11月8日は、“いい歯の日”。いい歯とはどんな歯? 「8020運動」についても解説

11月8日は、“いい歯の日”。いい歯とはどんな歯? 「8020運動」についても解説

(2023年11月8日更新)
11月8日は、「いい歯の日」です。日本医師会と厚生労働省が制定したこの記念日は、80歳になっても20本以上の歯が維持できるようにという8020運動から生まれました。本記事では、いい歯の日と8020運動の意味や目的、いつまでもいい歯でいるにはどのようなケアが必要かご紹介します。

               

いい歯の日を記念して毎年各地でイベントが開催されています!

いい歯の日を記念して、日本全国の自治体や歯科医師会などを中心に様々なイベントが開催されます。例えば、日本歯科医師会の主催で開催されるベストスマイル・オブ・ザ・イヤーが有名です。毎年、著名な方の中から受賞者が選出されて、11月8日に表彰されます。
<こちらのサイトで2023年の受賞者コメントが紹介されていました!>
いい歯は毎日を元気にプロジェクト_ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2023受賞者コメント
ほかにも全国各地の自治体や歯科医師会が、歯の健康を推進するイベントを独自に開催しています。内容もさまざまで、歯磨きグッズの配布や無料歯科検診、講演会など、一般の方が参加できるイベントも開催されています。子どもが楽しめるようなヒーローショーやクイズラリーなどを開催している団体もあります。
イベント情報は各地の自治体や歯科医師会のWebサイトなどで告知をされています。無料で参加できるイベントが多くあります。気になる方は、「いい歯の日 イベント 2023」をキーワードにして、お住まいの地域でどんなイベントがあるかを調べてみてください。イベントを楽しみながら、お口の健康を考えていきましょう。

「いい歯の日」とは

11月8日は「いい歯の日」です。まずは、いい歯の日とはどのような日か、意味や目的、いい歯の定義などについて詳しく解説します。

「いい歯の日」の意味と目的

毎年11月8日が、「いい歯の日」という記念日であることを知っていますか? いい歯の日は、日本医師会と厚生労働省が制定したもので、「い(1)い(1)歯(8)」という語呂合わせに因んでいます。制定は1993年(平成5年)に行われ、歯の健康維持や増進を啓発することを目的としています。
また、いい歯の日の制定は、先に生まれた「8020運動」が発端となっている点もポイントです。毎年、いい歯の日には、歯に対する意識向上を目指して、各所で歯に関するさまざまなPR活動が行われています。

いい歯とはどのような歯か

むし歯や歯周病がない歯、白く歯並びが整った歯、噛み合わせが良い歯など、「いい歯」と聞くとさまざまなイメージが浮かぶかもしれません。実は、いい歯の日が想定している「いい歯」とは、審美的な観点だけでなく、機能的な側面も重視しています。
重要なポイントとなるのは、食べものをしっかりと噛むことができて、十分な量の唾液を分泌できることです。唾液の分泌は、口内のトラブルを予防しながら味覚を刺激し、食べものの美味しさを認識させてくれます。また、しっかりと噛めて唾液が分泌できていると、さまざまな食べものを摂取しやすいため、栄養バランスのとれた食事もしやすくなります。
「いい歯」を得ることで、口内だけではなく脳の活性化や運動機能、生活水準の向上も期待できるでしょう。

「いい歯の日」と8020運動

先ほど少し触れたように、いい歯の日は8020運動が発端となり、制定された記念日です。そこで、8020運動とはどのようなものか、意味や重要性などをご紹介します。

8020運動とは

8020運動は「ハチ・マル・二イ・マル」運動と読みます。いい歯の日と同様に、厚生労働省と日本歯科医師会によって推進されている運動です。開始されたのは1989年(平成元年)で、いい歯の日よりも早く誕生しました。後に制定されたいい歯の日は、8020運動の一環としてつくられた記念日なのです。
8020運動の由来は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保つ」ことです。高齢になっても自分の歯を維持することを推進するスローガンとして、8020運動と名付けられました。

20本以上歯を保つことの重要性

人の歯は通常、上下で14本ずつ、合計で28本あります。8020運動では、80歳で20本以上を目標としています。歯が20本以上残っていれば、しっかり噛むサイクルを高齢になっても保てることから20本に設定されました。また、日本口腔保険学会の調査結果では、食べものを美味しいと感じられる条件は歯が20本以上あることと言われています。このことからも、自分の歯を維持する重要性が分かるのではないでしょうか。
しっかりと噛むことは、健康と密接につながっています。高齢になっても満足度の高い食事や生活水準、健康を保つためにも、20本以上の歯を保つことが望ましいのです。

8020運動の達成率

8020運動が生まれた1989年当時は、80歳以上の平均残存歯数は4~5本、8020運動の達成率は約7%と、非常に少ないものでした。しかし、2005年になると達成率は上がり、80歳~84歳では21.1%、85歳以上は8.3%になりました。さらに2017年には51.2%にまで伸びています。このデータから、歯と健康の密接な関わりが、多くの人々に周知されていることが読み取れます。

8020運動達成のための口内ケア方法

8020運動を達成するためには、日々のケアが欠かせません。いつまでもいい歯を維持し、8020を実現するにはどのようなケアが必要かをご紹介します。

定期的に歯科検診を受ける

健康的な歯を維持し、20本以上の歯を保つためには、口内トラブルの予防が必要不可欠です。むし歯や歯周病を予防し、早期発見するためにも、歯科検診を定期的に行いましょう。トラブルが起こっていなくても定期的に歯科を受診し、口内の状態チェックやブラッシング指導を受けることがポイントです。

正しいブラッシングを行う

むし歯や歯周病を予防し、口内を清潔にするには、毎日の歯磨きが欠かせません。効率良く汚れを落とすためにも、何となくブラッシングするのではなく、やり方を意識してみましょう。特に、奥歯や歯間、歯と歯ぐきの境目などは磨き残しが多い箇所です。汚れが定着してトラブルが起こらないように、しっかりと磨きましょう。磨きにくい箇所は、歯ブラシだけでなくフロスを使うこともおすすめです。

生活習慣を見直す

歯に良い生活習慣を実践することで、口内を健やかに保ちやすくなります。食生活では間食や糖分、酸性食品の摂りすぎに注意すると良いでしょう。喫煙をしている方、タバコの量を控えることも汚れの予防につながります。また、口呼吸をしないように意識することも、口内を清潔に保つうえで重要なポイントになります。

唾液検査の「シルハ」で口内環境をチェックする

自分の口内の現状を知ることは、デンタルケアにおいて何よりも大切です。シルハは、自身では分かりにくい口内の清潔度やむし歯菌の有無を、唾液検査で簡単に調べられます。口内に関係する6つのポイントをまとめて検査できるため、一度で口内の状況が分かりやすいことがメリットです。全国各地の歯科医院に導入されているため、気軽に受けることができます。ぜひ、導入されている歯科医院をチェックしてみてください。
シルハを導入している歯科医院は、こちらから検索できます。

「いい歯の日」に行われる活動

いい歯の日には、毎年各所で歯にまつわるイベントが行われています。その内容は、賞やコンクールなどさまざまです。ここからは、いい歯の日に行われている活動の例をご紹介します。

ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー

ベストスマイル・オブ・ザ・イヤーは日本歯科医師会が主催する賞です。その年に1番笑顔が素敵で歯が美しかった有名人を男女各1名ずついい歯の日に選出し、授賞式が行われます。授賞後は、選出された男女が歯の健康推進をPRするCMやWEBメディア、ポスターなどに起用されます。

各地での啓発イベント

いい歯の日には、全国各地でさまざまな歯にまつわるイベントが行われています。川柳やポスター、フォトコンテストの他、8020運動達成者への表彰など、イベントの内容も多種多様です。自分が住んでいる地域でどのようなイベントが行われているか、ぜひチェックしてみてください。

歯科相談やチェック

各地での啓発イベントでは、イベントにあわせて歯の状態チェックや、相談窓口が開かれるケースも多く見られます。歯磨きグッズの配布やブラッシング指導、歯科受診の推進キャンペーンや無料相談などが代表的な例です。歯への意識が高まるきっかけづくりとして、各地の歯科医師が積極的に参加している点も特徴的です。

「いい歯の日」以外の口内に関連する記念日

歯にまつわる記念日は、いい歯の日以外にもさまざまなものがあります。代表的なものは、以下になります。
<いい歯の日以外の記念日>
  • 4月2日…「歯列矯正の日」
  • 4月18日…「良い歯の日」
  • 4月29日…「歯肉ケアの日」
  • 6月1日…「矯正歯科月間の日」
  • 6月4日…「むし歯予防の日」
  • 7月25日…「知覚過敏の日」
  • 8月8日…「歯並びの日」
  • 10月8日…「入れ歯ケアの日」
これらの記念日は、企業や日本歯科医師会、矯正歯科学会など、さまざまな団体によって制定されています。

「いい歯の日」に口内環境をチェックしよう

いい歯の日は毎年、歯にまつわるさまざまなイベントやキャンペーンが行われ、8020運動達成を推進しています。80歳になっても20本以上の歯を維持するためには、日々のケアは欠かせません。いつまでもいい歯で健康的な生活がおくれるように、生活習慣やブラッシングの見直し、口内のチェックを行ってみてはいかがでしょうか。

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