突然、唇が腫れるのはなぜ? 考えられる病気や対処法を解説

突然、唇が腫れるのはなぜ? 考えられる病気や対処法を解説

急に唇が腫れた時には、自分で処置できるのか、病院で診察を受けた方が良いのか、対処方法が分からないものです。唇が腫れる症状はさまざまな病気で見られ、原因も異なります。この記事では、唇が腫れる症状がある時に考えられる病気や対処方法、受診の目安のポイントを解説します。唇が腫れた時の参考にしてみてくださいね。

       

唇が腫れる原因はさまざま

表皮が薄い唇は、水分の保持力が低い部位です。乾燥や日焼けなどの刺激で炎症が起きやすく、腫れてしまうことも少なくありません。外的・先天的要因もあれば、まだ原因がよく分かっていないものもあります。また、突発的な唇の腫れには意外な病気が潜んでいるかもしれません。このようにさまざまな原因で唇は腫れるため、それぞれに合った対処が大切です。

唇が腫れる症状が見られる病気

唇が腫れる症状は、さまざまな病気で見られます。次に、主な症状や原因について詳しく見ていきましょう。  

口内炎

頬の内側・舌・歯肉・唇など口の粘膜に起こる炎症です。
<症状>
最も多く見られるのが「アフタ性口内炎」です。粘膜に白くて円いただれができ、次第に周りが赤く腫れて痛みを生じます。
<原因>
栄養バランスの偏りやストレス、細菌・ウイルスの感染など、さまざまな原因で起こります。

アレルギー

アレルギー反応により唇にしびれや腫れが起こることがあります。下唇が腫れるケースが多いです。
<症状>
唇の違和感やヒリヒリとした痛みがあり、下唇の全体または、一部だけが固く腫れます。まれに顔全体が腫れてしまうケースもあるようです。さらに、呼吸困難や血圧低下などを伴うアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
<原因>
歯科金属・化粧品類の使用、ナッツ類・柑橘類などの特定食品の摂取などで、アレルゲンが体内に入ることによりアレルギー反応が起こります。

口唇ヘルペス

単純ヘルペスウイルスの感染者に見られる病気です。
<症状>
唇やその周りがピリピリと痛み始め、その後に水ぶくれができます。唇辺りが熱っぽくなり、かゆみも感じてきます。数日でかさぶたができて治ります。しかし、ヘルペスウイルスは体の中の神経に潜伏しているため、再発しやすいのが特徴です。
<原因>
単純ヘルペスウイルスの感染が原因で発症します。疲れや風邪、体調不良の時やストレスで免疫力が低下している時などに、症状が出やすくなります。

クインケ浮腫(血管性浮腫)

突然、唇・まぶた・顔の一部が腫れる病気です。
<症状>
唇・まぶた・顔の一部が腫れぼったくなりますが、かゆみはほとんどありません。下唇に表れる場合が多いようです。まれに腸管と気道内に浮腫を生じ、腹痛・下痢・嘔吐・呼吸困難などの症状が見られます。
<原因>
アレルギー物質との接触や外傷、温度変化や日光などの刺激によって発症すると言われています。先天的な要因や、がんなどの病気との関連も示唆されています。

肉芽腫性口唇炎(にくげしゅせいこうしんえん)

突然唇が腫れ、舌にも変化が起きたり、同時に顔面神経麻痺を発症したりする病気です。
<症状>
突発的に唇が腫れるのが特徴で、痛みは伴わないと言われています。上唇が腫れることが多いですが、全体が腫れたり一部が腫れたりするケースもあります。顔面神経麻痺と溝状舌(舌の表面に多数の溝が見られる状態)を併発します。
<原因>
まだ不明な点が多い病気ですが、むし歯や歯周病、歯科金属アレルギーなどが関係していると言われています。

唇が腫れている時の対処法

日焼けや乾燥、口内炎など、日常生活の中で唇の腫れに対処する方法を解説します。なお唇以外の痛みや呼吸困難などの症状もある場合は、自分で対処せずに病院を受診しましょう。後述の受診の目安を参考にしてください。

栄養バランスの良い食事を摂る

アフタ性口内炎で唇が腫れている場合は、バランスの良い食事をすることで改善が期待できます。皮膚の代謝を促すビタミンB2・B6、皮膚や粘膜の働きを維持するビタミンA・C、皮膚の構成に必要なたんぱく質を含む食材を積極的に摂りましょう。

アレルゲンを回避して生活する

アレルギーがある場合は、アレルゲンの接触を避け、アレルゲンが体内に入らないようにすることが大切です。食べ物や化粧品、金属など、アレルギー反応を起こすものが分かっている場合は、できるだけそれらを避けて生活しましょう。

身体をゆっくり休ませる

疲れやストレスがたまり、免疫力が低下すると、口内炎や口唇ヘルペスを発症しやすくなります。免疫力を高めるために、身体をゆっくりと休ませましょう。質の良い睡眠を取って身体を休ませることは、皮膚細胞の代謝を助けるだけではなく、疲れやストレスの軽減にもつながります。寝る前にリラックスできる音楽を聴いたり、ゆっくりと入浴したりして、質の良い睡眠が取れるように心がけてみましょう。

日焼けや乾燥を防ぐ

唇は肌の他の場所よりも皮膚が薄いため、乾燥や紫外線の影響を受けやすい部位です。日光や乾燥により水分が失われ、表皮が荒れて炎症を起こすこともあります。紫外線が強い日に出かけるときは、日焼け対策用のリップを使うのがおすすめです。もしも唇が日焼けした場合には、氷や保冷剤などをハンカチなどに包んで冷やしてください。乾燥を防ぐためにも、日頃から保湿用のリップクリームや唇専用のローションなどでケアしましょう。

口内を清潔に保つ

口内を清潔に保つことは、口まわりのトラブル予防に欠かせません。唇が腫れる原因には、口内炎や口内環境が関係している場合もあるため、日頃から口内を清潔に保つことが大切です。症状が出た後も細菌が増殖して悪化してしまわないように、丁寧な歯磨きやうがいなどで口内を清潔に保ちましょう。炎症と痛みがある場合には、刺激の弱い歯磨き粉を使ってみてください。
正しいオーラルケアの方法については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

病院を受診する

日常生活でできる対処法でケアしても唇の腫れが治まらない場合には、早めに病院を受診することをおすすめします。症状に合わせて、適切な検査や治療を受けましょう。

唇が腫れている時の受診の目安

口内炎・日焼け・乾燥などによって唇が腫れたり、原因に心当たりがある場合には病院を受診することが少ないかもしれません。しかし、なかには思いもよらない病気によって唇が腫れているケースもあります。アレルギーがある物に接触した後に、呼吸がしづらい、顔全体が腫れるなど、唇の腫れ以外にも症状がある場合は、急いで病院で受診してください。
呼吸困難・意識がもうろうとするなどの症状は、救急車を呼び、早急に対応する必要があります。腫れがなかなか引かない、痛み・水ぶくれ・発疹がある時は、近日中に受診することをおすすめします。数時間で腫れが引き、症状が繰り返されないようであれば、様子を見て、気になる時に受診すると良いでしょう。口内炎であれば、耳鼻咽喉科または口腔外科、唇だけの症状なら皮膚科、全身に症状がある場合は内科を受診してください。

唾液検査シルハで口内の清潔度をチェックしよう

唇の腫れは口内炎・むし歯・歯周病などの口内トラブルによって起きることもあります。これらを予防するには、日頃から口内を清潔にすることが大切です。唾液検査シルハでは口内の清潔度、歯と歯ぐきの健康など口内環境にかかわる項目がチェックできます。
例えば、口内の細菌が多いとアンモニアの数値が高くなるため、口内の清潔度がわかります。むし歯菌の数値が高めだとむし歯菌が活発な状態か、むし歯菌が多い可能性があります。白血球の数値が高めの時は、歯ぐきや口内のどこかに炎症を起こしているおそれがあり、歯周病も疑われます。シルハで定期的に検査すれば、口内の健康維持に役立ちます。
唾液検査シルハを受けられる医療機関は、コチラからチェックしてみてください。

繰り返し唇が腫れる場合は、病院で診てもらおう

唇は、乾燥や紫外線など外的ダメージを受けやすいため、日頃から保湿ケアを心がけたり、アレルギーのあるものを避けたりすることが大切です。救急対応が必要な時はもちろん、日常生活で気を付けても唇の腫れが繰り返される場合には、何らかの病気が潜んでいる可能性もあるので、早めに病院を受診することをおすすめします。

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