体も心も元気になれる、働くワタシのとっておきごはん Vol.3 -ブランドプロデューサー 村本彩さん-

体も心も元気になれる、働くワタシのとっておきごはん Vol.3 -ブランドプロデューサー 村本彩さん-

サントリーのマーケティング部門で約10年間、ビールやチューハイ、リキュールなどのブランド戦略、新商品開発に関わったキャリアを経て、現在は独立して「ブランドプロデューサー」として活躍されている村本彩さん。
二児の母でもあり、家事・育児と仕事を両立する多忙な日々を送っている彼女は、どんな食事で元気を出しているのでしょうか。
自分らしく、生き生きと働く村本さんに、仕事や家族、お客様への想いや、とっておきごはんについて、お話を伺いました。

               

「おもしろい商品を作りたい!」夢を持って就いた、念願の仕事

会社員時代からマーケティングやブランディングに関わってこられた村本さんですが、もともとサントリーに入社した動機は何だったのですか?

学生時代、テレビ東京のニュース番組内で面白い商品を紹介する「トレンドたまご」というコーナーがすごく好きだったんです。本当はアナウンサーになって、「トレンドたまご」を担当するのが夢でした。でも残念ながら受からなくて、それなら他の局のアナウンサーを目指すより、おもしろい商品を作る側の人間になりたいと思い、メーカーで働こうと決めました。

サントリーでは具体的に、どのような仕事をされていたのですか?

最初は営業から始まって、入社4年目で念願のブランドマネージャーになり、主に缶チューハイや缶カクテルを担当していました。毎月のように新製品開発があって、企画立てからフレーバーや味選び、パッケージ決め、キャンペーン考案などをほぼ一人で取り仕切り、様々な関係部署の方と連携して進めていくんです。毎週水曜日は研究所に行って試作品のテイスティングも行っていました。
代理店さんと一緒に広告作りもして、商品作りから販売までの全体的な流れすべてを経験できたことが、今にすごく活きています。

会社員時代、どういうところに仕事の面白さを感じていましたか?

念願の商品開発の部署に異動できたとき、私は「よし! 商品を作るぞ!」と意気込んでいたのですが、上司から「私たちはメーカーだけど、物を作っているのではなく、価値を作っている。ブランドとはお客様の心の中にある価値だ」と言われたんです。目に見えないものを作っていると言われて「ブランディングって深い!」と思い、難しさと同時に面白さを感じました。

商品をブランディングする上で、大切にしていたのはどんなことですか?

私自身もともと「新しいことをやってみたい」「挑戦してみたい」という思いが強いタイプなので、新商品を考えるときも“常識”や“正統派”にとらわれることなく、意外な発想のものを提案できるように心がけていましたね。とてもやりがいを感じて働いていました。

挫折や出産を機に出会った、会社員とは違う道

やりがいも感じて楽しく働いていらっしゃった中、大手企業から独立しようと思ったきっかけは何だったのですか?

1人目の子を出産して会社に戻ったとき、ずっと夢だった新ブランドの立ち上げを任せてもらえたのに、自分が渾身の作と思って開発した商品が、全く売れなかったんです。その失敗を取り戻すために焦って必死で働いて、ストレスで家族に優しくできなくなっていました。そんな自分をとても未熟だと感じ、視野を広げるためにも『部署を異動した方が良いのかな』と思ったのが、キャリアチェンジを考えた最初のきっかけです。ただ当時は、会社を辞めるという発想は全くありませんでした。
いろいろ考えているうちに2人目の子の育休に入ったのですが、そのときも復帰して会社でバリバリ働くことを考えてシッターさんを探していたんです。すると、あるシッター会社がインターンシップを募集しているのが目に飛び込んできました。
「3人目を産むつもりはないから、今度会社に復帰したら、もう他の会社を見られる機会なんてないだろう」
そう思ったので、会社の許可を得て、そのインターンシップに行ってみることにしたんです。
そこで出会ったのは、とても軽やかに転職をしている人や、自然体で起業している人たちでした。その人たちの姿を見て、「会社を辞めるって、自分が思っているほど大したことではないのかもしれない」と思うようになったのです。
サントリーのことが好きなので、会社員として働くなら辞める理由はない。でも、「自分で何かをやる」という選択肢があるなら、その世界を見てみたくなったんです。

自分自身の迷いや、周囲からの反対はなかったのですか?

育休中に考えたことだったので、本当にそれで良いのか確かめるためにも会社に戻って働こうと決めました。戻った会社は楽しかったけれど、だんだん本当に自分がやりたいことはこれなのかと思ったり、会社に座っている自分に違和感が出てきたりするようになったんです。それで、「自分は次に行きたいんだな」と確信しました。
反対は、誰もしてくれませんでしたね(笑)。会社の人たちは、「残念だけど、決めたのなら頑張ってね!」と背中を押してくれましたし、夫も「やりたい気持ちがあるのなら、やってみるといい」と応援してくれました。

独立して活躍する妻を見て、ご主人はどう感じていらっしゃるのでしょう?

最初は忙しくしている私を見て、「もう少し家庭とのバランスを…」と言われたこともありました。でも今は法人化して、私が社員の生活も背負う立場になっていることを理解してくれているので、「アクセルを踏むタイミングなら、やれるところまでやってみなよ! 俺たち家族は応援するから。」と言ってくれています。

人の深いところにある価値観を大切にしたブランディング

現在は、起業家のブランディングを中心に活動されていますが、具体的にはどんなことをされているのですか?

ブランディングとは、その人や物が持っている「らしさ」を活かして、お客様の共感を育む活動です。その結果、集客や売上といったビジネスの課題も解決していきます。小手先ではなく、本質的な根っこの部分から探って、その人の「ブランド」を作るため、具体的には講座やコンサルティングを通じて、自分の歴史を振り返ってもらい、今に繋がる「その人らしさ」を引き出すようにしています。

ビジネスをするのに、自分の歴史を振り返るのですか?

サントリー時代の上司に「ブランドはお客様の心の中にある」と言われた通り、やはりブランドとは気持ちなんです。その人の気持ちの結晶がブランドの価値になるので、気持ちを抜きにしては語れません。
その人が今までやってきたことと、これからやろうとしていることは、全然関係ないように思えることでも、深い気持ちのところでは絶対繋がっています。その繋がりを理解すると、価値観が明確になり、魅力的に映るだけでなく、より強固な自信も生まれます。

起業やフリーランスとして独立したりして自分の名前で働くとなると、ときに迷いや難しい問題に直面することもあります。けれど、その際に自分の原点の気持ちがあれば、それが軸になった選択ができたり、折れずにもう一度頑張ろう、と思えたりするものです。だからこそ、過去を掘り下げて、背景を引き出すことを大切にしています。

そして、サービスの打ち出しを考えるときは、機能面だけでなく、掘り下げて出てきたその人の人柄を含めた空気感を表現できるよう努めています。そうすることで、同じ商品やサービスだったとしても、その人にしかない背景や想いがお客様に伝わるようになり、「この人から買いたい」と思ってもらえるようになります。それが商品やサービスの付加価値になって、「売上」や「単価」という数字にも繋がっていきます。
ビジネスをうまくいかせるためには、数字をきちんと見ることがやはり重要なので、受講生にはそのこともきちんと伝えるようにしています。

ブランドプロデューサーとして、ご自身のブランディングを考える上で意識していることはありますか?

私は「自然体で売れる私になる」というメッセージを発信しているので、それを自分で体現できるよう、自然体でいることは意識しています。例えばSNSの投稿も、「リア充」みたいに良いところしか見せないのではなく、ダメなときも隠さないようにしようとか。良いところもダメなところも両方あるのが自然なので、「完璧でなくて良い」というところを見せるようにはしています。

村本さんのとっておきごはんは、夫の得意料理“手羽元の白ワイン煮”

経営者としてお忙しい日々を過ごされている村本さんですが、健康を保つために気をつけていることはありますか?

よく食べて、よく寝ることですね。
早寝早起きは基本だと思うので、22時には子どもと一緒に寝て、朝は5時に起きて2時間ほど仕事の時間に充てています。
食事では発酵食品を摂るようにしていて、お味噌や塩麹は自分で作っています。忙しいときでも、サラダとお味噌汁にお野菜がいっぱい入っていて、あとは焼き魚があれば、凝ったお料理でなくても充分健康的かなと。その分素材や調味料は、添加物が少なくあまり加工されていないものを選ぶようにしています。

疲れたときや、元気を出したいときによく食べるお料理を教えてください。

夫の得意料理である、手羽元の白ワイン煮が大好きで、頑張りたいときなどはリクエストしています。ローズマリーとトマトを添えて、塩で味付けしたシンプルな料理なんですが、良いものしか入っていないので、スープまで全部飲めて、体も温まるのでお気に入りなんです。人が作ってくれたごはんは、心も温まりますよね。

シルハ(SillHa)を利用して、口の健康も数字で分析する

口の健康のためにしていることは、何かありますか?

会社員のときは、会社の定期検診に歯科検診も入っていたのですが、独立後は自分で定期的に歯医者さんに行ってクリーニングしてもらうようにしています。
大勢の人の前で講座をしたり、カメラを前に動画配信をしたりしているので、身だしなみとしても、歯の健康には気を遣っています。
このあと村本さんに、口腔内を10秒すすぐだけで口の中の環境を知ることができる唾液検査 シルハを体験していただきました。

少量のお水を口に含み、口の中を洗い流すイメージですすいでもらいます。

すすいだお水を専用の試薬につけ、計測器に入れて約5分待つと結果が出ます。

結果を見ると、歯ぐきの健康や口腔清潔度のリスクは低いものの、むし歯に対する防御力を示す緩衝能だけ少し気になる数値でした。お話を聞いてみると、以前唾液の分泌量が少ないと指摘されたことがあるそう。緩衝能は唾液の量によって改善する可能性があるので、食材を大きめに切ってよく噛むようにしたり、唾液腺マッサージをしたりするなどして、唾液を増やす工夫をすると良いかもしれないと、アドバイスを受けました。

シルハの検査を受けてみて、いかがでしたか?

結果が数値で出るのは少し不安に感じていましたが、こんなに細かく口のことを知る機会は今までなかったので、貴重な経験でした。
数字で分析するのはマーケティングも同じ。きちんと数字でわかるから分析できるし、しっかりとした対策もできるので心強いですね。
食べることが好きな私にとって、口内環境が原因でご飯を美味しく食べられないのは悲しいので、定期的に口内環境をチェックしたいと思いました。
教えてもらった対策の効果も経過で見てみたいので、また受けたいです!

村本彩さん(ブランドプロデューサー)

irodori Branding(株)代表。新卒でサントリーホールディングス(株)に入社後、マーケティング部門でビール・チューハイ・リキュールなどのブランド戦略、新商品開発に携わる。商品のスペックだけでは差別化が難しい時代に商品の強み(独自価値)を見つけ、スポットライトの当て方を変えて個性を際立たせ、売れる商品へと育ててきた。 二度の出産を経る中で「これからの人生は『モノ』ではなく『人』というブランドを輝かせる仕事がしたい!」と、13年働いた会社を退職し独立。「ブランディング」が多くの人にとって身近なものになるようにわかりやすく伝えることで、ライフステージの変化の中でも自分の可能性に蓋をせず、「好きなこと・自分を活かした仕事がしたい!」と挑戦し続ける方の支援を行っている。

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