歯の黄ばみレベルチェックで白さを確認! 黄ばみの改善法・予防法は? 

歯の黄ばみレベルチェックで白さを確認! 黄ばみの改善法・予防法は? 

(2023年2月28日更新)
人前で笑顔を見せたときや鏡の前で歯磨きをする際に、歯の黄ばみが気になってはいませんか。歯の黄ばみが気になる場合は、歯科医院で歯の色をチェックしてもらうといいでしょう。この記事では、歯の黄ばみをチェックする方法や、黄ばまないための予防法について詳しく解説します。

               

歯の黄ばみが気になる…黄ばみレベルをチェック

歯の黄ばみが気になる場合は、まずは歯の色をチェックしてみましょう。ここでは歯の色をチェックする方法や日本人の平均的な歯の色、黄ばみが気になる色のレベルを解説します。

歯の色見本で黄ばみレベルチェック

歯科医院は、歯の色を判定するためにシェードガイドと呼ばれる器具を使用します。シェードガイドには、歯の形をした色見本が複数並んでおり、文字と数字の組み合わせで色の濃さが表現されています。最も白い色の「W1」から最も暗い「C4」まで数十種類に及び、理想とされる歯の色はA1レベルです。

日本人の平均的な歯の色

日本人の平均的な歯の色は、シェ―ドガイドで判定するとA3.5くらいです。理想とされる歯の白さはA1レベルであるため、日本人の歯に対して黄色い印象を受ける外国人もいます。歯科医院でホワイトニングを受けると、歯の白さがA1レベルに近づけられるといわれています。

黄ばみが気になるレベルはどれくらい? 

B4レベルよりも歯の色が暗くなると、歯の黄ばみが気になる方が多くなるようです。黄ばんだ印象を周囲に与えないようにするためには、平均を超えないようにすることが大切です。

なぜ黄色くなるの? 歯の黄ばみの原因

歯を白く保つためにも、まずは歯の黄ばみの原因を理解しましょう。歯の黄ばみの原因は次のとおりです。

タバコや食べ物の影響

タバコや食べ物に含まれる色素が歯に付着すると、歯の黄ばみにつながります。原因となる食べ物の代表例は、カレーやバナナ、大豆などです。さらに、薄黄色をした歯垢が歯に付着すると黄ばんで見えることがあります。

加齢

加齢により歯の表面にあるエナメル質が薄くなると、内側の象牙質が透けて見えるようになります。硬い歯でも長年使い続けると磨耗するため、加齢とともに薄くなるのです。
エナメル質は歯の表面を覆っている硬い組織で、象牙質はエナメル質の内側にあります。象牙質は黄色っぽいため、エナメル質が薄くなるにしたがい、歯の黄ばみが目立つようになります。

歯石

黄ばみは、歯の表面に歯石が蓄積した場合にも発生します。石のように硬い歯石は歯磨きでは落としにくく、蓄積すると歯の黄ばみが目立つ点が特徴です。歯石を取り除きたい場合は、歯科医院で施術を受ける必要があります。

抗生物質

歯の形成期に、テトラサイクリン系の抗生物質を多く服用すると歯が黄ばみやすくなります。
テトラサイクリン系の抗生物質は、昭和40年代に子どもたちによく使われていました。マイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬、風邪薬のシロップとして使用されました。
しかし、現在ではほとんど使われることはありません。そのため、テトラサイクリン系の抗生物質による歯の黄ばみは、年齢が40代以上の方に多くみられます。

生まれつき歯が黄色っぽいケースもある

生まれつきエナメル質が薄かったり透明に近かったりすると、歯が黄色っぽく見えることがあります。エナメル質の下にある象牙質は黄色がかった色をしており、エナメル質が薄いと、象牙質の色が見えやすくなるためです。さらに象牙質の色にも個人差があるため、エナメル質の厚さが歯の黄ばみに与える影響にも人によって差があります。

黄ばみを放置しないほうがよい理由

できてしまった歯の黄ばみは、放置をしていても自然と治ることはありません。しかも、黄ばみを放置するとさらに悪化するため、気になる場合はすぐに対処することが大切です。歯の黄ばみの原因によっては、むし歯などの他の問題を引き起こすおそれもあります。ここでは、歯の黄ばみを放置しないほうがよい理由を解説します。

黄ばみは放置しても改善しない

タバコや食べ物の色素、テトラサイクリンによる黄ばみは、自然と取れることはありません。色素や薬の成分が歯の成分と反応して結合してしまっているからです。また、エナメル質が薄い場合も、自然に厚くなることはないため、黄ばみが改善することはありません。一度できてしまった歯石も、歯磨きなどで取ることができないため、黄ばみの原因が歯石の場合は歯科医院で歯石を除去してもらう必要があります。

黄ばみの原因が歯を脆くする

黄ばみの原因が歯垢や歯石の場合、脱灰が進みエナメル質が薄くなります。脱灰とは、むし歯の原因菌が作り出した酸が原因で、エナメル質が薄くなることです。エナメル質が薄くなると黄っぽい象牙質の色が目立ちやすくなったり、歯がもろくなったりします。

見た目以外の印象も悪くなる

歯の黄ばみが強いと、周囲に対して不潔な印象を与えることがあります。なぜなら、歯磨きなどのケアが不十分で着色汚れが溜まっている、と相手に思わせる可能性があるからです。仕事やプライベートでも相手にマイナスのイメージを与えるかもしれません。

歯石の放置はむし歯や口臭につながる

歯の黄ばみの原因が歯石の場合、黄ばみ以外にむし歯や口臭の原因にもなります。歯石が付着した歯の表面はザラザラしており、細菌が付着しやすい状態です。そのためむし歯の原因菌が増えやすく、むし歯のリスクを高めます。また、細菌が繁殖して歯垢がたまっていくことにより、口臭の原因にもなります。

黄ばみレベルが高いときの改善方法

黄ばみが強い歯を改善するには、今ある黄ばみを取り除くことと、歯磨きの方法を見直すことが大切です。歯科医院に相談したり、ホワイトニング用の歯磨き粉を使ったりするのもいいでしょう。黄ばみレベルの高い歯を改善する方法を解説します。

歯科医院で処置を受ける

歯の黄ばみをしっかり改善して歯を明るくしたい場合は、歯科医院に相談してみることをおすすめします。歯科医院では、黄ばみの原因に応じてオフィスホワイトニングやそれ以外の適切な処置をしていただくことができます。オフィスホワイトニングであれば、長年蓄積された黄ばみやがんこな黄ばみの除去も期待できます。オフィスホワイトニングの費用は、2万円から3万円が相場です。

歯の黄ばみの処置についてはこちらの記事でも解説しています。

ホワイトニングに効果的な歯磨き粉を使う

手軽に歯の白さを向上させたい場合は、研磨剤が入ったホワイトニング用の歯磨き粉を利用する方法もあります。ただし、テトラサイクリンによる着色やエナメル質が薄い場合など、原因によっては効果が期待できない場合もあります。研磨剤入りの歯磨き粉と電動歯ブラシを併用すると、表面を磨き過ぎて歯を傷つけるおそれがあります。電動歯ブラシを使用する場合は、研磨剤の入っていないジェルタイプの歯磨き粉を選びましょう。

歯磨き方法を見直す

歯垢による黄ばみやステインは、歯磨きで落とすことができます。ステインとは歯の着色汚れのことで、歯に付着して蓄積すると黄ばみの原因になります。歯にダメージを与えず、効果的に汚れを落とすためには、正しく歯を磨くことが大切です。小刻みにやさしい力で歯ブラシを動かすと、表面の汚れが落ちやすくなるため、歯の色を明るい状態へと近づけられる可能性があります。一方で強く磨き過ぎると、歯や歯ぐきを傷つけるので注意しましょう。

黄ばみレベルを悪化させないための予防法

歯の黄ばみを防ぐためには、口の中が清潔な状態を維持することが重要です。毎日の歯磨きを心がけ、さらにフロスなども利用するといいでしょう。また、着色の原因となる食べ物や飲み物を控えることも、歯の黄ばみ予防につながります。

食後の歯磨きを徹底する

黄ばみの原因となるステインや歯垢は適切な歯磨きで落とすことができますが、歯磨きの頻度が少なければ蓄積してしまいます。間食も含めて食後の歯磨きを徹底することで、汚れが蓄積せず、黄ばみを防ぐことができます。

タバコや着色しやすい飲食物を控える

コーヒーや紅茶、カレーなどの濃い色をした飲食物の摂取を控えるのも効果的な方法のひとつです。難しい場合は、飲食後に水で口をすすぐだけでも歯の黄ばみが軽減される場合があります。

定期的に歯科医院のクリーニングを受ける

健康な白い歯を維持するためには、定期的に歯科医院のクリーニングを受けることが大切です。クリーニングでは、歯科医師や歯科衛生士が黄ばみの原因となる歯石を取り除いてくれます。
歯石は自分でブラッシングしても取れないため、歯の健康のためにも歯科医院のクリーニングを受けることをおすすめします。

実はNG? 黄ばみ改善・予防のよくある方法

歯ブラシに少量の重曹をつけて歯を磨いたり、重曹でできた歯磨き粉を使ったりすると、歯が白くなるという噂が流れています。重曹は粒子が非常に細かく、水には溶けないため、陶器でできたコップなどの汚れを落とすための研磨剤として使われています。しかし重曹を使って歯の黄ばみを取ろうとすると、歯の表面を傷つけるおそれがあるため、直接歯を磨かないように注意しましょう。
重曹歯磨きついてはこちらの記事で詳しく解説しています。
重曹歯磨きに潜む危険性・・・「歯が白くなる」は嘘?【歯科医師監修】

まとめ

歯の黄ばみレベルが気になる場合は、歯科医院で歯の色をチェックしてもらうとよいでしょう。黄ばみを放っておいても改善しないうえに、さらに悪化するおそれもあります。
歯科医院で原因に合わせた対処をしていただくことをおすすめします。また、黄ばみを予防するためには、こまめな歯磨きと歯科医院での定期的なクリーニングも大切です。

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