライン診療を気軽に活用してほしい

Q:
コロナ禍でオンライン診療を受診される件数は増えていますか?
A:
新型コロナウイルスの流行を受けて4月に緊急事態宣言が発令されたときには、やはり増えました。
Q:
オンライン診療をどのような患者さんにオススメしますか?
A:
歯ぐきの腫れや出血がある方には受診をしていただきたいです。
口が渇きやすい、むし歯ができやすいなどの悩み相談でもいいです。
インプラントや矯正装置の周り、親知らずが腫れていたりする方も利用されています。
外出を控えたかったり、時間が取れなかったり、治療が怖かったりして来院ができていないけれど、口の状態に不安がある場合は、まずは気軽に相談してみていただけたらと思います。
Q:
定期検診に行けない人もオンライン診療を受けていただいて口内環境の相談や指導を受けていただくのもよさそうですね。
A:
そうですね、些細なことでも気になることがあったら相談してもらうのが良いと思います。
Q:
家族構成・ライフスタイルの面でオンライン診療をオススメする患者さんはいらっしゃいますか?
A:
ご家族の介護や子育てで在宅機会の多い方、ご自宅でお仕事をされている方など、外出する機会や回数を少なくしたいと考えている方にはオススメします。
オンライン診療を活用することで、来院のために外出する頻度を最適化できると思います。

オンライン診療は口の不安解消だけでなく予防にもなる

Q:
オンライン診療のメリットはどのようなことがありますか?
A:
外出をせずに気軽に口の悩みについて相談できることだと思います。
オンライン診療でも、来院診療で実施しているような保健指導を行なうことができます。
例えば砂糖を多く含んでいるものにはどのようなものがあるかなどのアドバイスをして、患者さんご自身で気をつけていただくことを知っていただくことで、口のトラブル予防と来院頻度を少なくすることにもつながると思います。
矯正装置の周囲が腫れてしまった方に栄養面でのアドバイスもしてあげたケースがあります。
Q:
すぐに来院した方がいいかを相談できるのもオンライン診療の利点ですよね。
A:
そうですね。
また、口内環境は口だけでなく全身の健康にも関係しています。
将来的には、全身の健康のためや、軽い症状や不安を感じたときにも、まずはオンライン診療で相談して来院するべきかを決めるようになるかもしれません。
Q:
オンライン診療でもお薬を処方することはできるのですか?
A:
できます。
オンライン診療の結果に基づいて処方箋を発行して患者さんの近隣の薬局でお受け取りいただけます。

オンライン診療が外出の削減や院内滞在時間の短縮にもつながる

Q:
オンライン診療でも口内を診察するのですか?
A:
カメラで診れる範囲で診させてもらうこともあります。
むし歯が過度に進行しているような状態でしたらスマートフォンのカメラでも確認できることがありますし、残存歯数など簡易的な口腔内診査はできます。
もちろん、奥歯の方などはどうしても見えないところはあります。
Q:
カメラによる視診以外ではどのような診察をされるのですか?
A:
病歴を伺ったり、症状や痛みの経緯、その発生した時期や症状が悪くなり続けているのか、悪くなったり良くなったりしているのかなど、問診で様々なことを伺うことで診断を進めていきます。
Q:
問診については、来院をした場合と同じクオリティで診察ができるんですね。
A:
そうですね。
来院での受診の前にオンライン診療を受けることで、X線診査など詳細な診察の前段階まで進めることができて、時短にもなるかもしれないですね。
また、問診の内容とカメラで見れる範囲での視診の結果を合わせることで、早めの来院を勧めたり、来院はせずに様子を見ることを提案したりできるかもしれないですね。

オンライン診療はどうやって受診する?

Q:
オンライン診療を受診したい場合はどのようにしたらいいですか?
A:
受診の仕方はオンライン診療を実施されている歯科医院によって異なります。
詳しくは受診される歯科医院にお問い合わせください。
Q:
オンライン診療を受診する際に準備しておくことはありますか?
A:
問診では、病歴や症状などの内容以外に、ご自身でどういった対策を取られたのかも伺います。
また、処方するお薬にも関係するため、口だけではなく全身の健康状態や既往歴、飲んでいるお薬やアレルギーの有無についてもお伺いします。
また、お近くの処方箋薬局も事前にお調べいただいているとお手続きがスムーズになるかもしれないです。
Q:
オンライン診療は保険診療になるのですか?
A:
診療内容によって保険診療になるか自由診療になるかは変わりますので、受診される歯科医院にお伺いをしてみてください。
当院では、新型コロナウイルス対策時限措置により、保険診療での初診オンライン診療も実施しております。
Q:
オンライン診療の費用は?
A:
こちらも診療内容によって変わります。
保険診療については診療内容によって異なります。
当院の場合、自由診療による初診オンライン診療は予約料として1,500円をいただいて実施しています。
詳しくはクリニックのホームページをご確認ください。

こんなときは自己判断をせずに受診を

Q:
オンライン診療ではなく来院を勧める症状・ケースを教えてください。
A:
顔が腫れていたり、自発的にズキズキやドクドクと痛んだり、冷たいものも熱いものもしみたりする場合は、来院いただいた方がいいと思います。
また、ずっと治らない口内炎やデキモノは、唾液腺の疾患や腫瘍の可能性もあるため、来院いただいた方が良いです。
ただし、そのような方も、一度オンライン診療をはさむことによって、どのような医療機関・診療科を受診するべきかのアドバイスをすることもできます。
そうすれば、複数の医療機関に来院することになり外出頻度が増えてしまうことも避けられます。
オンライン診療を事前に受けることで、場合によっては紹介状をお出しすることもできますので、来院時のスムーズな受診にもつながると思います。

オンライン診療を受診することで安心につながります

Q:
オンライン診療を受診された方のお声も伺えますか?
A:
新型コロナウイルスの流行で歯科医院を受診することもはばかられる中、口内環境に不安を抱えてられた患者さんからは、受診をすることで安心できたというお声を多くいただきます。
診察をした結果、しばらくはお薬で様子を見ていただいても大丈夫なケースもあります。
不安を抱えている方はぜひお気軽にご相談していただけたらと思います。
海外から日本に戻って来られたばかりで2週間は在宅をしなければいけないためオンライン診療を受診いただき、薬の処方をした患者さんもいらっしゃいました。
また、再診の前の術前説明をオンラインで受けられた方は、わざわざ来院をしないで済んだ、と喜んでいただきました。

オンライン診療で外出自粛と口の不安解消を両立

口内環境に不安はあるけれど外出を控えたくて歯科医院を受診できていなかったり、時間が取れなくて歯科の定期検診に行けていなかったりする方。
安心をするための第一歩として、ぜひオンライン診療を活用して、まずは気軽に相談をしてみてください。

インタビューした先生:手塚 充樹 先生

東京都港区新橋にある「ヘルシーライフデンタルクリニック」の院長。
鶴見大学・大学院を修了し、博士(歯学)を取得。むし歯や歯周病の治療や、ホワイトニング、インプラントなどの歯科医療も実施。
さらに、アンチエイジング医療や分子栄養療法にも取り組まれており、口だけでなく全身の健康にもアプローチをされている。
また、より長く健康な生活を実現するための最新の知見を検討していく「健康寿命延伸研究会」も主催。歯科医療に留まらず多方面での活躍をされている。
https://sillha.com/clinic/tokyo/minato/healtylifedentalclinic

オンライン診療の受診の仕方や費用は歯科医院によって異なります。
詳しくは、受診される歯科医院にご確認をお願いします。

シルハができる歯科医院でもオンライン診療を実施しています。

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