【寝起きの口臭】生理的な原因
寝起きの口臭はモーニングブレスと呼ばれ、特に気になる人が多いようです。寝起きの口臭の原因は、就寝中の唾液量が減少することです。唾液には口内の細菌を洗い流したり、細菌の増加を抑えたりする働きがあります。しかし就寝中は、唾液腺が刺激されないため唾液の分泌量が減ります。
また、就寝中の口呼吸により、口内が乾燥するのも口臭が強くなる原因です。口内が乾燥していると細菌がより繁殖しやすい環境となるため、寝起きは1日の中で最も口臭が強いのです。
また、就寝中の口呼吸により、口内が乾燥するのも口臭が強くなる原因です。口内が乾燥していると細菌がより繁殖しやすい環境となるため、寝起きは1日の中で最も口臭が強いのです。
【寝起きの口臭】生活習慣による原因
寝起きの口臭は生活習慣が原因で強くなる場合もあり、ストレスやニオイの強い食事、食後のコーヒーなどは、口臭を強くする原因と考えられています。ここでは、生活習慣による口臭の原因について解説します。
1.ストレス
ストレスを感じていると、唾液の分泌量が減少してしまい口臭が強くなるため、就寝時はリラックスした状態でいることが大切です。寝つけないときには本を読んだり、入眠しやすい環境や状況を作ったりしましょう。ラベンダーなどのアロマもリラックス効果があるとされるのでおすすめですよ。
2.ニオイの強い食事
にんにくやネギ、ニラなどニオイの強い食べ物を食べると、口臭が強くなります。これらの食べ物には強いニオイ成分が含まれており、胃で消化された後、血液に取り込まれます。その後血液が肺を経由して、ニオイ成分が口臭となり吐き出されてしまうのです。
3.食後のコーヒー
コーヒーを飲んだ後に口臭が強くなる人もいます。コーヒー豆の細かく砕けた粒子が舌に付着し、残り続けると口臭の原因になります。この場合、コーヒーを飲んだ後に水を飲むと、舌に付着した粒子を洗い流せるため、口臭を防げます。
4.飲酒やタバコ
飲酒時のアルコールは主に肝臓で分解され、口臭の原因となるアセトアルデヒドという成分が作られます。アセトアルデヒドは肺を通して口から吐き出されるため、口臭が強くなるのです。また、アルコールを分解するために体内の多くの水分が必要となることで、相対的に唾液量が減少します。このように、アセトアルデヒドと唾液量の減少により、飲酒をした翌朝は口臭が強くなってしまいます。
タバコには、独特のニオイがあったり、含まれているニコチンにより唾液の分泌が抑制されたりします。この結果、唾液の分泌量が減り、口臭が強くなります。しかし口臭の原因は生活習慣によるものだけではありません。他の理由についても知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
口臭のセルフチェック方法
自分の口臭がどのようなニオイなのか、どのくらいニオうのか、簡単に自分でチェックできる方法があります。ここでは、そのチェック方法について紹介します。
コップやフロスなどのニオイを嗅ぐ
自分の口臭は、コップやデンタルフロスのニオイを嗅ぐことでチェックできます。やり方は簡単で、コップに息を吐き、蓋をした後、コップの中のニオイを嗅ぐだけです。デンタルフロスも、普段のように使用した後、洗う前にニオイをチェックしましょう。これは、口臭だけでなく自分の唾液のニオイを確認するのにも役立ちますよ。
舌のニオイや状態を確認する
舌には口臭の原因にもなり得る、舌苔(ぜったい)が付いている場合があります。自分の舌をよく観察し、白っぽい苔のようなものがないかチェックしてみましょう。舌苔があるときは、コットンなどで拭き、そのニオイを確認してみると良いでしょう。
寝起きの口臭に効果のある予防と対策
寝起きの口臭は予防と対策で軽減できます。就寝前には、歯磨きや舌磨きをして予防しましょう。ここでは、寝起きの口臭予防と対策について紹介します。
就寝前は丁寧に歯磨きをする
就寝前の歯磨きは丁寧におこないましょう。口内に食べかすや歯垢(プラーク)があると、就寝中に細菌が増殖します。歯磨きをする前にうがいをすると、汚れが落ちやすくなりますよ。また、歯磨きだけでなく、歯間ブラシやフロスを使い、すみずみまで磨いてくださいね。
舌磨きをする
食べかすや細菌のかたまりである舌苔があると、就寝中に細菌が増殖し、口臭が強くなります。これを予防するには、歯磨き後に舌も磨くことが重要です。ただし舌の表面は傷つきやすいため、専用の舌ブラシを使って優しく磨きましょう。舌ブラシのことを詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。
就寝前に水を飲む
就寝中は500mlの汗をかくと言われています。体内水分量の減少は、唾液の分泌量にも影響を与えるため、就寝前にはコップ1杯の水を飲むようにすると良いでしょう。寝起きの口臭予防にもつながりますよ。
就寝中に口呼吸をしないようにする
日中の呼吸と違い、就寝中の口呼吸は無意識なため、意識して口を閉じるというのは難しいです。そのため、口呼吸を防止して、鼻呼吸を促進するためのテープを活用してみてください。
マスクをして寝る
就寝中にどうしても口を空いてしまう方やテープを張ると気になって眠れない方には、マスクをして寝るのも良いです。口呼吸をしないようにするべきなのは、口の乾燥を防ぐためです。マスクをすることで、口の中の湿度をある程度保つことができます。苦しい場合は鼻を出した状態にすると息苦しさを緩和できます。
こちらの記事で口呼吸に関して詳しく解説しています。
起床時にも歯磨きをする
起床時は、口内の細菌が最も多い状態です。朝食の前に歯磨きをして、就寝中に増えた細菌を洗い流すことが大事です。ただし、むし歯予防のために、朝食後もちゃんと歯磨きをしてくださいね。
起床してすぐうがいをする
朝は忙しいので、起床時と朝食後に2回歯磨きをする時間をとれない、という方も多いでしょう。そんな方は、起きたらすぐうがいをすることをおすすめします。寝ている間に増殖した菌を洗い流すことが重要ですので、まずは起きたらうがいをする習慣を身に付けましょう。
朝の隙間時間にガムを噛む
寝起きの口臭が気になる人は、朝のお弁当作りやメイクなどのちょっとした時間にガムを噛んでみるのもおすすめです。ガムに含まれている香料が、口臭の嫌なニオイを隠してくれます。また、ガムには唾液の分泌を促したり舌苔を取り除いたりする働きもあります。ポイントは、味がなくなった後も舌の上でガムを転がし続けることです。また、できれば歯科専用のガムを選ぶと良いでしょう。口臭予防のためには、キシリトールの含有率が50%以上で、糖類が0g、クエン酸や果汁が含まれていないガムを選んでくださいね。
こちらの記事でガム以外の口臭対策アイテムについても解説しています。
歯科医院を受診する
歯垢(プラーク)が石灰化した歯石も、口臭の原因になります。歯石は歯磨きでは落とせません。定期的に歯科医院を受診して、歯石を取り除いてもらいましょう。この他にも、口臭ケアが気になる人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
寝起きの口臭が気になる人は唾液検査を受けてみよう
予防や対策をしても口臭が強い人は、口内環境に原因があるかもしれません。歯科医院では、自分の口内環境をチェックできる検査もありますよ。最後に唾液検査シルハについて紹介します。
唾液検査はシルハがおすすめ
口臭が気になる人には、唾液検査を受けてみるのもおすすめです。唾液検査を受けると、自分の口内環境がわかり、口内トラブルの予防や対策に役立てられますよ。唾液検査のシルハでは、水で口をすすぐだけで、むし歯菌の活性度や口内の炎症が分かる白血球数、口内の清潔度指標のアンモニア数など全部で6項目を検査できます。
全国の歯科医院で導入されている
シルハの唾液検査をしたい人は、下記から導入されている医療機関をチェックしてみてくださいね。かかりつけの医療機関が掲載されていないときは、その医療機関に「シルハの唾液検査は利用できますか? 」と聞いてみましょう。まだ掲載されていない医療機関でも、導入されているケースもありますよ。
寝起きの口臭の原因や対策を知り、口臭を改善しよう
寝起きの口臭には、生理的なものや生活環境など、さまざまな原因があります。簡単にできるセルフチェックで自分の口臭を確認したら、予防や対策を心がけてみてくださいね。