喉のかゆみも花粉症が原因かも!3つの理由と対処法を解説

喉のかゆみも花粉症が原因かも!3つの理由と対処法を解説

(2024年1月26日更新)
花粉が飛散する時期になると、喉のかゆみに悩まされている方も多いのではないでしょうか。花粉症では鼻や目の症状が主にあげられますが、実は喉のかゆみも花粉症の症状です。本記事では、花粉症による喉のかゆみの原因や、かゆみを和らげる方法、出さない方法を解説します。

               

喉がかゆい原因は花粉症かも?

花粉症といえば、鼻水や鼻づまり、くしゃみなど鼻の症状や、目のかゆみや充血といった目の症状がまずあげられるのではないでしょうか。ほかにも耳がかゆくなるという方もいます。また鼻、目、耳の症状だけではなく、喉の痛み、かゆみ、いがらっぽさといった症状を感じる方もいます。これらの症状も花粉症が原因となって生じることがあります。
また、花粉症による喉の症状は、喉の内側に限ったことではありません。花粉は肌荒れを引き起こすことも知られており、喉元など喉の外側にかゆみが出ることもあります。肌症状はとくに若い女性に多く見られます。

風邪による喉のかゆみとの違い

花粉の時期に喉がかゆいといった症状が出ると、花粉症か、風邪かと判断に迷われる方もいます。風邪による喉のかゆみは細菌やウイルスに感染したことによる免疫の働きによるものです。かゆみに加え、喉の腫れやせき、痰がでます。また、1週間から10日ほどで治まるようなかゆみは花粉症ではなく風邪が原因です。

花粉症で喉がかゆくなる原因

どうして花粉の時期に喉がかゆくなるのでしょうか。これは、異物である花粉が喉の粘膜に付着することでアレルギー反応を引き起こしたり、鼻づまりによる口呼吸で喉を傷めたり、口腔アレルギー症候群を発症したりするからです。詳しく紹介します。

花粉が喉に付着しアレルギー反応を起こしている。

花粉が喉に付着したことによる喉の痒みや痛み、イガイガは、季節性喉頭アレルギーと言います。花粉によるアレルギー症状で多いのは鼻や目ですが、喉にもアレルギー症状を起こすこともあります。花粉が喉に張り付くことによって、喉の違和感、咳などの症状を起こします。花粉症が原因で起こる喉のかゆみやイガイガなどの違和感が長引く場合や乾いた咳が出る場合は、季節性喉頭アレルギーの症状を引き起こしているおそれがあります。喉頭アレルギーは、夕方以降に咳が悪化することが多いです。
治療は、鼻や目の症状と同様に花粉を粘膜に付着させないこと、抗アレルギー薬をすることが中心となります。

花粉による喉のアレルギーのため、季節性喉頭アレルギーと言いますが、喉頭アレルギーはハウスダストやペットの毛、黄砂でも起きることがあります。

鼻づまりによる口呼吸で喉を傷めている

花粉症になって鼻がつまってしまうと、口呼吸をしてしまいます。すると喉が乾燥して痛んでしまうため、かゆみを感じます。また、鼻がつまると、鼻水が前に出てこられずに喉に鼻水が流れてしまいます。このとき、鼻の中にあった花粉も鼻水と一緒に喉へと流れ、喉の粘膜に張り付きます。この花粉が喉に炎症を起こすため  喉のかゆみの原因となります。

口腔アレルギー症候群を発症している

花粉症の方は、ある特定の果物や生野菜を食べたときに喉のかゆみを感じることがあります。この症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

花粉症で喉がかゆいと起こる弊害

ここまで花粉症による喉のかゆみの原因について解説してきました。花粉症で喉がかゆくなると、かゆみ以外にも弊害があります。つづいて、花粉症による喉のかゆみの弊害について説明します。

食事が飲み込みづらくなる

喉には、声を発したり食べ物を飲み込んだりする機能のほか、飲み込んだ時の喉ごしを脳に伝える機能があります。喉にかゆみや痛みなどの違和感があると、食事を飲み込む際の違和感が脳に伝わり、苦痛に感じてしまいます。喉に痛みを感じて、唾液すら飲み込めない経験がある方もいるのではないでしょうか。

声が出しづらくなる

喉の主な機能に発声があります。発声の仕組みは、まず肺から来た空気で声帯を振動させて音を出し、続いて喉や口内・鼻腔・舌を使って音色を加えて言葉にしています。このため、喉のかゆみなどで喉に違和感があると、喉を使用する声が出しづらくなるのです。

気管支喘息を合併しやすい

花粉症による喉のかゆみがあるとき、気管支喘息を合併しやすいことが知られています。気管支喘息は、気道内に炎症が起きて腫れることで生じる病気であり、空気が通るたびにゼイゼイやヒューヒューといった喘鳴の症状が起きます。
気管支喘息の主な原因はアトピー型のダニアレルギーですが、アレルゲンとして花粉も挙げられるため、花粉症と合併しやすいのです。

花粉による喉のかゆみを和らげる方法

不快な喉のかゆみを和らげる方法はいくつかあります。その方法について具体的に解説します。

のど飴をなめる

喉に違和感があるとき、手軽に喉をすっきりさせることができるのがのど飴です。のど飴にもさまざまな種類がありますが、医薬品や医薬部外品のものには、喉の腫れや炎症を抑える有効成分が配合されており、より効果が期待できます。
ただし、手軽な反面、なめ過ぎるとかえって喉を傷める場合があるため、注意が必要です。
たとえば、喉の表面では「繊毛運動(せんもううんどう)」と呼ばれる仕組みで異物を体外に排出しています。のど飴をなめすぎると、この線毛運動が低下します。また、医薬品や医薬部外品に該当するのど飴のなめ過ぎは、有効成分を過剰に摂ることになり、喉を傷める恐れがあります。
のど飴の有効成分が与える影響や食べ方の注意点など、喉へのリスクを回避する方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

緑茶や甜茶などの飲み物を飲む

普段から取り入れることができる飲み物の中に、花粉症の症状を和らげることが期待されているものがあります。
緑茶に含まれるカテキン成分は昔からアレルギーを抑制するといわれてきました。
現在ではメチル化カテキンと呼ばれる物質に抗アレルギー作用があることが、研究によって解明されています。メチル化カテキンは、「べにふうき」や「べにほまれ」という種類の茶葉に多く含まれています。1日摂取量の目安である34 mg のメチル化カテキンを摂るためには、べにふうきのティーパック3 g から抽出したお茶を毎日3回飲むとよいでしょう。
甜茶にも抗アレルギー作用を有するものがあります。甜茶とは「甜」という字が甘いという意味を持つように、中国原産の甘みのあるお茶のことです。
甜茶には4種類ありますが、そのうち抗アレルギー作用を有するのは中国原産のテンヨウケンコウシ(甜葉懸鉤子)と呼ばれるお茶です。このお茶に含まれるポリフェノールにアレルギーに対する有用性が報告されています。症状が出る前から1日あたり甜茶エキス80 mg を毎日飲むと半数以上に症状が改善されたという報告があります。

市販薬を服用する

喉がかゆい場合には市販薬を利用するのもよいでしょう。喉のかゆみはヒスタミンによって引き起こされるため、抗ヒスタミン剤を含むお薬が効果的です。第二類医薬品のケアビエンや、アレジンAZ錠などです。また解熱鎮痛作用を有するうがいぐすりや喉のスプレーも効果的です。新コルゲンうがいぐすりシリーズなどは殺菌作用と解熱鎮痛作用があります。

かゆみが治まらない場合は病院で受診をする

症状が出る前から効果のあるお茶を飲んだり、のど飴をなめたりしても症状が治まらない場合は病院へ行きましょう。喉のかゆみに加えて、強い喉の痛みや発熱、咳が続くなどのつらい症状もある場合は、近日中の受診をおすすめします。唇や顔などが腫れてしまっている場合はアレルギー症状によるおそれもあるため、救急医療の利用も検討しましょう。

花粉による喉のかゆみを出さないための方法

喉に負担をかけないことがそもそも喉のかゆみを出さないために有効です。具体的にご説明します。

喉に付着した花粉は流す

異物である花粉が喉の粘膜に付着することでアレルギー反応が起きかゆみが出ます。かゆみが出る前にうがいをして付着した花粉を洗い流しましょう。うがいの正しい方法はブクブクうがい1回、ガラガラうがい2回です。一方で、うがいのし過ぎは禁物です。うがいは粘膜に潤いを与えますが、し過ぎると粘膜を洗い流してしまい逆に喉を傷めてしまうからです。

マスクをして喉を守る

原因となる花粉を吸い込まないために、マスクをすることもおすすめです。外出時にはマスクを着用し、帰宅をしたら花粉が舞い飛ばないように廃棄しましょう。また、外出時だけでなく室内でもマスクをすることで、換気などで室内に入り込んだ花粉の吸引も防ぐことができます。
ただし、マスクをすることで息苦しさを感じ、口呼吸が主にならないように注意が必要です。口呼吸をしてしまうと、吸い込んだ空気が直接喉に触れたり、喉が乾燥しやすくなったりします。その結果、喉を傷めてしまいます。

水分補給で喉を潤す

喉が乾燥すると、異物の侵入を防ぐ繊毛の動きが弱まります。その結果、細菌やウイルスに感染して喉に炎症が起き、かゆみが生じてしまいます。こまめな水分補給をして喉を潤すことで、繊毛運動を正常に保ちましょう。水分を補給する際は、水や麦茶など、塩分や糖分の少ない飲料を選びます。過度の発汗などがない限り塩分不足の心配はないこと、糖分が多い飲料はむし歯リスクを高めることが理由です。70 kg の男性であれば一日必要量である1.2リットルの水をあらかじめ用意しておき、こまめに分けて飲みましょう。

室内では空気清浄機を活用する

花粉を室内に入れないことが大切ですが、まったく入れないことは難しいです。入り込んでしまった花粉を除去するために空気清浄機を利用しましょう。花粉は低い位置に集まりやすいため、空気清浄機は床に設置します。また、ドアや玄関の近くなどに設置すれば、外から入り込んだ花粉や、人の出入りで舞い上がった花粉を除去する効果が高まります。空気清浄機は短時間だけでは効果は発揮できず、フィルターに繰り返し空気を通すことで徐々に空気をきれいにしてくれるため、24時間稼働させます。  

刺激になる飲食物を避ける

喉への負担を減らすことも大切です。喉が炎症を起こしているときに、熱すぎるもの、冷たすぎるもの、辛いものを取ると、喉の状態をさらに悪化させる危険があります。喉の炎症が治まるまでは喉越しのよいものをとり、刺激になるような飲食物は喉が治ってから取るようにします。

大声を出さない

大声を出し続けると声帯に負担がかかり、炎症を起こして喉のかゆみが出ます。イベントの解禁で声を出す機会も増えてきましたが、大声は基本的に控え、喉を酷使するような行為は避けるのが望ましいです。  もし声がかれてしまったら、症状が落ち着くまで発声を控えましょう。

タバコや飲酒を控える

花粉症で喉にかゆみがある場合に喫煙や飲酒をすると、喉の粘膜を刺激したり、血管を拡張させたりすることで症状が悪化します。正常な免疫機能を保つためにも、タバコや飲酒は控えましょう。特に、花粉症対策のため抗ヒスタミン薬を飲んでいる場合、飲酒をすると眠気などの副作用が強く出てしまうこともあるため、止めましょう。

喉に負担をかけないようにする

ここまで説明したような行為以外でも、話し方や歌い方など、喉に負担をかけない発声や喉のケアを日ごろから意識することも大切です。喉のかゆみや違和感がある場合は、花粉を防ぐだけでなく、日頃の生活で喉に負担がかかることをしていないか、改めて振り返ってみてください。

まとめ 花粉の時期は喉のかゆみに注意しましょう。

花粉の時期に感じる喉のかゆみは花粉によるものかもしれません。花粉症による喉のかゆみは、喉に花粉が付く以外の原因も考えられます。花粉を避けることに加えて、普段から喉のケアを行い、喉に負担をかけすぎない生活をすることが大切です。

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