ほうれい線は口輪筋を鍛えよう!口輪筋の鍛え方や衰えを予防する方法をご紹介

ほうれい線は口輪筋を鍛えよう!口輪筋の鍛え方や衰えを予防する方法をご紹介

(2022年11月29日更新)
年齢を重ねるごとに、ほうれい線やフェイスラインのたるみが気になる方も多いでしょう。その悩みの原因は、口周りの筋肉である口輪筋(こうりんきん)の衰えかもしれません。口輪筋の衰えを予防するには、日々トレーニングすることが大切です。この記事では、口輪筋の衰えが美容や健康に及ぼす影響や、口輪筋の鍛え方をご紹介します。

               

口周りを支える口輪筋の役割

口輪筋とは口の周りにある筋肉で、呼吸する・食べる・話すといった口の働きに関係しています。また、唇を突き出す・口を閉じる・口角を上げるなど、口や唇を動かして口元の表情を作り出す働きも担っています。しかし、普段意識して使うことが少ないため、加齢などで衰えていくと言われています。

口輪筋の衰えによる影響【美容面】

口輪筋の衰えは、美容や健康に影響を及ぼします。年齢を重ねるに連れて気になるほうれい線も、口輪筋の衰えが原因の1つです。まずは、口輪筋の衰えが美容面に及ぼす影響を見ていきましょう。

表情が乏しくなる

口輪筋は、顔の印象を左右する筋肉です。衰えてしまうと、口角が下がりやすくなります。口輪筋は他の顔の表情筋ともつながっているので、衰えにより周りの表情筋も動きにくくなり、表情が乏しくなります。その結果、驚いた顔や笑顔などの表情が作りづらくなり、不機嫌ではないのに表情が暗く見えてしまったり、表情から感情がわかりにくくなったりするなど、囲と円滑なコミュニケーションが取りづらくなってしまう​おそれがあります。
また、フェイスラインの皮膚がたるんでしまい、顔全体が下がって見えるため、実年齢よりも上の年齢に見られることがあるかもしれません。

たるみやほうれい線が目立ちやすくなる

口輪筋が衰えて口元を支える力が低下すると、たるみやほうれい線などの口元の悩みの原因になります。また、先述したように口輪筋は他の顔の筋肉ともつながっているため、顎や頬の筋肉が衰えると、フェイスラインのたるみも目立つようになってしまいます。

ぼんやりとした印象の顔になる

口輪筋が衰えると口呼吸になり、口が開いたままの状態が続いて、ポカンと放心しているように見えることがあります。さらに、子どもの時から口呼吸が常態化していると、顔の筋肉がたるんだり、顎の筋肉が発達不全になったりして、顔のゆがみにもつながります。その結果、ぼんやりとした顔の印象になる可能性があります。

口輪筋の衰えによる影響【健康面】

口輪筋の衰えは美容面への影響が注目されがちですが、口や体の健康にも悪影響を及ぼします。続いて、口輪筋の衰えが健康面に及ぼす影響を見ていきましょう。

物が食べづらくなる

先述したように、口輪筋が衰えると、口が閉じにくくなります。その結果、食べたり飲んだりした時に食べこぼしや飲みこぼしが増えて、食事がしづらくなるでしょう。

いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こす

いびきや睡眠時無呼吸症候群も、口輪筋の衰えが原因の1つです。口輪筋の力が弱くなると、寝ている間も口が開きやすくなります。また、口輪筋は舌を支える筋肉である「顎舌骨筋(がくぜっこつきん)」ともつながっており、口輪筋とともに顎舌骨筋も衰えると、舌根が気道を塞ぎやすくなります。その結果、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしてしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に何回も呼吸が止まるのが特徴です。呼吸が止まって体が低酸素の状態になることで、眠りが浅くなり、睡眠不足や作業効率の低下、倦怠感といった症状を引き起こします。また、不整脈などの心臓や血管系の病気、生活習慣病の原因にもなり得ます。

口呼吸になる

口が開いた状態が続くと、口呼吸になりやすいと言われています。口呼吸による口内の乾きは、口臭や歯周病、むし歯などの原因の1つとなり、口呼吸がクセになってしまうと口内環境の悪化につながります。
口呼吸の恐れがある方は、歯科医院を受診して相談してみましょう。その際、自身の口内環境についても一緒にチェックしてみてはいかがでしょうか。
口内環境をチェックするには、唾液検査がおすすめです。唾液検査シルハは、水で口を10秒間すすぐだけで、歯の健康・歯ぐきの健康・口腔清潔度に関する項目を1度に測定することができ、口内環境の把握に役立ちます​。
唾液検査シルハができる医療機関は、こちらから検索できます。

口輪筋の衰えセルフチェック

口輪筋の衰えが与える影響を知って、自身の口輪筋の状態が気になったのではないでしょうか。口輪筋が衰えているかどうか、セルフチェックしてみましょう。

<口輪筋の衰えセルフチェック>

  1. 500ml容量のペットボトルを用意する。100ml程度(男性の場合は150ml程度)の水を入れて、キャップを閉める。
  2. ペットボトルのキャップ部分を唇で咥えた状態で、そのまま下を向いて10秒間キープする。この時、歯を使わないように注意する。
ペットボトルのキャップ部分を咥えた状態で10秒間キープできない方は、口輪筋が弱っている可能性があります。この後ご紹介するトレーニング法で、しっかりと鍛えましょう。

口輪筋の鍛え方

意識して動かさないと衰えやすい口輪筋ですが、セルフトレーニングで鍛えることができます。ここからは、口輪筋を鍛える方法を4種類ご紹介します。すべて手軽にできるトレーニングなので、毎日の習慣として取り入れてみてください。

1.唇を突き出すトレーニング

  1. 口を閉じる
  2. →この時、上の歯と下の歯の間にすき間を作り、上下の歯と歯が当たらないようにします。また、舌は上の歯の裏側に当たるように意識します。
  3. 唇を突き出して、そのまま10秒間キープする
  4. →唇がラッパの形になるようにしっかりと突き出します。
これを1日に数回行いましょう。簡単なので、マスクを着けたままでもトレーニングできます。

2.ペットボトルを使ったトレーニング

  1. 2L容量のやわらかめの空ペットボトルを用意して、キャップをはずす
  2. 肩幅に足を開いて立つ
  3. 息を吐き出す
  4. ペットボトルを唇でくわえてそのまま息を吸う
  5. →ペットボトルがへこむようなイメージで行います。
  6. ペットボトルをくわえたまま、息を吐き出す
4~5の工程を3回繰り返しましょう。

3.風船を使ったトレーニング

風船をふくらませる動作も口輪筋を鍛えるトレーニングになります。
<注意点>
  • 風船の口を唇で支える
  • →風船の口を指で押さえないように注意します。手は添える程度に留めておきます。
  • 息は鼻から吸う
  • 風船はゆっくりとふくらませるよう意識する

4.わりばしを使ったトレーニング

  1. わりばしを横向きにして、左右の犬歯の部分で咥える
  2. 口角がわりばしよりも高い位置にくるように引き上げる
  3. その状態を10~30秒キープして、ゆっくりと口角を戻す
3回で1セットとして、これを1日に3~5セット程度行いましょう。

口輪筋の鍛えすぎはNG?口輪筋を鍛える効果

ここでは、口輪筋を鍛えすぎた場合のリスクや、適切に鍛えた場合に期待できる効果についてをご紹介します。

口輪筋を鍛えすぎたらどうなる?

口輪筋は口をすぼめる動きに関わる筋肉のため、過度に鍛えすぎた場合、皮膚に大きな負担をかけてしまい、かえって口周りのシワを増やす元となります。今回ご紹介した短時間のトレーニングを日常的に続けた程度では、筋肉を鍛えすぎることは考えにくいので、安心して取り組んでくださいね。

口輪筋を鍛える効果

口輪筋を鍛えることにより、美容面と健康面の両方で効果が期待できます。

<美容面での主な効果>

  • 口元が引き締まった印象になる
  • 表情が豊かになる
  • 顔のほうれい線やたるみ対策

<健康面での主な効果>

  • いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防
  • (口輪筋と顎舌骨筋はつながっているので、口輪筋を鍛えることでいびきや睡眠時無呼吸症候群の改善が期待できる)
  • 口呼吸によって引き起こされる口内トラブルの予防

口輪筋を鍛えて美しい口元を手に入れよう

口輪筋の衰えは、顔の美容に加えて、口や体の健康にも影響を及ぼします。そのため、口輪筋を意識して鍛えて、引き締まった美しい口元を保ちましょう。ほうれい線やフェイスラインのたるみが気になり始めた方は、ぜひ今回ご紹介したトレーニングを試してみてください。

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