歯周病を効果的に予防するためには、日々の歯磨きは欠かせません。また、歯磨きに加えて、歯間ケアなども取り入れることで予防効果が高まります。ただし、これらのオーラルケアも、ケアの目的や自分の口に合っていないグッズを使っていると効率が悪くなってしまいます。本記事では、歯周病対策に効果的な歯ブラシの選び方や、おすすめの歯ブラシ、マウスウォッシュ、デンタルリンス、フロスをご紹介します。歯周病予防に役立つグッズをお探しの方はぜひご覧ください。
歯周病対策に効果的な歯ブラシの選び方とは?
歯周病対策には、歯と歯ぐきの隙間までしっかり磨ける歯ブラシを選ぶことが重要です。ここでは、歯周病対策に効果的な歯ブラシの選び方について解説します。
※本記事でご紹介をしている製品には歯科専売品も含まれる場合があります。予めご了承ください。
※本記事でご紹介をしている製品には歯科専売品も含まれる場合があります。予めご了承ください。
歯周ポケットに入り込めるつくりの毛先を選ぶ
まず重要なのは毛先の太さです。
歯周病は、歯と歯ぐきの境目の溝で歯周病菌が繁殖することによって起こります。この溝が深くなった場合を「歯周ポケット」と呼びます。したがって、歯周病対策の歯磨きでは歯周ポケットのケアが必要不可欠です。
しかし、毛先の太い歯ブラシでは歯周ポケットの汚れをうまくかき出せません。
歯ブラシを選ぶ際は「極細毛」や「超極細毛」と記載のある毛先が細い歯ブラシを選びましょう。毛先の太さが0.01~0.15 mm程度の歯ブラシであれば、歯周ポケットの奥まで磨きやすいです。
歯周病は、歯と歯ぐきの境目の溝で歯周病菌が繁殖することによって起こります。この溝が深くなった場合を「歯周ポケット」と呼びます。したがって、歯周病対策の歯磨きでは歯周ポケットのケアが必要不可欠です。
しかし、毛先の太い歯ブラシでは歯周ポケットの汚れをうまくかき出せません。
歯ブラシを選ぶ際は「極細毛」や「超極細毛」と記載のある毛先が細い歯ブラシを選びましょう。毛先の太さが0.01~0.15 mm程度の歯ブラシであれば、歯周ポケットの奥まで磨きやすいです。
歯ブラシのヘッドが小さいものを選ぶ
歯周病対策に限らず、歯磨きは隅々まで磨くことが大切です。そのためには、ヘッドが小さい歯ブラシを選びましょう。
一般的に人の口のサイズに合う歯ブラシは、ブラシの毛が縦3列、ヘッドの横幅が2~2.5 cm程度とされています。大きなヘッドの歯ブラシは、一度の動きで広い範囲を磨くことができます。しかし、自分の口の大きさに合っていないと、奥歯や細かな部分まで歯ブラシが届きません。そのため、歯ブラシは奥歯や細かな部分まで届くようなヘッドのサイズのものを選ぶようにしましょう。
一般的に人の口のサイズに合う歯ブラシは、ブラシの毛が縦3列、ヘッドの横幅が2~2.5 cm程度とされています。大きなヘッドの歯ブラシは、一度の動きで広い範囲を磨くことができます。しかし、自分の口の大きさに合っていないと、奥歯や細かな部分まで歯ブラシが届きません。そのため、歯ブラシは奥歯や細かな部分まで届くようなヘッドのサイズのものを選ぶようにしましょう。
毛の硬さは「ふつう」がおすすめ
歯ブラシの毛の硬さにもポイントがあります。
多くの歯ブラシは、毛の硬さの違いにより「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類があります。このうち、歯周病の予防には「ふつう」がおすすめです。
「かため」の毛は歯垢を落としやすいですが、強い力で磨くと歯や歯ぐきを傷つけてしまうリスクがあります。一方、「やわらかめ」の毛は歯ぐきを傷つけにくいのがメリットですが、汚れを十分に除去するにはコシが足りないことがあり、口内をキレイにするには手間がかかります。その点、「ふつう」の毛は適度なコシがあり、歯や歯ぐきを傷つけずに汚れをしっかりと落とせます。
ただし、歯周病が進行しているなどの理由で歯ぐきが弱っている場合には、「やわらかめ」を選ぶと歯ぐきにかかる力を緩和することができます。
多くの歯ブラシは、毛の硬さの違いにより「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類があります。このうち、歯周病の予防には「ふつう」がおすすめです。
「かため」の毛は歯垢を落としやすいですが、強い力で磨くと歯や歯ぐきを傷つけてしまうリスクがあります。一方、「やわらかめ」の毛は歯ぐきを傷つけにくいのがメリットですが、汚れを十分に除去するにはコシが足りないことがあり、口内をキレイにするには手間がかかります。その点、「ふつう」の毛は適度なコシがあり、歯や歯ぐきを傷つけずに汚れをしっかりと落とせます。
ただし、歯周病が進行しているなどの理由で歯ぐきが弱っている場合には、「やわらかめ」を選ぶと歯ぐきにかかる力を緩和することができます。
持ちやすさも重要
歯ブラシの選び方で見落としがちなのが、持ち手の太さです。
歯磨きの力加減をほどよくできる持ち方が、「ペングリップ」と呼ばれる鉛筆を持つときのような持ち方のです。持ち手が細いと、鉛筆持ちをしたときに歯ブラシをコントロールしやすいですが、力の入れ具合は難しくなります。
逆に持ち手が太いと安定して持てますが、過度に力が入りすぎて歯や歯ぐきを傷つけてしまうおそれがあります。
そのため、何本か歯ブラシを試して、自分にとって最も持ちやすいものを見つけることが大切です。
歯磨きの力加減をほどよくできる持ち方が、「ペングリップ」と呼ばれる鉛筆を持つときのような持ち方のです。持ち手が細いと、鉛筆持ちをしたときに歯ブラシをコントロールしやすいですが、力の入れ具合は難しくなります。
逆に持ち手が太いと安定して持てますが、過度に力が入りすぎて歯や歯ぐきを傷つけてしまうおそれがあります。
そのため、何本か歯ブラシを試して、自分にとって最も持ちやすいものを見つけることが大切です。
歯周病におすすめの歯ブラシ3選
上記の選び方のポイントを踏まえた上で、歯周病対策におすすめの歯ブラシにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、インターネットでさまざまなサイトを調査した結果、歯科医師から高い評価を得ていることの多かった歯ブラシを、3つご紹介します。
ルシェロ歯ブラシ P-20 ピセラ
長さが異なる2種類の細毛が使われている歯ブラシです。短い毛が歯の表面をキレイにし、長い毛が歯周ポケットや歯間部まで届いて汚れを効果的に除去します。ヘッドが小さくグリップが持ちやすいので操作性が良く、歯の裏も磨きやすいので歯科医師からも高い評価を得ています。さらに先端のとがった形状は奥歯や歯列が不正な箇所にフィットしやすく、細かな部分までキレイに磨ける歯ブラシです。
参考:GC「ルシェロ歯ブラシ P-20 ピセラ」
システマハブラシ コンパクト 3列 ふつう
薄型のスリムなヘッドで口内の奥まで届きやすい歯ブラシです。超極細毛の毛先は歯周ポケットの汚れをかき出すのに適しており、小さなヘッドと超極細毛の相乗効果によって奥歯の歯周ポケットまでしっかりとブラッシングすることができます。誰が使っても磨きやすい設計で、歯科医院でおすすめする医師も多いようです。
参考:システマ「システマハブラシ」
シュミテクトハブラシ 歯周ダブルケアEX
知覚過敏が気になる方の歯周病対策におすすめの歯ブラシです。持ち手部分のジョイントボールが使う際にしなるのでブラッシング圧を軽減し、歯や歯ぐきに過度な負担がかかりません。さらに段差のある毛先が歯周ポケットや歯と歯の間までしっかりと届き、汚れを取り除きます。
参考:シュミテクト「シュミテクトハブラシ歯周ダブルケアEX」
また、SillHa.comでは、歯科衛生士がおすすめする歯ブラシについて独自に取材しました。こちらもぜひ歯ブラシ選びの参考にしてみてください。
歯ブラシ以外も大事 その他のおすすめ歯周病対策グッズ
歯周病対策として口内環境を整えるなら、歯ブラシと一緒にマウスウォッシュやデンタルリンス、フロスといった口内ケアグッズも併せて使いましょう。ここでは、歯周病対策に有効なおすすめ商品をご紹介します。
マウスウォッシュやデンタルリンスの効果と選び方
マウスウォッシュ(洗口液)とは、適量を口に含んでブクブクうがいをすることで口内ケアができるものです。一方、デンタルリンス(液体歯磨き)は、適量を口に含んでブクブクうがいをした後、歯磨きをして口内をキレイにするケアグッズです。
マウスウォッシュ・デンタルリンスには、大まかに「化粧品」に分類されるものと「医薬部外品」に分類されるものの2種類があります。化粧品に分類されるマウスウォッシュやデンタルリンスは、薬用成分が配合されていないため基本的に口臭対策用のものです。一方の医薬部外品はむし歯や歯周病などの予防用に有効成分が配合されているため、歯周病対策が目的の場合は「医薬部外品」を購入しましょう。
歯周病対策に効果的な成分としては、CHX(グルコン酸クロルヘキシジン)、BAC(塩化ベンザルコニウム)、CPC(塩化セチルピリジニウム)などが挙げられます。どのような成分が含まれているかは、商品に貼られている成分表で確認しましょう。
マウスウォッシュ・デンタルリンスには、大まかに「化粧品」に分類されるものと「医薬部外品」に分類されるものの2種類があります。化粧品に分類されるマウスウォッシュやデンタルリンスは、薬用成分が配合されていないため基本的に口臭対策用のものです。一方の医薬部外品はむし歯や歯周病などの予防用に有効成分が配合されているため、歯周病対策が目的の場合は「医薬部外品」を購入しましょう。
歯周病対策に効果的な成分としては、CHX(グルコン酸クロルヘキシジン)、BAC(塩化ベンザルコニウム)、CPC(塩化セチルピリジニウム)などが挙げられます。どのような成分が含まれているかは、商品に貼られている成分表で確認しましょう。
おすすめのマウスウォッシュ
コンクールF
CHX(グルコン酸クロルヘキシジン)を含む医薬部外品のマウスウォッシュです。CHXは歯周病菌に対して強力な殺菌効果があり、この商品を使って口をすすぐことで細菌の繁殖を最大12時間抑制できます。高い殺菌効果がありながらも口への刺激は控えめなので、毎日のオーラルケアに取り入れやすい商品です。
歯科専売品のため、歯科医院で相談してみてください。
歯科専売品のため、歯科医院で相談してみてください。
参考:weltec「コンクールF」
リステリン(R)
世界50か国以上で愛用されている口内ケアアイテムです。どの商品にも1,8-シネオール、チモール、サリチル酸メチル、ℓ-メントールの4つの有効成分が配合され、口内トラブルの原因菌を殺菌します。なお、「リステリン(R)」には、アルコールタイプとノンアルコールタイプがあります。口内への刺激や乾燥を避けるには、ノンアルコールタイプを選びましょう。
参考:LISTERINE「LISTERINE」
また、SillHa.com独自のインタビュー記事では、歯科衛生士がおすすめするマウスウォッシュについても掲載しています。下記も参考にしてみてください。
おすすめのデンタルリンス
システマ 薬用デンタルリンス
IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、ε-アミノカプロン酸配合の医薬部外品デンタルリンスです。歯周病菌は歯の根本付近に「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の層を形成し、その内部で繁殖します。IPMPはこのバイオフィルムに浸透し、殺菌します。一方のε-アミノカプロン酸は歯ぐきの炎症を抑制し、歯周病予防に役立ちます。
参考:ライオン歯科材株式会社「Systema 薬用デンタルリンス」
デンタルフロスの効果
歯磨きの効果を高めるには、歯ブラシとフロスの併用がおすすめです。ある研究調査によると、歯ブラシで取れる歯垢は6割程度ですが、歯ブラシとフロスを併用することで歯垢除去効果を8割以上に高められます。自分に合ったフロスを使って歯周病対策をしましょう。
おすすめのデンタルフロス
クリニカアドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ
フロス初心者でも扱いやすいY字タイプのフロスです。Y字型のデザインによって奥歯の歯間にも簡単に入り、効率的に歯垢を除去できます。また、高強度繊維フロスを採用しているので、耐久性が高く、洗って繰り返し使うことが可能です。
参考:クリニカ「クリニカアドバンテージ デンタルフロスY字タイプ」
ガム・デンタルフロス ワックス付 [ふくらむタイプ]
口の中でフロスがふくらみ、歯間部にフィットしやすくなるように工夫されているのが特徴です。ふくらんだ糸がやさしく歯垢を除去し、歯ぐきへの負担を減らせます。ワックス付きで滑りが良く、歯と歯の隙間が狭い方にもおすすめです。
参考:SUNSTAR「ガム・デンタルフロス ワックス付 [ふくらむタイプ]」
オーラルB デンタルフロス
ワックス加工が施されており、狭い歯間や歯周ポケットにもスムーズに入れられるフロスです。独自の幅広テープ設計によって、歯を包み込んで歯垢をしっかり除去できます。ミントフレーバーで使用後に口内がさっぱりと感じられます。
参考:Oral-B「デンタルフロス」
効果的に歯周病ケアをするには? 歯を磨く際の注意点
せっかく良い歯ブラシを買っても、歯磨きの仕方が正しくないと十分な効果は得られません。そこで以下では、歯磨きをする際の注意点を簡単に解説します。
歯ブラシは「鉛筆持ち」の方が良い?
歯ブラシは握るよりも鉛筆を持つように使うのがおすすめです。
鉛筆持ちをすることで小回りが利き、隅々まで磨きやすくなります。指5本で握るよりも余計な力が入らずに磨くことができるため、口内を傷つけにくくもなります。
また、歯と歯ぐきの隙間を磨くには、歯ぐきに対して斜め45度の角度で歯ブラシを当てるのが良いとされています。鉛筆持ちなら、奥歯まで斜め45度の正しい角度で歯を磨けます。
鉛筆持ちをすることで小回りが利き、隅々まで磨きやすくなります。指5本で握るよりも余計な力が入らずに磨くことができるため、口内を傷つけにくくもなります。
また、歯と歯ぐきの隙間を磨くには、歯ぐきに対して斜め45度の角度で歯ブラシを当てるのが良いとされています。鉛筆持ちなら、奥歯まで斜め45度の正しい角度で歯を磨けます。
特に意識して磨く場所は?
歯を磨く際は歯の表面だけでなく、裏側や噛み合わせの部分、歯と歯ぐきの間の溝も忘れずに磨くことが大切です。歯周病対策としては、特に歯と歯ぐきの間の歯周ポケットを意識して磨きましょう。
また、あまり力をかけずに歯ブラシを歯ぐきに当てて、やさしく動かすようにしてください。これが歯ぐきをマッサージすることになり、歯ぐきを引き締めたり血流を促したりする効果が期待できます。
また、あまり力をかけずに歯ブラシを歯ぐきに当てて、やさしく動かすようにしてください。これが歯ぐきをマッサージすることになり、歯ぐきを引き締めたり血流を促したりする効果が期待できます。
磨く時間は?
平均的な歯磨き時間は1~3分未満と言われていますが、一般的には毎食後3分程度の歯磨きが推奨されています。歯周病対策であれば、10分程度の時間をかけて歯を1本1本丁寧に磨くと良いでしょう。
定期的に歯ブラシを交換しましょう
歯ブラシは毛先の広がりを目安に交換するのではなく、毛先が広がっていなくても1か月程度を目安に交換するのがおすすめです。それより短い期間であっても、毛先が広がっているなら交換をするようにしましょう。
学校や職場で別の歯ブラシを使っている場合には毛先の広がりは遅くなりますが、しっかり洗っていても汚れが蓄積していきます。定期的な歯ブラシ交換を心がけましょう。
学校や職場で別の歯ブラシを使っている場合には毛先の広がりは遅くなりますが、しっかり洗っていても汚れが蓄積していきます。定期的な歯ブラシ交換を心がけましょう。
歯周病ケアは自分に合った歯ブラシやグッズを選ぼう
歯周病ケアには、毎日のケアが重要です。まずは、目的に合った歯ブラシを選びましょう。一緒にマウスウォッシュやフロスなどのケアグッズも併用することも大切です。ぜひ自分に合った歯ブラシや口内ケアグッズを見つけて、日々の歯磨きで歯周病予防に取り組んでみてください。