かかりつけ医を持とう! 定義やメリット、見つけ方をご紹介

かかりつけ医を持とう! 定義やメリット、見つけ方をご紹介

(2023年12月8日更新)
頼りになるかかりつけ医を身近に持つことは、病気を適切に治療できるだけでなく、自分や家族の健康相談もできるなど、さまざまなメリットがあります。専門的な検査や治療が必要な際も、専門機関と連携したサポートが受けられるので安心です。この記事では、かかりつけ医の役割やかかりつけ医を持つことのメリットを解説します。加えて、かかりつけ『歯科医』を持つことのメリットと見つけ方もご紹介します。

               

かかりつけ医とは

まずは、かかりつけ医とはどのような医師のことを言うのか、また「かかりつけ医機能」の特徴について見ていきましょう。

かかりつけ医の定義

厚生労働省や日本医師会によると、かかりつけ医とは次のような医師のことを言います。
  1. 健康に関することを何でも相談できる
  2. 必要な際には専門の医師・医療機関を紹介してくれる
  3. 地域医療・保健・福祉を担う総合的な能力を持ち、身近で頼りになる

かかりつけ医の機能

地域に密着して、子どもから大人まで人々の健康を支えてくれるのが、かかりつけ医が持つ機能の特徴です。
  • 患者の生活背景を把握した診療・保健指導と地域の医療機関と協力した医療を提供
  • 地域の医療機関と情報共有し、休日や夜間に対応できる体制を構築
  • 保健・介護・福祉関係者との連携を行う
  • 高齢者の在宅医療を推進
  • 患者と家族へ適切かつわかりやすい医療情報を提供
かかりつけ医の機能についての詳細は、こちらの厚生労働省の公式ウェブサイトをご覧ください。
厚生労働省公式ウェブサイト:「かかりつけ医」ってなに?

かかりつけ医を持つ5つのメリット

かかりつけ医を持つことで、自分や家族が適切な治療を受けられるだけでなく、検査や経済面にもメリットがあります。 次にかかりつけ医を持つメリットについて、具体的に見ていきましょう。

1. 病気の早期発見・治療・予防が可能

かかりつけ医は普段の健康状態をよく知っているため、少しの体調変化にも気づきやすいです。病気を早期に発見して、重症化する前に治療を受けることができます。また、健康相談生活指導を通して、病気を予防することもできます。

2. カルテ情報により適切な治療が受けられる

今までの病歴やアレルギーの有無などの情報がカルテに蓄積されているため、適切な診断や治療、アドバイスが受けられます

3. 家族単位で診てもらえる

家族単位でかかりつけ医がいれば、家族全員の体質や持病などを把握してもらえます。家族の生活環境や食事の嗜好を理解しているので、生活習慣について細かくアドバイスしてもらえることもメリットです。

4. 検査や薬の重複を避けられる

複数の病院を受診すると、検査や薬の重複が起こりやすいです。一方、かかりつけ医がいる場合は、専門医と情報を連携してもらえるため、検査や薬の重複を避けることができます。

5. 医療費の節約ができる

複数の病院を受診した場合、初診料や薬代をその度に払う必要があります。また、400床以上ある大学病院などを紹介状なしで受診すると、初診料に加えて選定療養費などの特別料金5,000円以上が加算されます。
一方、かかりつけ医からの紹介がある場合、診療情報提供料として750円が必要になりますが、特別料金は加算されません。このように、かかりつけ医を持つことで、医療費を節約することもできるのです。

かかりつけ『歯科医』を持つ3つのメリット

かかりつけ医は、一人に決める必要はありません。体のことを相談できる医科のかかりつけ医に加えて、口や歯のことを相談できるかかりつけ歯科医を持つことで、先述したメリットに加えて、むし歯・歯周病などの予防や健康寿命が延びるなど、さまざまなメリットが得られます。    

1. 口内の健康状態を維持できる

かかりつけ歯科医には、レントゲンや口内の画像、歯周病検査のデータなど、すべての情報がカルテに保存されています。そのため小さな変化でもすぐに気づくことができ、病気の早期発見と早期治療が可能です。かかりつけ歯科医で定期検診を受けることで、口内への健康意識が高まり、結果的に口内の健康状態を維持できます。
定期検診の際には、唾液検査シルハで自分の口内環境をチェックして、口内の健康維持に役立てましょう。

2. 健康寿命の延伸につながる

かかりつけ歯科医は、地域住民の健康長寿に貢献しているという調査結果もあります。例えば歯周病は、口内のトラブルだけでなく、糖尿病を始めとするさまざまな疾患との関連性が指摘されている病気です。そのため、歯周病の予防様々な疾患の予防にもつながります。
また、近年の研究により、歯の残存数が多い場合や、歯を失っていても入れ歯等で噛む機能を回復することにより、要介護になりやすい疾患を予防できることがわかっています。つまり、口内の健康維持を担うかかりつけ歯科医がいると、生涯を通じてより長く健康的な生活を送ることができるのです。

3. 要介護者は訪問歯科診療が受けられる

通院が困難な患者に在宅歯科医療を行うことも、かかりつけ歯科医が担う役割の1つです。在宅療養をしている要介護者は、義歯の不適合やむし歯による痛み、歯ぐきの腫れ、口内炎などの口内トラブルを抱えていることがあります。これらのトラブルは、訪問歯科診療で対応できます。
要介護で外来受診が困難な場合でも、治療を諦めずに、身近なかかりつけ歯科医へ相談することをおすすめします。

かかりつけ『歯科医』の見つけ方

信頼できるかかりつけ歯科医が身近にいると、口内のトラブルが発生した時になんでも相談できるので、安心です。最後に、かかりつけ歯科医の見つけ方を見ていきましょう。

1. 通いやすい場所にある

治療や定期検診、相談などをする際に、すぐに行ける距離の歯科医院がおすすめです。自宅・学校・職場などから近い場所にある歯科医院が通いやすいでしょう。

2. わかりやすく説明をしてくれる

コミュニケーションがしっかりとれる歯科医師を選ぶことも大切です。口内の問題点や治療内容、必要なケア方法などをきちんと説明してくれる歯科医院を選ぶと良いでしょう。自分の理解度や要求に応じて、わかりやすく説明してくれる歯科医師を見つけましょう。

3. 医院の雰囲気が良い

かかりつけ歯科医は生涯に渡って通うかもしれない医院なので、居心地のよい雰囲気かどうかもかかりつけ歯科医を選ぶポイントになります。
ホームページで歯科医院の雰囲気やスタッフ紹介をしていたり、来院時に歯科医師とスタッフの間で自然なコミュニケーションが取れているも見てみましょう。日頃から歯科医師とスタッフの間で円滑なコミュニケーションが取れていると、器具の受け渡しなど治療中の連携もスムーズにできるものです。
また、歯科医師やスタッフの対応が丁寧で感じが良いのは、患者を大切にしている表れとも言えます。電話をした時や来院をした時の対応が気持ちよいと感じるかを確認してみるといいかもしれません。

4. 予防歯科に力を入れている

むし歯や歯周病の治療だけでなく、予防歯科に力を入れている歯科医院を選ぶことも大切です。定期検診や歯のクリーニング、唾液検査による口内環境のチェック、生活習慣のアドバイスなどを熱心にしてくれるを見てみましょう。
治療後のメンテナンスまでしっかりしてくれるかどうかも、かかりつけ歯科医を選ぶ時のポイントです。
予防歯科に力を入れている歯科医院の基準として、シルハが検査できるも参考になります。
シルハは、水で口をすすぐだけで、むし歯菌の活性度や歯ぐきの健康、口内の清潔度など口内環境にかかわる項目がチェックできます。定期的に検査をすることで、むし歯や歯周病、口臭などの予防に役立てることができます。
シルハの検査ができる医療機関は、こちらから検索してみてくださいね。

「か強診」:かかりつけ歯科医の認可制度

歯科医院には、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」(か強診)という制度があります。
か強診は、医療従事者の配置や診療設備、訪問診療や地域医療連携の体制など、一定の基準を満たした歯科医院が、厚生労働省に届け出ることで認可を受けることができます。認可を受けた歯科医院は、むし歯や歯周病の重症化を予防するための措置について適用できる保険診療の範囲が広がっています。
そのため、国に認められた診療体制を持つ歯科医院で診療を受けられることになります。
か強診の認可を受けているかどうかは、歯科医院のホームページで情報を出していることもありますが、不明な場合は事前に歯科医院に確認をしてみましょう。

身近に信頼できるかかりつけ医を持とう

それぞれの診療科にかかりつけ医を持っておくと、日頃の些細な体調の変化についても相談しやすく、必要な際は専門機関へ紹介してくれるので安心です。また、かかりつけ歯科医を持つことで、歯の病気の早期発見や治療だけでなく、体の健康維持にもつながります。身近に信頼できるかかりつけ医を見つけて、病気予防や早期発見・早期治療につなげましょう。

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